複数の韓国メディアが、安倍昭恵夫人と孫正義会長のことで多くの記事を出しています。石破総理も尹大統領も、トランプ氏と会えないことについてはナカーマだと思っていたのでしょう。安倍昭恵夫人については昨日エントリーしたので、今日は孫会長についての記事をピックアップしてみます。全般的に、いつもの一喜一憂パターンですが・・一部の韓国メディアはこの件で、「(総理ではなく)政・財界がここまで動いてくれるのか」という点に注目しています。中央日報は「初記者会見の主役は日本だった」と、うわあぁ論調ですが、ソウル経済などは『トランプ2期に備えて、国全体がワンチームとして動いて、トランプもそれに応えたわけだ』としています。特に、トランプ氏が記者会見で韓国についてなにも言及しなかったことについて、両紙ともに大きく取り上げています。
あのとき、だから就任前の会談ができなかったとき、まだ石破総理は、すぐにでも次の総理が決まるのではないか、そんな雰囲気でした。いまもいろいろありますが、すぐ他の人が総理になるとかそんな話はあまり聞かなくなったので、そんな影響もあるのでは・・な気もします。また、韓国について言及がなかったのは、話の流れ的にそんな話をする理由がなかった可能性もあるし、政治空白とされているので、あえて言わないほうがいいと判断したのかもしれません。でも、やはり日本関連の話だから、でしょうか。両紙ともに「日本が主役」「言及なし」を大きな問題だというニュアンスで伝えています。毎日経済など一部のメディアは、「友情なら『買えば』いい」と、批判的な題の記事を載せたりしました。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・ドナルド・トランプ米大統領当選者の初公式記者会見の主人公は、日本だった。トランプ当選者は16日(現地時間)自身のフロリダ州パームビーチマール・ア・ラコ゚と自宅で開かれた会見場に、孫正義ソフトバンク会長と並んで入場し「日本は重要だ」と大統領就任前に石破茂日本総理とも会うと明らかにした。トランプは日本に続き、習近平中国国家主席、ウラジミールプーチンロシア大統領、さらに金正恩北朝鮮国務委員長ととも親しくやっていると話した。しかし韓国への言及は一言もなかった。全世界の関心の中で開かれた初の記者会見で、トランプは1000億ドルを投資することにした日本企業を全面に掲げた。ソン会長と並んで立ったトランプは「この投資は米国の未来に対する自信を示す記念碑的なもの」とし、初めてソン会長にマイクまで渡した。この過程会長の背の高さに合わせて自分でマイクの高さまで調整した。この場面は世界各国に生中継された・・
・・トランプ当選初期だけでも、韓国は有利な外交的告知を占めたという評価を受けた。ユン大統領は先月7日、トランプと12分間通話した。石破総理より90分早く、通話時間も2倍以上長かった。特に当時、トランプは「造船業に対する韓国の助けと協力が必要だ」と先に協力を要請した。通話の後には「早い時期に日付と場所を決めて会うことにした」という発表も続いた・・・・トランプ氏は、「安倍昭恵夫人は妻であるメラニアと親しく、私は安倍総理と親しかった」とし「(女史との会動は)安倍総理に対する礼優のため」と話した。それと共に「石破総理にはお土産と本を贈った」とし「総理をとても尊敬し、会いたい。もし就任式の前に会いたいと思うなら、私はここで待っている」と話した。
安倍元総理は2016年に米国に訪れ、当選者だったトランプに外国首脳の中で初めて会った。石破総理の早期訪米が行われる場合、日本はトランプ2期でも確実なトランプの「友軍」として位置づけられる可能性がある。トランプは、会見直後には自身を長く後援してきた投資銀行出身のジョージ・グラス前ポルトガル大使を日本駐在米国大使に指名した。会見中も「彼は非常に尊敬される方」とし「私たちは日本を非常に重要に考える」と重ねて強調した(中央日報)・・>>
<<・・トランプ当選者を驚かせたのは、なにより想像を超えた金額だ。前のトランプ政権に500億ドル、5万人の新規雇用創出を約束した彼は、今回そのすべてを2倍にした。1000億ドルを米国に投資し、少なくとも10万個の雇用を作ると宣言したのだ。米国商務省によると、日本の対米外国人直接投資(FDI)は2023年時点で累積7833億ドルに達する。国別では日本の投資金額が最も多い。このような状況で、日本の会社1社が1000億ドルの投資を宣言したのは、トランプ次期政権に与える意味は大きい。ここに大統領選挙で雇用を強調してきたトランプ当選者に、良質の10万人の新規雇用創出となると、彼の成果を引き立てるのに十分な数だったという説明だ。彼が明るい笑顔で孫会長と親しい光景を演出したのも、このためだ(毎日経済)・・>>
<<・・安倍晋三元日本首相の奥さんである安倍昭恵夫人は、トランプ夫妻と晩餐し、トランプは就任前でも石破茂日本総理と会うという意を表明した。私たちは非常戒厳事態と弾劾局面で動けないでいるのに、国際貿易・産業分野で競争を繰り広げている日本は、政界・財界がワンチームになって、トランプ2期時代を備えているのだ。同日、トランプは就任前の石破首相との会合の可能性について、「彼らが望むならそうする」とし、「安倍昭恵夫人を通じて石破茂総理に本や、他のものを贈った」と話した。 11月、石破総理が南米を訪問してから帰国する際、トランプとの出会いを推進した時には、「就任前まで各国の首脳に会わない」としていたトランプだが、日本政・財界のワンチームの要請には応えたのだ(ソウル経済)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、久しぶりに新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。新刊は「自民党と韓国」という題です。岸田政権・尹政権になってから、「関係改善」という言葉がすべての議論の前提になりました。果たして、本当にそうなのでしょうか。いや、それでいいのでしょうか。じゃ、同じ路線でないのは、たとえばこれから日本政府の路線変更があった場合は、それは「改善」ではないのでしょうか。そんな疑問に対する考えを、自分なりに、自分に率直に書いてみました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
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