韓国、大統領を逮捕するため大統領官邸へ進入・・1月3日10時時点の情報まとめ

年初からクライマックス・・といったところでしょうか、今朝、警察が尹錫悦(ユンソンニョル)大統領を逮捕するため、大統領官邸に向かいました。まず1・「官邸への進入」、次に2・「警護している軍部隊(警護処の指揮下にあります)」との対峙、そして3・官邸最近接警護チーム(警護処)、そして4・大統領と会う・・というプロセスになりますが、現在、1月3日10時、「3・最近接の警護処との対峙」中です。与党側は無理のある執行だとしており、野党側は「このままだと警護処(大統領警護のための機関)も内乱に共助することになる」と主張しています。

本ブログが休んでいた頃のことですが・・というか、日本はまだ休んでおられる方も多いと思いますが、すでに去年12月31日、関連捜査を指揮している「公捜処(公職者捜査処)」が逮捕状を申請、裁判所が発付しました。遅くても今年1月6日までは執行される、のことでした(相応の手続きで延長可能)。まだ尹大統領支持者たちが集まる前のタイミングを意識したのでしょうか、今朝、警察が大統領官邸へ進入しました。韓国では、新暦では1月1日だけが休みです(旧暦1月1日がメインです)。人によっては2日まで休む場合もあるし、明日からは土曜日なので、今日になったのかもしれません。休日は支持者たちが集まりやすくなりますから。





それでも、記者たちと、約200人の尹大統領支持者たちはすでに「待機していた」というニュースもあります。ファイナンシャルニュースなど一部のメディアによると、取材もちゃんとできない状態で、せめて映像が撮れるスペースを確保してくれという記者側の要請に、警察側は応じていない、とも。いま、3日10時時点では、「多少の衝突はあった」とのことですが、そこまで大きな問題は発生していません。中央日報(記事1記事2)によると、尹大統領側は、「公捜処にはそんな権限がない、逮捕状そのものが違法的なもの」とし、応じない構えです。ノーカットニュースの記事が今では最新の情報になるので、一緒に引用してみます。以下、<<~>>で現在(1月3日10時時点での情報です)の各メディアの情報になります。多分、このまま引き下がることはできないと思われますが、一部では『さすがに、多少は時間をおいて大統領を説得するのではないか(ここかで思ったより時間がかかるのではないか)』という報道も出ています。ひょっとすると、結果は次のエントリーでお伝えできるかもしれません。

 

<<・・公捜処が3日午前8時ごろ、ユン大統領逮捕状執行に着手した。ソウル漢南洞の官邸出入門も開放された。公捜処はこの日午前8時4分、「ユンソンニョル大統領に対する逮捕状執行を開始した」と発表した・・・・令状執行のニュースが伝わると、尹大統領側のユン・カグン弁護士は「不法無効な令状執行であり、適法ではない」とし、「現在、憲法裁判所に令状に対する異議手続きが進行中だ。執行過程の違法状況に対して法的な措置を取る」という立場を出した(ここまで記事1)・・

・・大統領室は3日、公捜処が送った逮捕令状執行協力要請公文に、事実上不可の立場を明らかにした。大統領室はこの日、「大統領秘書室長は大統領警護処を指揮監督する権限がないことをお知らせする」という内容の返信を公捜処に送った(※大統領室は相応の協力ができない、との意味)・・・・公捜処は1日、ユン大統領逮捕令状執行前にチェサンモク大統領権限代行副首相兼企画財政部長官、ジョンジンソク大統領室秘書室長、バンギソン国務調整室長にそれぞれ「警備員などが執行手続きに協力できるよう指揮してほしい」という内容の公文を送ったことがある(ここまで中央日報記事2)・・>>

 

<<・・ユン大統領に対する逮捕状執行に乗り出した中、現在警察が官邸建物の前まで接近した。警護処はここで公捜処と警察を防いでいる。警察関係者は3日、「警護処の1次・2次阻止線を突き抜け、現在の官邸建物の前で対峙中」と明らかにした。これに先立ち公捜処はこの日午前6時14分ごろ果川庁舎を出発して7時18分にソウル龍山区漢南洞大統領官邸に到着した。3部長検査など公捜処捜査官30人と警察120人が投入された。午前8時2分ごろ、公捜処人員30人と警察50人が官邸正門を通過したが、まもなく警護処の阻止で止められた。大統領室は、警護処はもちろん、警察101警備団、202警備団、軍55警備団などが大統領を警護している。

警護処が数十人の職員を動員して壁を作って公捜処と警察を防いだ。現場で警護処がカメラなども使ったことが分かったが、採証のためのものだと思われる。尹大統領側は公捜処の逮捕令状執行に対して「不法で無効」と主張している。この過程で警護処は官邸進入路で軍用車と小型バスで進入路を防ぎ、狭い隙間を置いて警察と警護処の対峙が起こった(ノーカットニュース)・・>>

ちなみに、警護処側は、『法律上ここ(大統領官邸)は警護区域であるため、捜索を許可するわけにはいかない』としています。しかし、公捜処側も、ここまでやっておいて引き下がるわけにもいかないでしょう。





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