韓国尹大統領、憲法裁判所弁論参加せず・・強くなる「春~夏に大統領選挙」主張

大した進展なしに長引いている、韓国尹錫悦大統領関連事態。憲法裁判所はいよいよ明日から弁論を始めますが、ユン大統領は参加しないと明らかにしました。理由は簡単で、いま「外」に出たら、そのまま逮捕される可能性があるからです(ノーカットニュース13日)。ただ、数日前には「ちゃんと弁論に参加する」と言っていましたので、相変わらず発言がぶれています。そんな中、早ければ3~4月に次期大統領選挙が行われるのではないか、という記事も増えてきました。時事ジャーナルは『与党もすでに次期大統領選挙を意識している』という記事を載せました。

与党「国民の力」は院内首席スポークスマンが「国格を守るためにも大統領逮捕はやめるべきだ」と主張したりしましたが(JTBC12日)、与党は次期大統領選挙を意識していて、相応の候補を見つけることができずにいる、という内容です。最近の謎の支持率上昇、そして野党が内乱関連を弾劾事由から取り下げたことなどで、多少はユンたんに有利な流れになりましたが・・政治家たちは憲法裁判所が弾劾を認める判決を出すだろうと見ているのでしょう。今日もまた、複数のメディアから<<~>>で引用してみます。ちなみに、次の令状執行は「今週中になるのでは」という見解が多いですが、今回は期限を長く取っていて、ソル(旧正月)連休が始まるまで出来る限り様子見をするのではないか、という見解もあります。なんかこういうニュースばかりで、午後の更新は、久しぶりに雑記でも書いてみたいと思います。

 




 

<<・・憲法裁判所弾劾審判弁論に直接出席し、戒厳令宣布の正当性を明らかにすると公言していた尹錫悦大統領が、今週予定された初の弁論日に不出席するという意を明らかにした。尹大統領側は捜査機関の逮捕令状執行の試みを事由としているが・・・・法曹界ではユン大統領のこのような態度変化が自身の逮捕令状の時限を念頭に置いたものだという観測も出ている。捜査本部が受け取った令状は、有効期間が旧正月連休までだと言われている。比較的有効期間が長く、いつ執行するか分からない状況で、憲法裁判所に出席するよりは、捜査と弾劾審判の進行速度を遅らせるやり方を選んだという分析だ(ノーカットニュース)・・>>

 

<<・・ユン大統領の令状2次執行を控え、国民の力は再び「国格」という言葉を取り出しました。【キム・デシク/国民の力院内首席スポークスマン:「国民の選択を受けた指導者であるだけに、警護処と協議のない無理な執行は国際的な国格と、国民の信頼を下げることになるでしょう」・・・・「盧武鉉元大統領と朴槿恵元大統領の場合、検察捜査過程でも警護対象者の身分を尊重して、移動と調査場所などに関する事前議論と調整を進めました」】。しかし、ユン大統領は二人の元大統領とは異なり、3回召喚に応じなかったし、出席要求書も受領せず、出席していません。また、合法的に令状にも応じないでいます(JTBC)・・>>

 

ここで格が出てくるのはさすがに謎ですが、今の尹大統領としては、「外に出たら負け」な状況なのは事実です。そもそも、なんで「ちゃんと出席する」と言っていたのか、そのほうがよくわかりません。尹大統領としては、公捜処がこの件で令状を取ったこと自体が法律的に問題があると主張していますので。以下、引用を続けます。

<<・・官邸の前では進展が見られないままだが、大統領選挙関連ではスピードが付いてきた。与党も野党も直接的な言及は控えているが、主要な政治家たちはすでに大統領選挙モードに突入した雰囲気だ。早期大統領選挙が、可能性ではなく、近い現実になったということを野党はもちろん与党も受け入れたのだ・・・・3~4月選挙なのか、5~6月選挙になるのかで意見が分かれているが、いまのところ、夏まではいかないだろうという見通しが多い。巨大な変数がない限り、2016年12月9日国会で朴槿恵大統領弾劾案が通過し、翌年3月10日に憲法裁判所の判断が出て、5月9日大統領選挙が行われたときと似ているが、当時より多少速く進むだろうというのが衆論だ・・

 

・・与党内では、「李在明(イジェミョン)対抗馬」がまったく見えないという雰囲気だ。一部では「朴槿恵弾劾政局の時より、大統領選挙の見通しが暗い」とし、このままなら早期大統領選挙は野党側の圧勝になるという話も出ている。このような見通しが出てくるには大きないくつかの理由がある。まず、2017年の潘基文のような存在が今与党側にはいない。中道層を動かす新鮮さを備え、今回の戒厳と弾劾の影響からも自由な人物のことだ。与党の代表候補とされるオ・セフン、ハン・ドンフン、ホン・ジュンピョの三人とも、ここに該当しない。

朴槿恵元大統領弾劾のとき、2017年の新年世論調査では、保守側の代表的な候補だった潘基文元国連事務総長(17.2%)は、当時、民主党候補の代表格だった文在寅(ムン・ジェイン)元大統領(21.6%)とほぼ誤差範囲内だった。大統領弾劾の影響の中でも、文元大統領が有力候補とされたのは、潘基文候補が出馬しないと宣言してからだった。今のイ・ジェミョン代表のような存在は、当時にはいなかった。さらに、最近、国民の力内、いわゆる「傭兵不可論​​」まで広がっている。ユン・ソンニョル、ハン・ドンフンのように、外部から人物を迎え入れ、党の顔にすることはもうやめるべきだという主張だ。ホン・ジュンピョ大邱市長などが強調している。結局、長い間、党を守った「伝統候補」が大統領選挙候補にならなければならないというのが、現在、党内主流の視点である。ただ、この場合、ふさわしい候補はいない(時事ジャーナル)・・>>

 




 

ここからはいつもの告知ですが、久しぶりに新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。新刊は自民党と韓国」という題です。岸田政権・尹政権になってから、「関係改善」という言葉がすべての議論の前提になりました。果たして、本当にそうなのでしょうか。いや、それでいいのでしょうか。じゃ、同じ路線でないのは、たとえばこれから日本政府の路線変更があった場合は、それは「改善」ではないのでしょうか。そんな疑問に対する考えを、自分なりに、自分に率直に書いてみました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

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