内容の「脱尹化」がなかなか進まないでいる今日この頃ですが・・他に、今月5日あたりから18日までずっと続いている、しかも二桁にはなるほど複数のメディアが取り上げているニュースがあるので、そちらをエントリーしてみます。外国人投資家たちが、国内の株式と債権を大幅に、そしてステディーに売り越ししているという話です。一部のメディアは政治空白うわあぁしていますが、京郷新聞などによると、実は株式市場ではもっと前から売り越しうが続いています。ただ、債権市場では確かに今回の尹大統領関連事態が影響を及ぼしたようです。朝鮮日報(朝鮮BIZ、5日)によると、12月の売りが特に多く、年間の買い越し額とほぼ同じくらいの「売り」が出た、とのことでして。ちなみに、今年220兆ウォン以上のウォンの債権を発行する予定だそうで、記事は大丈夫ですかと疑問を提起しています。
特に債権の場合、いわゆる先進国指数とされるWGBI(FTSE World Government Bond Index)指数に編入できたことで数十兆ウォンの追加購入があるだろうというニュースも結構ありましたが、いまのところこれといった効果は表れていません。前にも何度か同じ趣旨を書いた記憶がありますが、こういう話は「内容」よりも(重要ではないという意味ではありませんが)、むしろここまで一喜一憂する動きが目立つことそれ自体が問題ではないのか、そんな気がします。それ自体が、相応の「もろさ」を表しているものではないだろうか、と。なにかあればすぐ出てくる「◯月危機説」というのと、同じではないでしょうか。以下、から、<<~>>で引用してみます。
<<・・5日、当局・金融投資業界などによると、外国人投資家たちの国庫債保有額は昨年12月に約3兆ウォン減少したと暫定集計された。1カ月間、国債現物を3兆ウォンほど売り越したという意味だ。これにより、昨年外国人投資家の国債保有額は年間では約19兆ウォン「プラス」を記録することにはなったものの、年末にマイナスに戻ったせいで20兆ウォンを超えなかった。先行指標格である先物市場で外国人の「売ろう」の動きには注目する必要がある。企画財政部機材部の国債市場統計によると、外国人投資家たちは昨年12月、韓国国債(先物3~20年物基準)を15兆8949億ウォン分を売り越しした。
非常戒厳直後の12月4日からだと、18兆7131億ウォン分を売り越しした。月間基準では、2021年9月マイナス21兆3513億ウォン以降で、3年3ヶ月ぶりの最大の売り越しとなる。国債の価格上昇(金利下落)を意識した投資心理が鈍くなったのだ。米連邦準備制度(Fed)が多少タカ的なメッセージを送りながら、グローバル金利引き下げが遅れるという判断が敷かれたものではあるが、国内の政治不安が売りの勢いをさらに強くしたという分析が出ている・・
・・政治不安の長期化で外国人の「国債売り」が本格化すれば、財政当局の資金調達にも問題が生じる可能性がある。企画財政部が確定した「2025年国庫債発行計画」によると、今年の国庫債総発行限度は197兆6000億ウォンで、最大規模だ。このうち純発行限度だけ80兆ウォン規模だ。満期到来した国債借入または償還リスクを減らすための満期平坦化バイバック(債権買取)など市場造成用発行分を除いて、いわゆる「赤字国債」だけ80兆ウォンに達するという意味だ。これとは別に20兆ウォン規模の「ウォン外平債(※事実上、為替レート調整用)」まで発行予定だ。国庫債にウォンの外平債、予算調整の可能性まで考えると、市場で消化しなければならない国債は230兆~240兆ウォンに達すると見られる(朝鮮日報)・・>>
<<・・外国人投資家が先月、国内株式を3兆6000億ウォン以上売り越ししたことが分かった。債券市場では2兆3000億ウォン以上純回収した。17日、金融監督院が発表した「2024年12月外国人証券投資動向」を見ると、外国人投資家たちは先月国内上場株式3兆6490億ウォンを売り越した。有価証券市場で3兆9770億ウォン分を売り越し、コスダック市場では3280億ウォン分の買い越しだった。国別でみると、オランダ(マイナス1兆3000億ウォン)、ルクセンブルク(マイナス9000億ウォン)などで売り越しの規模が大きかったが、米国(6000億ウォン)とアラブ首長国連邦(4000億ウォン)などは買い越しだった。外国人投資家たちは昨年8月から5カ月連続で売り越しを続けている。先月基準で外国人が保有中の国内上場株式規模は673兆7000億ウォンで、全体の時価総額の27.0%だった。これは2023年11月(26.9%)以後13カ月ぶりにもっとも低い数値だ(京郷新聞)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、久しぶりに新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。新刊は自民党と韓国」という題です。岸田政権・尹政権になってから、「関係改善」という言葉がすべての議論の前提になりました。果たして、本当にそうなのでしょうか。いや、それでいいのでしょうか。じゃ、同じ路線でないのは、たとえばこれから日本政府の路線変更があった場合は、それは「改善」ではないのでしょうか。そんな疑問に対する考えを、自分なりに、自分に率直に書いてみました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
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・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2024年12月22日)<自民党と韓国>です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・準新刊(2024年5月2日)は、<Z世代の闇>です。いまの韓国の20代、30代は、どのような世界観の中を生きているのか。前の世代から、なにが受け継がれたのか。そんな考察の本です。・既刊として、<韓国の絶望、日本の希望(扶桑社新書)>も発売中(2023年12月21日)です。「私たち」と「それ以外」、様々な形で出来上がった社会の壁に関する話で、特に合計出生率関連の話が多目になっています。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。