韓国ではからあげのことを「ダクガンジョン」と言います。まったく同じというわけではありませんが、からあげから始まったものだとされています。でも、ダックは鶏のことだからわかりますが、ガンジョンというのは伝統菓子のことで、訳として合ってないとよく言われます。発音しやすさとかいろいろ考えた結果かもしれませんが、こんな不自然な訳になった理由は、からあげを意味する韓国語がなかったからだ、と言われています。それに、韓国の伝統料理の中には、「揚げる」ものが存在しないので、適切な単語もなかったのではないか、とも。油を薄く巻いて焼き上げたような形のものならありますが。日本語のまま『カラアゲ』にすればよかったのに(笑)。
逆に、普通に日本語のまま使う単語もあります。あくまで非公式な使い方ではありますが、それでもメディアの記事などに登場したものとして、ブカツ(部活)とか、リョカン(旅館)とか。個人的に、こういう発音をそのまま使った訳のほうが、ずっと自然だと思っています。どうみても日本的なものですし。そして、最近・・1年ぐらい前から、でしょうか。「オシカツ(推し活)」という言葉もまた、一部のメディアが使用しています。イーデイリー(27日)が、推し活を「不況にも負けないビジネス」として記事を載せましたので、紹介したいと思います。以下、<<~>>が引用部分です。
<<・・日本中央銀行(BOJ)が日本内の経済動向を把握するために四半期ごとに発刊する地域経済報告書。桜に似た薄いピンクの表紙で、通称「桜報告書」とも呼ばれるこの報告書は、日本各地域にまたがる各日本銀行支店が把握した当該四半期の日本経済動向を細かく把握し、経済主体が大きな関心を示す。特に今年1月の桜報告書は、BOJが金利引き上げが予想された昨年12月、突然金利凍結で方向を変え、今年1月の金融通貨政策委員会では金利を引き上げるかどうかをめぐって市場の関心が集中した時期に発刊された。9日に発刊された1月の桜報告書で、BOJは全国9地域のうち東北と北陸地域に対する景気判断を上方調整し、これに伴い日本全9地域の景気が「漸進的な回復」、 「回復勢」、「緩やかな回復勢」に入った。
その際、目立つ表現一つがあった。それが、「オシカツ」(推し活)だ。 「推す」の推しと「活動」の活でできたこの単語は、愛するアイドル、キャラクターなどを応援するために積極的に消費するトレンドをいう。1月の桜報告書には「1万円以上のトレーディングカードセットを複数個購入するなど、若者の大きな需要が盛んだ」(秋田の小売店)、「販売価格を上げている中でも、旺盛な推し活需要を背景にグッズ販売は好調」(名古屋の個人サービス)、「アニメ関連やキャラクターグッズの販売が増加している。いわゆる推し活需要は、年齢や所得にかかわらず、増加しつつある」(大阪百貨店)など、推し活が個人消費の活力になっているという言及が3回も出ている。
以前は一部の「オタク」たちが知られず行う趣味生活とされていたが、最近では40~50代までも推し活という言葉が珍しくないという。民間調査会社矢野経済研究所は、アイドルとアニメなど主要14分野を合わせた2023年度「オタク」分野の市場規模を約8000億円と推算した。何より、30年ぶりのデフレ脱出の兆しを見せている日本にとって、物価が上昇しても消費を続けるのは、何より重要だ。 BOJが推し活に注目する理由もこのためだとされる。24日、日本銀行は短期政策金利を0.25%ポイント(p)引き上げ、17年ぶりに最も高い水準に上げた(イーデイリー)・・>>
「新しいもの」を求めるのもいいとは思いますが、やはりこういう文化が出来上がるには、長く続くコンテンツというのが必要でしょう。記事は金の話だけですが。仮面ライダーとか機動戦士ガンダムとか、個々の作品ではなくそのコンテンツそのものとしての話ですが、それを親子が共に楽しみ、語り合えるコンテンツというのは、本当に一握りの国にしか存在しないものですから。韓国にもオタク文化はありますが、この持続性が日本に比べてかなり弱い印象があります。というか、これは日本がユニークなだけかもしれません。日本のレトロ商品ショップ(ゲームとか)は、外国人観光客の間でも人気だと聞きますし。
私の場合、映画アニメゲーム他いろいろうわあぁと結構守備範囲が広いほうですが、やはり一つだけ楽しみを上げるなら、日本旅行(もう日本に住んでいますが)です。ブログで紹介したもの以外にもとりあえず結構な頻度で出かけています。特に最近はバスツアー沼にはまって、レナと一緒に色んな場所で、いろんな日本の姿を見て、聞いて、感じる日々です。今年の夏には、東北地方に夏祭りを見に行きたいと思っておりますが、まだ未定です。オシカツの意味に近いものとしては、やはりレナカツ(?)でしょうか。
ここからはいつもの告知ですが、久しぶりに新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。新刊は自民党と韓国」という題です。岸田政権・尹政権になってから、「関係改善」という言葉がすべての議論の前提になりました。果たして、本当にそうなのでしょうか。いや、それでいいのでしょうか。じゃ、同じ路線でないのは、たとえばこれから日本政府の路線変更があった場合は、それは「改善」ではないのでしょうか。そんな疑問に対する考えを、自分なりに、自分に率直に書いてみました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
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・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2024年12月22日)<自民党と韓国>です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・準新刊(2024年5月2日)は、<Z世代の闇>です。いまの韓国の20代、30代は、どのような世界観の中を生きているのか。前の世代から、なにが受け継がれたのか。そんな考察の本です。・既刊として、<韓国の絶望、日本の希望(扶桑社新書)>も発売中(2023年12月21日)です。「私たち」と「それ以外」、様々な形で出来上がった社会の壁に関する話で、特に合計出生率関連の話が多目になっています。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。