韓国、乳児・幼児(5歳まで)の47.6%が「塾通い」・・英語幼稚園の場合は月16万円

最近、「メダリスト」という、ミミズエンディングなアニメを見ていますが、普通はフィギュアスケートを5歳から始めるという話が出てきて、びっくりしました。演技においての動作の柔軟さとか、そういうものが必要だからでしょうか。その分、引退も早い、とも。そういうことなら、5歳から始めるのも仕方ないと言えるでしょう。また、人によってそれぞれ生まれ持つものが異なるし、その覚醒のための早期教育なら、それはいいことでしょう。ではありますが・・韓国では0歳~5歳までの乳児・幼児の47.6%が私教育(塾に通う、個人講習など)を受けている、というデータが発表され、話題になっています。ソース記事はハンギョレ新聞(13日)です。月3万3千円位を使っているそうですが、英語を教える、いわゆる「英語幼稚園(詳しくは幼稚園ではありません)」というカテゴリーの乳幼児教育施設は、月16万円はかかる、とのことでして。

この件、公式調査結果が発表されたのは今回が初めてだそうです。記事に明記されているわけではありませんが、あまり公表したくなかったとか、そういところでしょうか。乳幼児の「私教育」参加率はまさに驚異、47.6%。年齢別で見るとさらに傑作または怪作で、なんと2歳以下の子でも24.6%が私教育を受けています。3歳から半分超えを達成、50.3%。国中の3歳児半分が塾でなにを学んでいるのでしょうか。もうちょっとわけがわからなくなってきました。4歳は68.9%、5歳は81.2%と、4歳あたりからはもうなにか私教育を「受けてないほうが不自然」モードに入ります。私教育を受けている子たちは、1週間当たり平均5.6時間の私教育を受けている、ども。以下、<<~>>で引用してみます。




<<・・0~5歳の乳幼児の半分が私教育を受けており、毎月平均33万2000ウォンの私教育費を支払っていることが分かった。特に、「英語幼稚園」に通う場合、月平均145万4千ウォンの私教育費(※原文ママですが、154万5千ウォンの間違いです)がかかると集計された(※基本的に、幼稚園のようなプログラムを英語で進行し、英語になれるようにする施設のこと)。教育部と統計庁は、6歳未満、就学前、乳幼児世帯の親1万3241人を対象に昨年7~9月「2024年幼児私教育費試験調査」を実施した結果、このように集計されたと、13日明らかにした。国家レベルの幼児私教育実態調査は、本調査ではなく試験的調査の形で2017年にも進行したことがあるが、その調査の結果が発表されたのは今回が初めてだ。

昨年7~9月、乳幼児私教育費総額は8154億ウォンだ。昨年、小中高の私教育費の平均3ヶ月分(7兆2980億ウォン)と比べると、11.2%レベルだ。私教育費を牽引したのは、英語幼稚園(英語学院幼稚部)だった。子供の家(※韓国では、特記ない場合、「子供の家」は保育園などを意味します)、幼稚園に通わず「家庭養育」に分類される幼児のうち、英語幼稚園、遊び学園など、3時間以上の半日制学園に通う幼児は17%であり、これらの学園の3ヶ月利用総額は2668億ウォンだ。英語幼稚園の月平均私教育費は154万5千ウォンであると調査された。




教育部の関係者は、「英語教習をするという理由で『英語幼稚園』という名称を使ってはいるけど、英語以外の教習をするところがあり、そんな行為に対して取り締まりを推進する計画だ」と話した。乳幼児の私教育参加率は47.6%と集計された。年齢別では、2歳以下24.6%、3歳50.3%、4歳68.9%、5歳81.2%と、年齢が多いほど、割合は高くなった。私教育を受ける子を基準にして、週当たりの私教育参加時間は平均5.6時間で、これもやはり、2歳以下は1.8時間だが、5歳は7.8時間だった。私教育に参加する子の一人当たりの月平均私教育費は33万2千ウォンだった。科目別では、英語41万4千ウォン、趣味・教養と体育それぞれ12万7千ウォン、音楽12万2千ウォン、社会・科学7万9千ウォン、論述・読書教室・執筆・読書討論7万5千ウォン、数学7万3千ウォンの順だった。

世帯別の所得による私教育費支出の差も大きいことが判明した。月平均所得800万ウォン以上の世帯の乳児・幼児1人当たりの月平均私教育費は32万2千ウォンだったが、300万ウォン未満の世帯の私教育費は4万8千ウォンにとどまった。社教育参加率も800万ウォン以上世帯は62.4%、300万ウォン未満世帯は29.5%だった(ハンギョレ新聞)・・>>

 

良い結果があるなら、それでいいでしょうけど・・私が初めて日本語に触れたのも、確か小学生になってからだったと記憶しています。日本のテレビ放送を録画したビデオテープがあって、そこでアニメなどを見るようになりました。それから、母が日本のテレビ雑誌を買ってきてくれて・・「テレビマガジン」と「テレビランド」という本でした。超電子バイオマンとか宇宙刑事シャイダーなどが大きく載っていたことをおぼえています。ビデオテープでサンバルカンは知っていたので、「おっ、新しいサンバルカン(戦隊)か」「5人もいるのか」と思ったりしました。ルパン3世の「ル」と「パ」が同じ文字に見えたのは、良い思い出です。それからちゃんと学ぶようになったのが、高校生になってからです。

このように、私も日本語においては十分すぎるほど早期教育(塾に通ったことはありませんが)を受けたわけですし、早期教育(?)の効果は確かにあると思っています。しかし、それでも私の場合は小学生になってからで、教育と呼べるほどのものは高校生になってから、だったわけですが。個人的に、私の場合、楽しく「絵」が見られたから続けられただけだと思っています。どっか塾に通いながら勉強した日本語なら、すぐにやめたかもしれません。




 

ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。<THE NEW KOREA(ザ・ニューコリア)>という1926年の本で、当時の朝鮮半島の経済・社会発展を米国の行政学者が客観的に記録した本です。著者アレン・アイルランドは、国の発展を語るには「正しいかどうか」ではなく、ただ冷静に、データからアプローチすべきだと主張し、この本を残しました。どんな記録なのか、「正しい」が乱立している今を生きる私たちに、新しい示唆するものはないのか。自分なりの注釈とともに、頑張って訳しました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

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  ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年3月2日)<THE NEW KOREA>です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。 ・新刊は、<自民党と韓国>です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。 ・刊として、<Z世代の闇>も発売中です。いまの韓国の20代、30代は、どのような世界観の中を生きているのか。前の世代から、なにが受け継がれたのか。そんな考察の本です。 ・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。