まず、一つ前のエントリーにも最初の部分に急いで追記しましたが、トランプ大統領が「14日(月曜日、多分現地時間)、半導体関連の関税を発表する、かなり具体的なものになるだろう」と話しました(※ソース記事にはそうなっていますが、他のメディアの場合「1ヶ月内に」「近い内に」という記事もあります)。「相互関税からは除外するけど、自動車や鉄鋼のとうに、品目別の関税がかけられるのではないか」としていた予想が、あたったことになります。というか、こういうのがあるなら、除外すると発表するときに一緒に言ったほうがいいのでは、な気もしますが(笑)。つい2~3時間前から、ニューシースなどが報じています。もちろん、まだ協議するための時間が残っていますが、グローバルサプライチェーン再編、経済安保などの言葉が出てくるたび、もっとも核心分野として登場していた半導体のことです。トランプ政権がそれについてどう思っているのか、米国時間で14日には見えてくるでしょう。特に韓国としては、これがもっとも大きな発表になる可能性もあります。
で、本題ですが、駐韓中国大使の戴兵(ダイビン)氏が、韓国語で「米国が関税を90日間猶予したのは、中国のおかげである」と投稿し、話題になっています。中国のおかげであることを、忘れないでほしいという内容です。チャンネルAなどが報じています。チャンネルAは保守側だからか、「それはどうかな」な反応ですが、コメント欄などには「たしかにそのとおりだ」という意見もあります。さて、確か、その90日間猶予の発表のとき、中国には猶予なしだったはずですが・・どうでしょうか。記事も指摘していますが、韓国に対する、ある種の圧迫の意味があるのではないか、そんな気もします。「止められるのは中国だけだ」「私たち以外に『ベット』するな」、といったところでしょうか。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・ドナルド・トランプ米大統領が、半導体関税に関して来る14日(現地時間)具体的立場を明らかにすると述べた。CNN、ウォールストリートジャーナル(WSJ)などによると、トランプ大統領は12日、大統領専用エアフォース1で記者らと会い、半導体関税問題について「月曜日(14日)に答える」とし「とても具体的なものになるだろう」と明らかにした。これに先立ち、米国土安保部傘下税関国境保護局(CBP)は11日、半導体、スマートフォン、ノートパソコン、モニターなどを相互関税対象から除外すると発表した。半導体には一般関税ではなく、別々の品目別関税が付けられるものと見られる。
これに先立ち、トランプ大統領は2日、国家別相互関税を発表し、半導体・木材など特定品目に対しては別途個別の関税を賦課する計画だと明らかにした。WSJは12日、ホワイトハウスの関係者を引用して「トランプ大統領は近いうちに半導体に対する「貿易拡張法232条」調査結果を発表する予定」とし「金曜日(11日)免除された技術製品が影響を受ける可能性がある」と報道していた(ニューシース)・・>>
<<・・駐韓中国大使が韓国語で書いたSNS投稿が、議論されています。米国が相互関税を猶予したのは、中国の強い姿勢と阻止のおかげであり、これを忘れてはいけないというメッセージを書いたのです・・・・ダイビン駐韓中国大使が、トランプ政権が相互関税の90日間の猶予を決定したのは、中国の役割のおかげだという立場を明らかにしました。ダイ大使は昨日自身のSNSに、中国語と韓国語でそれぞれ投稿した文で、「中国の断固たる強い姿勢と阻止がなかったなら、90日間の猶予期間はまったく存在しなかったことだろう」とし「忘れてはいけない。これはただ90日間の猶予にすぎない」と主張しました。韓国と明記してはいませんが、韓国語メッセージを出したという点で、韓国社会に対して中国の立場を説破しようとする、圧迫とも言える発言だと思われます・・
・・米国の「90日間の猶予」措置を、中国の対立措置の成果として見せることで、中国に対する友好的な世論を形成しようとする意図だろうと解釈されます。ダイ大使は「米国」という名の羊が、他の「中国」という名札の羊に走ってきてぶつかり、そのままたおれて頭の上を星が回る内容の映像も一緒に掲示しました・・・・駐韓中国大使館関係者は、ダイ大使の今回の投稿について、「大使が国際情勢に対する見解を個人アカウントに上げたもの」としながら「韓国だけではなく、国際社会に伝えるメッセージだった」と説明しました(チャンネルA)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。<THE NEW KOREA(ザ・ニューコリア)>という1926年の本で、当時の朝鮮半島の経済・社会発展を米国の行政学者が客観的に記録した本です。著者アレン・アイルランドは、国の発展を語るには「正しいかどうか」ではなく、ただ冷静に、データからアプローチすべきだと主張し、この本を残しました。どんな記録なのか、「正しい」が乱立している今を生きる私たちに、新しい示唆するものはないのか。自分なりの注釈とともに、頑張って訳しました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年3月2日)<THE NEW KOREA>です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。 ・準新刊は、<自民党と韓国>です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。 ・既刊として、<Z世代の闇>も発売中です。いまの韓国の20代、30代は、どのような世界観の中を生きているのか。前の世代から、なにが受け継がれたのか。そんな考察の本です。 ・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。