韓国安保専門家「トランプ大統領が、『そうですね。あなたの中露観など気にしません。仲良くしましょう』と言ってくれるのだろうか」

個人的に、このシェシェ発言はもっと話題になってもいいと思っていますが・・支持率などにもほとんど影響がなく、社会的にもこれといって話題になっていません(台湾関連だけでなく、中国関連が概ねそうですが)。さすがに負担にはなったのか、共に民主党側から「それは、周辺国と仲良くしていきましょうという意味でした」と話しました。国内はともかく、昨日もお伝えしましたが米国の外交・安保専門家たちからかなりの問題指摘があったようで、複数のメディアが「米国の専門家たちの間で、不安が広がっている」という趣旨の記事を載せています。そういう動きを意識したのかもしれません。というか、記事によると、8日、李在明候補の参謀とされる人が「ホワイトハウスで、米韓同盟を強化すると主張しました」と話したばかりだ、とのことでして。相手が誰だったかは発表されていない、とのことですが。

そもそも、昨日紹介した朝鮮日報の記事によりますと、「特に、様々な世論調査で先頭に立っている李在明(イジェミョン)候補への関心はアメリカでも大きい方であるが、彼は政治キャリアの相当部分を地方自治体長で送ったため、ワシントンDCに慣れた人物ではない。李候補がワシントンDCを訪れたのは、城南市場時代の2016年が最後だった」としています。仲の良い政治家や専門家など、いわゆる人的関係のインフラ・ネットワークなどがない、という意味です。ある意味、「未知の人物」とされている側面もありますが、次期大統領選挙支持率(現状)1位の人が「シェシェー(^q^)」と言った・・しかも前にも言ってた、となると、それは話題にもなるでしょう。今回、いろいろ記事が出ていますが、韓国の安保専門家の主張として「米国では官民ともにひっくり返っている」する、デイリアン(16日)の記事を<<~>>で引用してみます。書いてある内容はともかく、なんというか、書き方というか表現というか、そんなところがとても韓国的です。「私たちより強い国も」「トランプに頭を下げて」など。




<<・・5月13日、彼は外交で「いつも国益中心で、韓米同盟は韓米同盟のままにして、に韓米日協力は協力のままにして、中・ロとの関係もよく維持しながら、物も売って、協力もしなければならないのではないか」としながら、「(昨年私が)中国にもシェシェし、台湾にもしてシェシェすればいいと言っても、それが私たちと何の関係なのかと言った」とし「私がなにか間違ったことを言ったのか」と反論した。外交がそんなに簡単なのか。そんなに楽な相手に見えるのか。韓米、韓日、韓中、韓露関係がそれぞれ別々に動く、別のものなのか。韓米関係にも日中露が作用し、韓中関係にも米日露を考慮しなければならず、他のすべての両国関係でも同様ではないか。中台湾関係が私たちと全く無関係なのか。私たちに何の影響もないというのか。

国益というのが、両国関係でも多国間関係でも重なる高次方程式であるため、なやみながらも戦略と戦術を二重三重種で組んで、両国及び多国間関係で、個別にかつ同時に国益を絞らなければならないのではないか。すべての国と、同時にうまく過ごすことができるのだろうか・・・・2025年の昨今の現実で可能なのか。イジェミョンは異世界に住んでいるのか、それとも夢を見ているのか・・・・トランプの存在は現実だ。その個人に対する評価は別にして、彼の言葉と米政権の政策によって世界経済が、両国・多国間の次元で動いているのが現実ではないか。私たちよりもはるかに強い国家でさえ、それに対抗するよりも頭を下げて会話を模索し、妥協策を講じる現実ではないか。




米中、米露の対立の現状、イジェミョンが中国にロシアにシェシェしながら、トランプと懸案を議論するといって近づいた時、果たして、トランプはイジェミョンに「そうですね、あなたの立場を理解します。私たちはあなたの中国、ロシア観がどうだろうと問題にしません。私たちだけで仲良くやりましょう」と話してくれるだろうか(※「私たちだけで(ウリキリ)」は、北朝鮮が韓国によく使うフレーズです)。外交を喜劇化して、有権者の目を隠す。彼自身も問題だが、彼の周辺で、助言で今の彼を作ったであろう専門家たちも問題だ。5月8日、イ・ジェミョンの参謀であるキムヒョンジョン元国家安保室次長が、ホワイトハウスで韓米同盟の強化を強調した、という。

どんな地位の誰に会ったのか分からないが、彼も米国側に韓米同盟は韓米同盟協力しながら、中・露と関係もよく維持しますとか、中・台関係は私たちと関係ないですとか、そう言って、米国がそれを受け入れたのだろうか。それとも、米国側の反応が逆だったので、「韓米同盟強化に合意しました」ではなく、「韓米同盟強化を強調しました」としか話せなかった、と報じられているのだろうか。「シェシェ」発言に、彼の外交・安保専門家たちの間でも、米国の官・民がひっくり返っているという話が聞こえてくる(デイリアン)・・>>

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。<THE NEW KOREA(ザ・ニューコリア)>という1926年の本で、当時の朝鮮半島の経済・社会発展を米国の行政学者が客観的に記録した本です。著者アレン・アイルランドは、国の発展を語るには「正しいかどうか」ではなく、ただ冷静に、データからアプローチすべきだと主張し、この本を残しました。どんな記録なのか、「正しい」が乱立している今を生きる私たちに、新しい示唆するものはないのか。自分なりの注釈とともに、頑張って訳しました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

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  ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年3月2日)<THE NEW KOREA>です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。 ・新刊は、<自民党と韓国>です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。 ・刊として、<Z世代の闇>も発売中です。いまの韓国の20代、30代は、どのような世界観の中を生きているのか。前の世代から、なにが受け継がれたのか。そんな考察の本です。 ・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。