米TIME誌、李在明候補に「有事の際、台湾を助けますか?」と質問

本題に入る前に・・やはり気になる日米間税交渉、4回目の交渉がありました。トランプさん、今度はUSスチールで行った演説で、鉄鋼関税を現25%から50%に引き上げると話しました。こんな中、どういう話し合いが出来たかはわかりませんが・・赤沢亮正経済再生担当大臣が米国側と関税交渉を行いました。G7、確か6月15~17日でしたっけ。そのG7サミットの前にもう一度交渉を行うとのことで、やはりG7サミットで何かの合意または発表を行おうとしているのではないか、そんな気がします。どういう案件を話したのかは概ね報じられていますが、さて、どんな合意が待っているのか、やはり気になるところです。

で、本題ですが、次期大統領の最有力候補とされる共に民主党の李在明候補に、米国タイム誌が「有事の際、台湾を助けますか?」という、なかなかグッドでナイスな質問をしました。韓国では朝鮮日報が記事にしています。李候補は、「宇宙人が地球に攻めてくると、そのときに考えてみます」と答えました。そんな可能性はほぼない、という意味でしょうか、それとも彼なりのジョークだったのでしょうか。当選ですが、シェシェ発言などが外国にもちゃんと伝わっているのでしょう。また、日本に対しても、「問題は、日本が心のこもった対応をしていないこと」としながら、日韓の問題は日本側に責任があると主張しました。以下、<<~>>で引用してみます。




 

<<・・李在明(イジェミョン)共に民主党大統領候補が、29日公開された米国時事週刊誌タイム(TIME)とのインタビューで、「中国と台湾の有事の際、台湾を助けますか」という質問に、「宇宙人が地球に攻めてくるなら、その時になってから考えてみる」と答えた。即答を避けたわけだ。タイムはこれに対して「わからない回答(cryptic reply)」と報じた。共に民主党選挙対策委の関係者は「記者が極端な仮定を挙げたので、李候補もまた極端な例で答えただけだ」としている。李候補はこの回答の直後「重要なのは、『今現在の状態で現状変更に反対する。該当地域の平和的な安全な航行を保障する』という一般原則には全面的に同意する」としたことが分かった。

李候補は日韓関係に関しては「過去にぶら下がることはできない」としながらも、「日本が心を込めてあやまらないのが問題」とした。韓国の核武装論に関しては「(他の国々も)ドミノ的に核兵器を保有することになるかもしれない」とし、賛成しない立場を明らかにした。ドナルド・トランプ米大統領に対しては「交渉に優れた能力があり、米国国民の利益のために行動する」と評価し「私もやはり大韓民国国民のより良い生活と国家利益のために努力すべきだろう」とした。李候補は米国の相互関税政策に関しては「合理的かつ理性的な対話を通じて皆に利益になる解決策を探さなければならない」とした(朝鮮日報)・・>>




 

「メディア・今日」というネットメディアの情報によると、朝鮮日報が今回の大統領選挙で李在明候補が勝利すると予想し、特集記事を準備しているという話もあります。成功した左側の政権の事例などをまとめるものになる、とも。大手メディアが選挙結果をある程度は予測できている(「予測可能な状況である」)という意味なので、気になります。ここをちょっと引用してみます。

<<・・朝鮮日報が、李在明共に民主党大統領候補の当選を前提に「進歩(※左)政権が国を活かした事例」を収集して企画記事を準備することが確認された。ソンウ・ジョン朝鮮日報編集局長は30日午後、社内告知を通じて「今回の大統領選挙は、今までの大統領選挙とは異なり、パンセ(※勢いなど、現状による結果の判断)予測が可能な例外的選挙だ」と言った。ソンウ局長は「現在、進歩政権はどのように台湾を変えたのか、というのが大統領選の直後に企画として準備されている。李候補の当選確率が高いと予測される状況で、朝鮮日報が李政権に備えた記事をあらかじめ準備している様子だ(メディア今日)・・>>

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。<THE NEW KOREA(ザ・ニューコリア)>という1926年の本で、当時の朝鮮半島の経済・社会発展を米国の行政学者が客観的に記録した本です。著者アレン・アイルランドは、国の発展を語るには「正しいかどうか」ではなく、ただ冷静に、データからアプローチすべきだと主張し、この本を残しました。どんな記録なのか、「正しい」が乱立している今を生きる私たちに、新しい示唆するものはないのか。自分なりの注釈とともに、頑張って訳しました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

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