今日、韓国大統領選挙・・「ジム・ロジャーズ」「コメント部隊」なども話題に

昨日は、また長野県の上高地に行ってきました。3回目です。思ったより天気もよく(日差しが十分届いていました)、美しい景色に浸ることができました。今度は大正池から河童橋まででした。次はもみじの頃にぜひ訪れてみたいと思います。で、私が上高地行きたいなと思って計画を練っていたこの数日間、韓国ではザソングンという言葉が流行りました。ジは自由(ザユ)、ソンは指(ソンカラック)、グンは軍です。リバクスクールという、保守寄りの民間教育団体の人たちが、そんな名前でいわゆる「コメント操作(ネットコメントによる世論操作)」をやっていたわけです。リバクとは李承晩と朴正煕のことではないだろうか、と思われます。

李明博政権でも似たような問題があって、軍のハイレベルが捜査を受けたりしました。当時は「コメント部隊」という言葉が有名で、最近もこの言葉を使う人もいます。それからも、さほど大きな話題にはならずとも、選挙になるとほぼ例外なくこのコメント部隊が話題になります。今回、久しぶりにまた組織的な働きが明らかになりました。というか、「明らかになった」と野党側が主張しています。金文洙(キムムンス)候補も、与党「国民の力」も関わっているというのが野党「共に民主党」の主張ですが、いまのところ確実な証拠があるわけではありません。野党側からは、ジム・ロジャーズさんの話が出てきました。あのジム・ロジャーズさんのことです。自由の指など相手になるはずもな・・とかそんな展開ではありません。




 

共に民主党のイ・ジェガン議員が、平壌科学技術大学というところの教授から聞いた話として、「ジム・ロジャーズさんが、共に民主党の李在明(イジェミョン)候補を支持すると宣言するのを聞いた(聞いたと聞いた)」と主張して、大きな話題になりました。そして、ここからいつものパターンに入ります。ジム・ロジャーズさんが「そんなことは言ってません」と話しました。ちなみにこのピョンなんとか大学ですが、朝鮮日報(朝鮮BIZ、2日)の記事から引用しますと、<<核開発技術やハッカーなどを養成するところだとの話が流れている>>、とのことです。

そういえば、例の「支持宣言を聞いた」主張には平和がどうとかの話も出てくるようですが・・そういうこと、でしょうか。国民の力はさっそく「これは金融市場撹乱行為である」という主張を広げました。私もそうですが、イーデイリーなど関連記事などを読んでみると、全般的に「なにやってんだ、いま」な論調が多い気がします。支持率変化にも若干の変化はあるのではないか、という話も出ていますが。記事から、<<~>>で引用してみます。ちなみに、ジムとかジェガンとかフリーダムとかが出てきましたが、某アニメ作品は関係ありません。

 




<<・・第21代大統領選挙を一日控えて「ジム・ロジャース」と「リバクスクール」が最後の変数に浮上した・・・・専門家たちは「オデミョン」(どうせ大統領はイジェミョン)が揺れないと見ながらも、支持率差はやや縮むのではないかと観測した。国民の力は2日、世界3大投資家とされるジム・ロジャース ロジャース・ホールディングス会長が李在明候補を支持したという共に民主党の主張に対して、国民への詐欺劇だと批判しながら攻勢を強めた。これに先立ち、5月29日、共に民主党中央選挙対策委員会総括選挙対策本部の国際協力団共同団長のイ・ジェガン議員は、国会で記者会見を開き、ロジャース会長が李在明候補を支持すると明らかにした。

ロジャース会長が手紙の形で支持宣言し、「朝鮮半島の平和と繁栄のために李在名候補を支持する」と述べたという主張だ。イ・ジェミョン候補も翌日、フェイスブックに「ジム・ロジャースの支持宣言を聞いた」とし「ジム・ロジャースは平和に投資しよう、未来に投資しようと、それで大韓民国に投資しなければならないと言った」と書いた。しかしロジャース会長は国内メディアの質疑に「事実と異なる」という立場を明らかにした。彼はイーデイリーに送ったメールでも、「韓国の(大統領候補の)どんな人に対しても、いかなる意見もない」と答えた。

 

共に民主党にロジャース会長の宣言文を伝えたと知られているソン・ギョンホ(ポール・ソン)平壌科学技術大学教授に対しても、ロジャース会長は「ポール・ソンとは一度だけ、ちょっと会ったことはあるが、彼のことは知らない」とし「彼が、私について言ったことは、不正確で事実と異なる」と強調した・・

・・イ・ジェミョン候補は京畿道の城南で開かれた記者会見で、「そのような問題(支持宣言)よりは、リバクスクールというサイバー内乱に対して、キムムンス候補本人がどんな関連があるか解明することが先だ」とした。リバクスクール疑惑は最近、あるメディアが、保守寄りの「イ・スンマン、パク・ジョンヒ元大統領支持」という教育団体リバクスクールが「ザソングン」(コメントで国を救う自由の指の軍)というコメントチームを運営したと報じた、問題が浮上した。特にリバクスクールはソウル教育大学と業務協約を結び、ソウル地域10の学校に教育プログラムを提供したことが分かった。

パクジャンデ共に民主党常任総括選挙対策委員長は、コメント世論操作疑惑を受ける保守団体「リバクスクール」と国民の力の関連性を提起した。また、キムムンス候補が2020年リバクスクールがアップロードした活動報告映像に登場していた点、リバクスクールが主管した教育にキム・ムンス候補のYOUTUBEチャンネルが協力会社として明示された点に言及し、キム候補の解明を促した(イーデイリー)・・>>

 




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