共に民主党側「米国は、李大統領と中国の関係を誤解しているようだ」

昨日もちょっと関連した内容を書きましたが、李在明大統領就任についてホワイトハウスの反応が、どうもパッとしません。マルコ・ルビオ国務長官とホワイトハウスがそれぞれコメントを出していますが、マルコ・ルビオ長官のほうは、普通です。「お祝い」の表現もちゃんと入っていました。複数の韓国メディアが指摘しているのは、ホワイトハウスのほうです。韓国経済(5日)プレシアン(4日)JIBS(4日)などが報じていますが、「お祝い」の表現が入っておらず、なぜか中国関連の話が出てくる、しかもちゃんとしたブリーフィング資料などを用意せず、記者の質問に「(関連資料が)ありますよ、ええっと、なかったかな?」とする(結局、無かった)ハプニングまであったとか。

韓国経済の記事によると、与党になった共に民主党からは、「どうやら、ホワイトハウス側は、李在明大統領が親中だと誤解をしているようだ」という反応が出ている、とのことですが・・誤解ではないでしょう。JIBSはこの件で、「お祝いは遅く、圧迫は素早かった」という題の記事で、「イジェミョン大統領とドナルド・トランプ米大統領の最初の首脳同士の電話会談は、時差の問題で(韓国時間で)4日の夜では難しくなった。しかし、もっと注目すべきは『いつ通話するか』ではなく、『何が先に来たのか』だ」としながら、「(時差があるとしても)外交の時計はすでに回っています。次の手は、韓国が打つ番です」としています。手といっても、なんのことでしょうか。シェシェすればいいのでしょうか。以下、他のメディアから<<~>>で引用してみます。




<<・・イ・ジェミョン大統領就任日の昨日、米国の政治圏からは2つのコメントが出た。一つはマルコ・ルビオ国務長官名義のもので、既存の韓国大統領の就任を祝う声明文と大して変わらないものだった。当選のお祝いの挨拶と、米韓同盟の維持、及びその強化への言及などを盛り込んだものだった。問題はホワイトハウス側の反応だ。キャロライン・レビット ホワイトハウス広報担当者は、メディア向けのブリーフィングで、韓国大統領選挙結果に対する反応についてのメディア側の質問に対し、関連書類を探したあと、「ないですね」と答えるハプニングがあった。以後、韓国取材陣の書面の問合せにも、ホワイトハウス当局者はたった二つの文章で論評を出した。

「韓米同盟は鉄のように維持される。韓国は自由で公正な選挙を行ったが、米国は全世界の民主主義国家に対する中国の介入と影響力行事には依然と懸念しており、反対している」。自国の軍が駐屯している同盟の、新しい大統領就任に関して、「祝う」という言葉も一言もなしに、第三国である中国の影響力を指摘するコメントを出したのは、すごく異例のことである・・・・共に民主党内では、米国側で韓国の状況を正しく理解できず、共に民主党と李大統領を「親中」だと誤解しているようだ、との反応を見せた。しかし重要なのは、米国側が、李大統領と共に民主党に対して持っている認識だ・・

 




・・ロイター通信は、「トランプ大統領陣営の右側の人たちは、韓国と中国、そして米国との関係でバランスをとらなければならないという李在明候補を批判してきた」と伝えている。今回のホワイトハウスのメッセージは、イジェミョン政権の、米中の間での「均衡外交」の可能性を、意図的牽制したものだと思われる。中国の安保リスクに対抗して、日米が主軸となり、オーストラリア、フィリピンなどが加わるアジア版NATO(北大西洋条約機構)創設の動きが可視化している。私たちも参加の要求を受けている。李大統領がトランプと直接通話し、米国側が持っている疑問を解消し、未来志向的な韓米関係構築に確実な意志を明らかにしなければならない(韓国経済)・・>>

 

<<・・3日(以下現地時間)ロイター通信は、韓国の大統領選挙に対する論評の要請に対し、ホワイトハウス関係者がメールで「韓米同盟は依然として堅い。韓国は自由で公正な選挙を行ったが、米国は中国の全世界民主主義国家に対する干渉と影響力について依然として懸念して反対する」と返事してきたと報じた。ホワイトハウスが、韓国大統領選挙の結果についてコメントしながら、中国を言及したのは、異例だ。2022年尹錫悦大統領が当選したとき、2017年に文在寅大統領が当選した時ともに、両国の協力強化を期待するとともに、お祝いのメッセージを出したことがある。

キャロライン・レビット ホワイトハウス広報担当者は3日、ブリーフィングで韓国大統領選挙に対する立場を、準備してなかった。以後、マスコミの個別の問い合わせについてコメントしたわけだが、そのメッセージには「おめでとう」という内容はなかった(プレシアン)・・>>




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。<THE NEW KOREA(ザ・ニューコリア)>という1926年の本で、当時の朝鮮半島の経済・社会発展を米国の行政学者が客観的に記録した本です。著者アレン・アイルランドは、国の発展を語るには「正しいかどうか」ではなく、ただ冷静に、データからアプローチすべきだと主張し、この本を残しました。どんな記録なのか、「正しい」が乱立している今を生きる私たちに、新しい示唆するものはないのか。自分なりの注釈とともに、頑張って訳しました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

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