昨日の通話（電話会談）関連もそうですが、あくまで記事の時点（今朝）の情報になります。ただ、複数のメディアの記事を総合してみると、「やはり、ホワイトハウスの反応がいつもと異なる」という論調が目立っています。無事（？）米韓首脳電話会談が行われましたが、ニューシースによると、ホワイトハウスの声明やブリーフィングなどがまだ無い、とのことです。最近、ホワイトハウスは首脳の電話会談ではブリーフィングなどを行わないことも多いものの、わざわざ書面質問をしても、返ってくる内容がなにもない、とも。前回も記者たちの質問に返事する形で「もちろん資料はあります・・あ、ありませんね」というハブニングがありましたが、今回も米韓首脳の電話会談に関するニューシースの質問に、ホワイトハウス側はこれといった内容無しに「通話したのは事実です」と返事しました。
この前、ホワイトハウス側から何の祝のメッセージもなく、急に中国の影響力に関する話をしたことで、韓国では大きな話題になりました。本ブログでも、シェシェとかいろいろあったので、どうしてもそれと関係しているだろうなと思って、連続でお伝えしました。そんなことがあったから、でしょうか。「まだ載っていないだけ」という見方もできる件ですが、ニューシースなどが「韓国では大きく報じられているのに、明らかに温度差がある」としながら報じています。繰り返しになりますが、この件そのものがそこまで重大なことだとは、「まだ」思えません。ただ、電話がなんでかかってこないのかで うわぁぁしていたこともそうですが、こういう記事がここまで載ること自体、「やはり、各メディアにも自覚（不安）はあんだな」な気がします。
ちなみに、一つ前のエントリーで「米韓同盟関連の話がほとんどなかった」と書きましたが、やはり、（複数の記事を読んだだけで、実際にどうだったかはわかりませんが）トランプさんは米韓同盟関連の話をしていません。「特別な同盟」「外交の基本」と米韓同盟を評したのも、すべて李在明大統領で、今回の記事でも、トランプさんが招待すると、李在明さんがそれに答える形で「特別な同盟」と話した、となっています。また、この「招待された」という部分をクローズアップする記事もありますが、トランプ大統領は前にも（文在寅大統領の就任のときにも）同じことを言いました。以下、ニューシースから＜＜～＞＞で引用してみます。
＜＜・・6日(現地時間)イ・ジェミョン大統領がドナルド・トランプ米大統領と就任後初の電話通話を進行したが、トランプ大統領やホワイトハウスは別途のメッセージを出していない。通話内容を、素早く発表した韓国側とは温度差が感知される。大統領室によると、李大統領とトランプ大統領は韓国時間で・・・・米国現地時間では午前９時に通話が行われたわけだ。しかし、この日午後４時が過ぎても、トランプ大統領やホワイトハウスは関連内容を発表していない。ホワイトハウスは韓米首脳の電話通話に関連して「報道資料配布計画があるのか」「、ホワイトハウスの反応は何なのか」についてのニューシスの書面質疑に、「電話したのは事実だ」とだけ答えた。報道資料を配布するかどうかも決まっていないようだ・・
・・（※最近のトランプ政権は首脳電話通話では報道資料などをあまり出さなくなったが、トランプ大統領がSNSにはよく書いていてものの、今回の通話はSNSにも載っていないとしながら）・・この通話に大きな意味を与えなかったかもしれないし、他の懸案を処理するために、発表が遅れているだけかもしれない。ただ、特定の意図を持って発表しない可能性もある。韓米首脳間の最初の通話は、李大統領就任の三日目に行われた。いままでの大統領、まだ就任前の当選人として通話さいた人たちと比べても、やや遅い。尹錫悦、文在寅、李明博、盧武鉉大統領は当選・就任当日、米国首脳と通話した。朴槿恵大統領は一日後に通話が行われた・・
・・キム・ヒョンジョン前大統領府国家安保室2次長は、5月8日、李大統領大統領選挙本部の外交・安保補佐官資格でホワイトハウスを訪問、トランプ政権官僚と直接疎通した。キム前次長は当時、面談成果を積極的に広報したが、結果的にその面談が韓米首脳の通話までは繋がらなかった形となる（※当時、成果があったという話をしていましたが、一部のメディアは「詳しく誰とどんな成果があったかが不確かだ」と指摘していました）。一方、この日の通貨では、韓米同盟の発展方向と関税交渉に対する意見などが行われた。大統領室によると、トランプ大統領はまず李大統領の大統領選挙勝利を祝い、李大統領は祝賀に謝意を表した。関税協議に関しては、両国がすべて満足できる合意が早急に成し遂げられるように努力していくことにした。
また、トランプ大統領はこの大統領に「訪米」招待をし、李大統領は「韓米が特別な同盟として頻繁に会って協議することを望む」と答えた。両首脳はお互いに経験した暗殺リスクについても意見を交わし、今後同盟のためのゴルフ・ラウンディングを共にすることにした（ニューシース）・・＞＞ 明日は1日休みをいただきます。次の更新は、9日（月曜日）の11時頃になります。
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。＜THE NEW KOREA（ザ・ニューコリア）＞という1926年の本で、当時の朝鮮半島の経済・社会発展を米国の行政学者が客観的に記録した本です。著者アレン・アイルランドは、国の発展を語るには「正しいかどうか」ではなく、ただ冷静に、データからアプローチすべきだと主張し、この本を残しました。どんな記録なのか、「正しい」が乱立している今を生きる私たちに、新しい示唆するものはないのか。自分なりの注釈とともに、頑張って訳しました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊（2025年3月2日）＜THE NEW KOREA＞です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。 ・準新刊は、＜自民党と韓国＞です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。 ・既刊として、＜Z世代の闇＞も発売中です。いまの韓国の20代、30代は、どのような世界観の中を生きているのか。前の世代から、なにが受け継がれたのか。そんな考察の本です。 ・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。