李在明大統領、習近平中国主席を招待・・韓国各紙「実用外交が始まった」

ちょうど今朝にもお伝えしましたが、韓国では多くのメディアが「じ、実用外交が始まった・・」と報じています。日米中首脳と電話会談したから、ですが・・これ、今までも普通にやっていたことなので、これからどうなるのか、です。複数のメディアが、電話した順番を記事にしています。米国日本中国の順だから、これは中国をそこまで重視しないということに間違いないシェシェとしていますが、YTN(11日)によると、実は通話時間は中国(習近平中国主席)との通話時間が一番長かった、とのことでして。いつものことですが、「各国首脳の都合によるものなので、そこまで気にする必要はないのでは」という指摘もありますが、それでも結構な話題になっています。ますここだけ、ちょっと<<~>>で引用してみます。

<<・・米中日の順で通話した文在寅政権と異なり、日本と先に通話しました。そして、アメリカ・日本より中国と通話した時間が長かったです。大統領室は通話の順序や時間に大きな意味があるわけではないという立場ですが、これを置いて多くのの解釈が出るのも事実です。米日首脳と先に通話したのは韓米日協力に主力するつもりではないかという解釈が、逆に中国首脳とより長く対話を交わしたのは中国との関係改善にも力を入れるという意味で解決できるからです(YTN)・・>>




特に話題になっているのは、李大統領が習中国主席をAPEC(11月に韓国で開催されます)に招待したことです。クッキーニュース(11日)など多くのメディアが報じています。これ、前から本ブログでも度々紹介しましたが、韓国では習近平中国主席の訪韓が、「なさなければならないこと」扱いです。2023年に開かれた杭州アジア競技大会のとき、開会式参加のために訪中した韓悳洙(ハンドクス)国務総理、ついこの前まで大統領権限代行やっていたあの人ですが、その韓悳洙総理習近平主席と面談したことがあります。そこで、習主席は「日中韓首脳会談」「訪韓」について言及し、なんと、「そういえば、韓国まで飛行機でどれくらいかかるのか」などを総理に聞いたそうです。知らないから聞いたわけでもないでしょうに、韓国の各メディアは大いに盛り上がりました。

韓国政府はさっそくこの訪韓というキーワードを大いに取り上げて、わざわざブリーフィングを行い、右も左もなく多くもメディアは大喜びで「ついに10年ぶりの訪韓か」などの題で記事を出しました。特に、「韓悳洙総理が言い出したのではなく、習近平主席が先に訪韓について言い出した」部分を強調しました。当時、年内の習主席の訪韓はほぼ確実とされました。ただ、一部のメディアは、「中国側の関連発表には、日中韓首脳会談や訪韓についての言及はありません」と慎重に報じました。その後、日中韓首脳会談は実現しましたが(3国でローテーションで開催されるものでしたが、しばらく中断されていました)、習主席の訪韓はありませんでした。今回、またこの件が話題になったわけです。




セットで(?)気になるのが、米国側の反応ですが・・なんと(なんと)、トランプ大統領と李大統領が通話してから4日が経った10日(現地時間)、米国務省が初めて関連事実について話しました。李大統領の政権でも米韓同盟が繁栄すると信じている、という内容です。記者の質問に返事する形です。韓国日報によると、米国政府が(マルコ・ルビオ長官はお祝いコメントを出しましたが)公開的に電話会談したことを認め、関連したコメントを出したのはこれが初めてだそうです。いままでは書面での質問に返事する形だった、とのことです。しかし、今回も「詳しいことはホワイトハウスに聞いてください」と話した、とも。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・イジェミョン大統領が習近平中国国家主席と初の首脳通話をして、来る11月慶州で開かれるアジア太平洋経済協力体(APEC)首脳会議に招待した。習主席の訪韓がなされれば、朴槿恵政府以後11年ぶりだ。11日、カン・ユジョン大統領室広報担当者は前日のブリーフィングを通じて「両首脳が本日午前11時30分から約30分間通話した」と明らかにした・・・・李大統領と習主席間の通話は就任後6日ぶりに実現した。ただし初通話だっただけに、具体的な懸案は行き来しないことが分かった・・・・習主席が訪韓するなら、2014年7月以降11年ぶりだ。主席は朴槿恵当時大統領の招待で韓国を国賓訪問したことがある(クッキーニュース)・・>>

 

<<・・米国政府が韓米首脳間の通話事実を10日(現地時間)公開的に初めて確認した。通話がなされてから4日ぶりだ。さらに、イジェミョン大統領執権期にも韓米同盟が繁栄すると信じるという立場を明らかにした。テミー・ブルース米国国務省の広報担当者は、この日の定例ブリーフィングで、李在明政権の実用主義外交政策に対するドナルド・トランプ米政権の立場は何なのかという質問に、李大統領当選を祝うと明らかにした後、「彼のリーダーシップの下、私たち同盟が繁栄し続けると確信している」と話した。彼女はまた、両首脳が先週金曜日に通話した事実を確認した。

李大統領とトランプ大統領の通話以後、米国政府が言論ブリーフィングや声明発表など、公開・公式的な形式で通話した事実を確認したのはこれが初めてだ。ただし、通話の具体的な内容はホワイトハウスに問い合わせるようにと言った。李大統領とトランプ大統領は6日約20分間電話通話をした。韓国大統領室は通話直後、両首脳が関税を含む貿易交渉の早期妥結のために努力しようという意思を共にしたとし、なるべく早い時期に会うことにしたと、内容を紹介したことがある(韓国日報)・・>>

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。<THE NEW KOREA(ザ・ニューコリア)>という1926年の本で、当時の朝鮮半島の経済・社会発展を米国の行政学者が客観的に記録した本です。著者アレン・アイルランドは、国の発展を語るには「正しいかどうか」ではなく、ただ冷静に、データからアプローチすべきだと主張し、この本を残しました。どんな記録なのか、「正しい」が乱立している今を生きる私たちに、新しい示唆するものはないのか。自分なりの注釈とともに、頑張って訳しました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

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  ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年3月2日)<THE NEW KOREA>です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。 ・新刊は、<自民党と韓国>です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。 ・刊として、<Z世代の闇>も発売中です。いまの韓国の20代、30代は、どのような世界観の中を生きているのか。前の世代から、なにが受け継がれたのか。そんな考察の本です。 ・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。