「日本が米国に間違った情報を伝えている」(2019年)発言の人、今は外相になって「日韓FTAが必要です」

韓国の外交部長官(外相)候補者の「趙顕」議員が、日韓FTA日中韓FTAとかについて言及しました。昨日もそうでしたけど、最近、こういうの多いですね。経済共同体がどうとかCPTPPがどうとか(加入申請もしていないのに)。で、先月にもお伝えした内容ですが、この趙外相(候補)、文在寅政権だったとき、「日本が米国側に間違った情報を与えたせいで、米国が日韓関係を懸念するようになった」と国会で公言した人です。いまは外相候補になって、FTAを締結しようと言っているわけです。2019年2月のことで「日本が非常に多様に、自分たちの立場を歪曲して話していることが感知される」、「積極的に、うまく対応していかなければならない」などです。当時、外交部次官でした。

当時、共に民主党議員たちが訪米した際、「米国側が日韓関係を心配していると、私たちに強調する感じを受けた」という報告があって、それに対しての発言でした(2019年2月15日聯合ニュース)。すなわち信頼においての問題、というわけですが・・FTAとか言い出していいのでしょうか。というか、昨日も書いたばかりですが、日本にとってメリットは何があるのでしょうか。他にも、「米国側が、『李在明政権は安米経中ではなかったんだな』と安堵した、と聞いた」とも話しました。ソース記事は聯合ニュース(17日)です。詳しくどこで誰から聞いたのかについては、言及がありません。ガンダムが言っている、といったところでしょうか。以下、<<~>>で引用してみます。




<<・・趙顕外交部長官候補者は17日、米国が李在明政権の外交方向に安堵したと聞いた、と明らかにした。趙候補者はこの日、国会外交統一委員会の人事聴聞会で、現在、韓米首脳会談は関税問題やトランプ大統領の日程などにより遅れているだけだとし「『新しい韓国政府は米国に背を向けようとするわけではなかったのか、が、安米経中(安保は米国、経済は中国)とかそんなことでもなかったのか』と安堵したというメッセージを、個人的に聞いた」と話した。韓米首脳会談の日程については「出来つつあると聞いている」と伝えた。本人が候補者になった直後、「就任すれば米国から行かなければならないという固定観念から抜け出さなければならない」と話したことに対しては、

「ワシントン外交関係者の知人たちから、私を信頼するというメッセージをたくさん受けたため、必要ならば他の国を訪問した後に米国を訪問してもいいじゃないだろうか、そんなことを考えていた」と説明した。それでも「誤解があったなら、申し訳ないと思う」と付け加えた。彼は日米韓協力に加え、日韓、日中韓協力も強化しなければならないとし、「日中韓、日韓FTA(自由貿易協定)もいつか新たに、強く推進しなければならないだろう」という所信を話した。日本との軍事情報保護協定(GSOMIA・ジソミア)も必要だという見解を明らかにした・・




・・趙候補者は、ドナルド・トランプ米大統領が関税交渉の時限を決めたことに対して「伝統的な交渉方式を上回るもの」としながらも「それが厳しい現実であるため、米国と緊密に交渉していかなければならないだろう」と話した。交渉が短期間で可能だと思うのか、という質問については「可能だろう」とし、「予断するのは難しいと思うが、私たちも総力を尽くしており、米国の立場でも(韓国は)非常に重要な同盟国であるだけでなく、通商相手国なので、優先順位を置いて私たちと交渉しようとするはずだ」と見た。

彼は「今、韓米間の重要な交渉の最終段階」とし「私が就任できるようになれば来週でも、または最も早い時期に米国を訪問して最後の交渉に貢献できるようにする」と約束した。趙候補者は、韓米原子力協定の再改正が必要だという国民の力ユヨンウォン議員の提案に「完全に同意する」と述べた。彼は李在明ン大統領が中国の戦勝節に出席するのかという国民の力アン・チョルス議員のの質疑に「確定的な答えができないこと、理解してほしい」とした。「韓米首脳会談が開催できていない状態で中国を先に訪れれば、韓米同盟基調に混乱をもたらすこともありえる」という議員の指摘には「そんなことはないだろう」と話した(聯合ニュース)・・>>

 

さて、戦勝節ですが、国会議長が出席する案が記事になっています。「儀典序列」というものがあって、大統領が1位、国会議長が2位になる、とのことでして。まだ決定したわけではない、とも。今日の更新はこれだけにして、そのまま明日は1日休みをいただきます。次の更新は日曜(20日)の11時頃になります。最近、休むことが多くて申し訳ございません。

 




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