時期(政権)にもよりますが、駐韓米国大使がいないことはよくニュースになります。いまも、確か駐韓米国大使は代理のままです。でも、朝鮮日報によると、「『駐米韓国大使』もいない」とのことでして(3日の記事)。これは結構めずらしいことだそうです。李在明政権が始まってから、前の政権(尹錫悦大統領)が任命した公館長(大使など)を全員帰国させたからです。ちなみに、駐日韓国大使も7月に離任(帰国)しました。韓国が「4強」と呼ぶ、日本、米国、ロシア、中国の大使がすべて空席です。これについては7月31日のイーデイリーの記事を一緒に引用してみます。他にこれといって理由がなく、単に「前任政権の人たちだから」というのが理由ではないのか、といったところですが・・呼び戻したのは速かったけど、まだ後任が決まっていません。以下、<<~>>で引用してみます。引用後に大事な告知がありますので、ぜひお読みください。朝鮮日報の記事にやけに駐米日本大使の話が多いのは、気のせいでしょうか。
<<・・「山田大使、インド・太平洋地域の平和と繁栄の礎石である日米同盟に対する貴重な議論に感謝します」。米国国務省のナンバー3であるアリソン・フッカー政務担当次官は先月初め、自身のX(旧ツイッター)に山田重夫(※記事原文に漢字表記で重雄となっていますが、山田重夫大使の変換ミスだと思われます)駐米日本大使と撮った写真を載せて、このように明らかにした。 6月初め、上院認定を受けて任期を始めたフッカーは、就任後、山田大使をはじめ、カンボジア・タイ・マレーシアなどワシントンDCにあるアジア国家駐在大使たちと相次ぎ会合を持ち、地域懸案について議論している。
その際に写真も掲載し、メッセージを活発に発信している。韓国の場合、6月20日に趙賢東 大使と会ったが、当時、趙大使は帰国通知を受けてそのための整理をしていた時であり、事実上の「離任の挨拶」に近かった。フッカーは「韓国通」なのに、いつでも会合できるカウンターパートである大使が一ヶ月以上も不在だ。米韓は最近、駐韓米軍の役割・責任再調整など70年同盟の様相を変える「現代化協議」を始めた。最前線で活動すべき大使の空白を懸念する声が大きい。これは、李在明大統領が就任した後、前政権で任命された特任公館長たちに帰国を指示したことによる。
トランプとの関税交渉局面で、日本は外務省内でも米国通とされる山田大使が連邦政府と議会はもちろん、20を超える州をまわり、米国に対する日本企業の投資意志をアピールしたことが、韓国より先に貿易合意に至ることに影響したという評価を受けた・・(※公使が大使代理をしているものの)公使と大使は源泉的にレベルが違い、最高位級レベルの会談のような場面で大使の権限を完全に行使できない状況だ。外交部と国家安保室がコントロールタワーとして機能しているものの、大使中心の「交通整理」ができず、そこから来る大使館内の混線も相当なものだという(朝鮮日報)・・>>
<<・・米国・日本・中国・ロシアなど朝鮮半島周辺4強駐在大使がすべて空席中で、それらも含め、30人余りの特任公館長(※大使など)が空席の状況である。いわゆる「4強」の大使はもちろん、他の国家公館長も、政府が駐在国にアグレマン(任命同意)要請をしなかったところが大多数であり、後任者の任命まで少なくとも1~2ヶ月の空白は避けられないという懸念も提起されている。そのため、海外情報の収集や交渉の最前線の公館長の長期不在による外交の影響が避けられない見通しだ。4強大使は、政府が先月末、2週間以内に帰国するよう指示を出し、全員が帰ってきた。これらの他にも、フランス・イギリス・イスラエル駐在大使および中央大阪総領事、駐ニューヨーク総領事、駐ドバイ総領事などが(※7月)18日まで帰国した。李在明政権が、尹錫悦政権が任命した公館長たちを撤回する手順である。
しかし、問題は、帰国させた速度と、方式だ。外交部が、この重大な時期での大使たちの空席を憂慮したものの、受け入れられなかったという。どの政権交代のときにも、、いままでは見られなかった4強大使の同時空席ができた背景である。4強大使の中には駐在国との業務協議など、予定されていた日程を取り消したまま急いで帰ってきた人たちもいる。関税問題、在韓米軍の役割調整論など懸案の前で、対話のための窓口に穴を開けたという批判が出ている(イーデイリー)・・>>
さて、ここで大事な告知ですが、本ブログ、ちょっと早いけど夏休みをいただきます。あいにくの天気ではありますが(それほどでもないかな)、東北に、いくつかの祭りを見に行ってきます。いつだったか、まだ観光客だった頃(遠い目)、東京ドームで全国の祭りを紹介するイベントがありました。そこでねぶたを初めて見ましたが、おおおおおぉなにこれすげぇすげぇになって、前から何度も見に行きたいと思っておりましたが、今年、ねぶた祭りだけでなく、盛岡さんさ踊り、秋田の竿燈まつり、仙台の七夕祭りなど、東北のいくつかの祭りをめぐることになりました。ちょうど良いツアーがありましたので・・(団体行動なので制限はありますが、おかげでねぶた祭り、竿燈まつりの観覧席も確保できました)もちろんレナも一緒です。祭りということで、ダイソーでキツネさんの仮面(ちょうどレナの顔サイズ)を買って、ヘアアクセサリーっぽく改造して頭につけてやりました(笑)。本ブログ、しばらくのあいだ「空席」になりますが、8日の午前から更新再開致しますので、ご理解の程をよろしくお願いいたします。それでは、いってきます。
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。<THE NEW KOREA(ザ・ニューコリア)>という1926年の本で、当時の朝鮮半島の経済・社会発展を米国の行政学者が客観的に記録した本です。著者アレン・アイルランドは、国の発展を語るには「正しいかどうか」ではなく、ただ冷静に、データからアプローチすべきだと主張し、この本を残しました。どんな記録なのか、「正しい」が乱立している今を生きる私たちに、新しい示唆するものはないのか。自分なりの注釈とともに、頑張って訳しました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年3月2日)<THE NEW KOREA>です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。 ・準新刊は、<自民党と韓国>です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。 ・既刊として、<Z世代の闇>も発売中です。いまの韓国の20代、30代は、どのような世界観の中を生きているのか。前の世代から、なにが受け継がれたのか。そんな考察の本です。 ・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。