本ブログでも結構有名人(だった)曺国 元法相、尹美香 元議員などを特別赦免が「ほぼ」決まりました。大統領がまだ決めていないためですが、いまのところ、変更の可能性はほぼないと思われます。政府(法務部)はすでにリスト作成を終え、「復権」も提案しているということです。もしそうなると、2人共に、国会議員などに出馬することもできます。中央日報(8日)などが報じています。ひょっとして、来年の地方選挙(全国自治体の長を決める選挙)に出るつもりなのでしょうか。個人的には、「思ったより早いな」と見ています。実はこの件、話は李在明政権がスタートした直後からありましたけど、共に民主党内でも「そこまでする必要はない」という意見が結構ありました。
各メディアの関連記事でも、今年の赦免の可能性は高くない、というニュアンスのものが多かったですが・・結局はこういうことになりました。一時、文在寅大統領の正式後継者とされていた、曺国元法相。しかし、いろんな意味で話題が多すぎる(相次いで問題が出てくるということでタマネギ男とも言われていました)こと、尹錫悦 検察総長が折れずに頑丈に対抗したこと(検察改革という政府の目標がなかなか進められなかった)などで、その夢は叶えられませんでした。今回、夫妻ともに赦免されたことで、また新しい政治家への道が開かれることになりました。
ひょっとすると、これこそ可能性としてはそんなに高くないと思いますが・・来年の地方選挙、次の国会議員選挙(正式には2028年4月予定ですが、その前に地方選挙出馬のために議員を辞任する人たちもいるため、補欠選挙なども2026年に行われます)で相応の存在感を出すことさえできれば、プレジデント・タマネギも不可能ではないでしょう。これ、野党の「国民の力」がもう少し支持率を回復していたら、今回は赦免リストに入らなかった可能性だってありますが・・最近、ものすごく低迷しておりまして。政党支持率が(調査機関にもよりますが)16%まで下がった、とのことでして。李大統領の支持率は65%。何の政策でこんなに上がっているのでしょうか。とにかく、前回の「(演習)延期」もそうですが、懐かしい単語・人名が復活しつつある今日この頃です。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・法務部が7日、特別赦免のための審査委員会を開き、曺国 前祖国革新党代表と尹美香 元ともに民主党議員に対して、復権まで含めた特別赦免を、李在明大統領に提案することに決めた。大統領がこれを受け入れると、曹 前代表は来年行われる地方選挙、国会議員選挙の再・補欠選挙はもちろん、次期大統領選出資格を回復することになる。特別赦免には、刑だけを免除する「執行免除」と、法律上の資格まで回復する「復権」などがある。政治家の場合、執行免除だけを受ける場合、被選挙権がないため選挙に出馬できない。通常は復権まで行われることが多い・・
・・2022年、金慶洙 元慶南道知事が赦免を受けたが、復権ではなく執行免除だけ適用され、2024年総選挙に出馬できなかった事例がある・・曹 前代表は懲役2年が確定、刑執行終了後5年間(2031年12月まで)被選挙権も無い。来年の地方選挙や再・補完選挙、2030年大統領選出馬のためには執行免除だけでなく復権も必ず必要になる。今回の法務部の赦免審査委は、曹 前代表に対して復権までを一緒に提案することに決めた、と伝えられた。
この日の会議では、他にも正義記憶連帯後援金横領などの疑いで昨年11月懲役1年6ヶ月に執行猶予3年が確定した尹美香 元議員に対しても、執行免除と復権を一緒に提案することにしたという・・・・法務部長官は、赦免審査委の適正性審査結果を反映して李在明大統領に赦免対象者リストを提出し、大統領は12日の国務会議の審議を経て、対象者を最終的に確定・発表する予定だ。 815特別赦免は通常、前日の14日ごろに行われる(中央日報)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。<THE NEW KOREA(ザ・ニューコリア)>という1926年の本で、当時の朝鮮半島の経済・社会発展を米国の行政学者が客観的に記録した本です。著者アレン・アイルランドは、国の発展を語るには「正しいかどうか」ではなく、ただ冷静に、データからアプローチすべきだと主張し、この本を残しました。どんな記録なのか、「正しい」が乱立している今を生きる私たちに、新しい示唆するものはないのか。自分なりの注釈とともに、頑張って訳しました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年3月2日)<THE NEW KOREA>です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。 ・準新刊は、<自民党と韓国>です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。 ・既刊として、<Z世代の闇>も発売中です。いまの韓国の20代、30代は、どのような世界観の中を生きているのか。前の世代から、なにが受け継がれたのか。そんな考察の本です。 ・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。