米韓首脳会談の後、トランプ大統領は見送りせず共同記者会見も無し・・2月のゼレンスキー大統領のときと同じ?

米韓首脳会談が終了しました。公開される部分(記者たちの前で)と、公開されない部分(食事しながら)がありますが、いろいろあったので、気になる部分を紹介します。まず、会談が終わったあと、トランプ大統領が李在明大統領を見送りせず、実務担当者たちが見送りしたことが「異例のこと」とされています。共同記者会見もありませんでした。YTNに出演した専門家は、あくまで「そう見えただけ」としながらも、見送りした担当者の表情も笑顔ではなかった、と伝えています。非公開部分で、なにか結構難しい展開になったのではないか、とも。あとでこの記事を引用します。

次に、日本(日韓関係)に関する話があったので、その部分も紹介します。トランプ大統領は「日韓、うまく行きそうなのか」と質問し、李大統領は「事前に訪日し、多くのことを整理できた」と話しました。朝鮮日報によると、李大統領はトランプ大統領に「日米韓協力は非常に重要な課題であり、米韓関係の発展のためにも日韓関係もある程度収拾されなければならない」、「トランプ大統領が日米韓協力をすごく重視しているため、トランプ大統領に会う前に予め日本でトランプ大統領が心配する問題を予め整理しておいた」と話しました。




事前に日本に来たのは、やはりこういう話が「事前に」韓国側に伝わっていたから、でしょうか。また、首脳会談になる前に、トランプ大統領はSNSに、韓国のことで「パージ(粛清)か革命かのようだ」「そんなところでビジネスはできない」と書きました。これに関するメディアの質問などに、トランプ大統領は「教会と米軍基地を家宅捜索した」と指摘し、会談でもこの話が出てきました。教会というのは純福音教会のことで、米軍基地は烏山(オサン)米軍基地です。韓国の特別検事チームが、尹錫悦前大統領関連の捜査を進めながら、家宅捜索を行ったことがあります。純福音教会のことはそのまま事実ですが、米軍基地の場合、米軍と韓国軍が共同管理するところで、捜査が入ったのは韓国軍のところ、だそうです。

李大統領がこう話すと、トランプ大統領は「なにか誤解があったと信じる」としながらも、「これは、あとでまた話すことになる」と話したという報道もあり、非公開会談でも提起した可能性があります。また、「在韓米軍が基地として利用している土地の所有権を要求することもできる」と話しました。ただ、「この場でこの話はしない、私たちは友だちだから」とも。じゃ、ここから先のYTN(見送りのこと)の記事を<<~>>で引用してみます。




<<・・(※会談後、トランプ大統領が李大統領を)見送りをせず、他の方がしてくださったんですが、これってすごく異例です。記者たちが、昼食会(※非公開)について何か質問をしましたが、これといって返事は聞こえてきませんでした。トランプ大統領の姿は見えませんでした。李在明大統領がいったん車に乗って、(※会談後に次の目的地へ)出発しました。ホワイトハウスの、トランプの側近でしょうか。どんな役職を持った方なのかはわかりませんが、女性実務者、アメリカ側の実務者と握手を交わして、車両に乗って出発しました。共同記者会見もなかったし、それだけでなく、トランプ大統領が見送りにすら出てこなかったわけですが・・

・・(※専門家の見解)先ほど申し上げたように、前半(※公開部分)ではとても雰囲気が良かったのですが、非公開部分でとても、争点となる問題が議論になったでしょう。そして、トランプ大統領が公開部分で話したことの中で、政治的な問題に関連して、たとえば教会に関する問題とかを、再び非公開会談で取り上げて話したり、おそらく非公開会談では争点される問題の多くが議論されたことでしょう。そう考えると、普通、首脳が見送りに出なければならないのに、出てこないで実務者が出てきたというのは・・前にゼレンスキー大統領(※2月末、米国・ウクライナ会談がうまくいかなかった時のこと)、ちょうどこんな形でした。ですから、結局は、非公開会談で議題になった問題について、話をして収束できたとか、そんなことがほとんどなかったかのではないか、そう推論をしてみることができるわけです・・

 

・・(※ここから他の専門家の意見)これは私がこう解釈している、というだけの話ですが。李在明大統領が車から降りて、トランプに大統領に会って握手をしながら挨拶をして、そしてカメラに向かって手を振って挨拶をしました。普通、帰るときも、このようにトランプ大統領と一緒に出てきて、握手をして、そして、前にある(※記者団の)カメラを見て、挨拶して、それから車に乗るのが通常の流れです。今日は、トランプ大統領は見送りにも出てこず、前にあるカメラへの挨拶もありませんでした。

取材陣が大声で質問していましたが、返事もありませんでした。もう一つ、気になるのは、見送りに出てきた、先に話した女性実務陣の方のことですが、彼女の表情も、明るく笑っているわけでなく、少し心配しているような、そんな表情に見えました。笑顔ではあるけど、無理やり笑っているとかそんな感じの。そのような姿も、類推してみるだけですが、おそらく李在明大統領が「守ることは守る」と話していましたが、トランプ大統領がさらに強い要求をして、その「守らなければならない部分」に及ぶまでトランプ大統領が追加的に要求をして、そんな首脳会談だったのではないか、そう予測できます(YTN)・・>> 今日の更新はこれだけです。次の更新は、明日(27日)の11時頃になります。

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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