調査機関が異なるので単純比較はできませんが、つい1ヶ月前まで60%を軽く超えていた李在明大統領の支持率が、48.3%まで下がった、という調査結果が発表されました。ただ、各メディアが謎の高評価を続けている米韓首脳会談は、このデータの期間に入っていません。53:41で高評価が多いということなので、次の調査では上昇する可能性もあります。とはいえ、ちょっと支持率低下が早すぎる気もします。特に、事実上の全国民給付金となる「消費クーポン」の類をかなりばらまいたのに、それでも支持率が下がっています。
ちなみに、ニュース専門企業であつ「トマト(ニューストマトというケーブルテレビ局などが有名です)」社の調査で、直近の調査となる2週間前のデータより4.5%pも下がった、とのことでして。与党「共に民主党」の支持率も下がっていて、39.1%。野党の国民の力が37.3%なので、もうさほど差がありません。一時は「もうすぐタブルスコアになる(与党が高い)」とか言われていましたが。各メディアの報道によると、いつもの「左右」の溝がまた深くなっていて、右側と左側で、李大統領を支持するか、支持しないかが明確に分けれるようになりました。一時は、右側が強い地域でも李大統領の支持が過半数を超えたりしていましたが、そんな現象が消えたことになります。ソウル経済、クッキーニュース(共に28日)などによると、日韓首脳会談についても評価が分かれました。
調査期間に米韓首脳会談は入っていませんが、日韓首脳会談は入っています。それについて、48%は「意味のある第一歩」と評価しましたが(なんの意味かは記事には書かれていません)、懸案事項についてはなんの言及もなかったことで、意味のない会談だったとする意見も36.6%もあり、李大統領の支持率に大きな影響を与えたとは思えません。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・李在明大統領の国政運営支持率が48.3%に下がったという世論調査結果が28日に出た。共に民主党の支持率は39.1%、国民の力の支持率は37.3%で、接戦を繰り広げている。世論調査会社メディアトマトがニューストマトの依頼で25~26日・・・・「李在明大統領の国政運営についてどのように考えていますか」という調査に、肯定評価が48.3%(強く肯定38.3%、ある程度肯定10.0%)だった。一方、肯定しないという評価は48.8%(強く否定37.1%、ある程度否定11.7%)と集計された。「よく分からない」は3.0%だった。年齢別にみると、40、50代以外のすべての年齢帯で、李大統領の国政運営不定評価が過半数を占めた・・
・・特に、政治傾向別では、李大統領の国政運営に対する意見が明確に分かれた。進歩層(※左派支持)は肯定評価が81.6%、否定評価が16.4%だったが、保守層は肯定評価が25.4%、否定評価が72.1%だった。中道層は肯定評価45.3%、否定評価50.9%だった。同じ調査で政党支持率の結果は、共に民主党が39.1%、国民の力が37.3%と集計された。両党の支持率の差は1.8%pの差まで縮んだ。改革新党は5.3%、祖国革新党は4.9%、進歩党は0.7%とそれぞれ現れた(クッキーニュース)・・>>
<<・・李大統領国政運営に対する評価は、支持52.8%・不支持48.3%で、2週間前と比べて4.5%ポイント下がった・・・・回答者の48%は、23日に行われた日韓首脳会談に対して、「意味のある第一歩」と評価した。一方、36.6%は「両国間の懸案については全く取り上げられていない、内実のない会談だった」とした。「よく分からない」という回答は15.4%だった。鄭清来議員を代表にしてから1ヶ月を迎えた与党の支持率も、40%ラインが崩れ、国民の力の支持率は30%台半ばに上がり、両党間の支持率差が2%ポイント内になった。政党支持率は共に民主党39.1%、国民の力37.3%、改革新党5.3%、祖国革新党4.9%、進歩党0.7%となった。
共に民主党の支持率は、2週間前と比較して4.6%ポイント下がっており、国民の力は3.5%p上昇したことになる。曺国 前祖国革新党代表が、赦免された後、湖南地域で広範な歩みを続けている中、国民の62.5%は「もっと時間をおいて、自粛する姿を見せなければならなかった」と答えた。 30.3%は「政治家として自然な歩みである」と答えた。 「よく分からない」という答えは7.2%だった(ソウル経済)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。