韓国市民団体、米国大使館周辺で「大使追放」などを要求・・トランプ大統領の絵を破るパフォーマンスも

9月にも同じ発言があったと寄稿していますが、8月15日、李在明大統領が韓国の中国大使館周辺で行われているデモに対して「表現の自由だと見るのは難しい」と言い、事実上、デモを抑えるように指示しました。当時、「日本大使館でやっていることはいいのか」と思いましたが・・昨日、米国大使館の前で大規模デモありました。朴槿恵大統領を追い出したロウソクデモとも関わっている「ろうそく行動」という市民団体で、朝鮮日報の報道によると、トランプ大統領の顔が描かれた絵を破るパフォーマンスなどを行い、米国大使(大使は空席で、いまは代理ですが)の追放などを主張しました。写真などはソース記事を参考にしてください。

いつものこと、と言ってしまえばそれだけですが、尹錫悦政権ではこういうニュースがあまりなかったこともあり、やはり政権が変わったんだな、と思わざるを得ない今日この頃です。で、その米国との関税交渉ですが、合意したはずなのに、進展ないというニュースが相次いでいます。金正官 産業通商部長官がその問題で訪米していましたが、今回も帰国してから「何も言わなかった」とのことでして。クッキーニュースは「沈黙」と、エヴァンゲリオンみたいなタイトルにしています。これ、実は先週にも、企画財政部と産業通商部が訪米して、米国側と、特に「3500億ドル投資」について話し合ったばかりです。




なんの成果もなく、今回も長官が会談前に「なにかの結果が残せる段階ではない」と話していた、とのニュースもあります。なんか、合意した内容についての細部調整のための交渉だとは思えないフレーズばかりです。本ブログで何度も取り上げましたが、韓国側は「日本のような条件には応じられない」「3500億ドルの95%はローンと保証で、直接投資ではない」と主張しています。李在明大統領は「私たちが得られるものがないなら、なんでサインをするというのか」という立場で、米国側は「関税か、サインかの二択しかない」と主張していますが・・これ、いつまで続ける、いや「続けられる」のでしょうか。合意をしたとはいえ、確かトランプ大統領は「履行されないなら破棄もありえる」と話したこともありますが。2つの記事、繋がっているとも言えるし、<<~>>で引用してみます。

<<・・「ろうそく行動」が13日午後6時、ソウル光化門駅近くのキョボビル前の道路で「157次ろうそく大行進」を開いた。集会場所は、米国大使館からわずか100m離れた場所だった。彼らは最近、米国当局が韓国人労働者を・・(※ジョージア州工場事態のこと)・・取り上げ、「私たち国民を人質にしたのと変わらない」と声を高めた。参加者たちは「人質劇アメリカを糾弾する」「国際暴力トランプは地球を離れろ」などと叫んだ。ドナルド・トランプ米大統領の顔が描かれた大型プラカードを破ったり、マネキンをハンマーで叩きこわすパフォーマンスを行ったりもした。




ろうそく行動共同代表は「(今回の事態は)事実上、韓国に対する戦争宣言」とし「駐韓米国大使を招致する水準を超えて、追放しなければならない」と主張した。ろうそく行動は午後7時30分ごろ、米国大使館方向に行進を開始した。一部デモ隊は太鼓とブブゼラを鳴らして行進を続け、大使館前では「韓米同盟は連鎖同盟」「連鎖同盟をたちきろう」「韓米関係は人質関係」などと叫んだ(朝鮮日報)・・>>

 

<<・・米韓の間の関税交渉後続の協議のために米国を訪問した金正官産業通商資源部長官が、帰国した。14日午前、仁川国際空港を通じて入国した金長官は、交渉成果を問う取材陣の質問に何も答えずに空港から抜け出した。金長官は12日(現地時間)ニューヨークでラトニック商務長官に会って、韓国の対米投資構造と方式、利益配分案など細部事案をめぐって合意導出を試みたと伝えられた。しかし、会談が終わった後も、両国の通商当局は結果に対する公式の説明を出さないでおり、核心となる内容においてで依然として意見を絞り込めなかったのではないか、という観測が出ている。

これに先立ち、米韓は7月の関税交渉で米国が韓国にかけることにした25%相互関税を15%に下げる代わりに、韓国が総3,500億ドル規模の対米投資を進めることに合意した。それから、先月、米韓首脳会談を通じて大きな枠組みでこの合意を再確認したが、具体的な細部協議はまだ終わっていない。これと関連して8日、ワシントンDCでは産業部と企画財政部の合同実務代表団が米国貿易代表部(USTR)と実務協議をしたが、対米投資条件を置いて意見の差を縮めることができなかったことが分かった。これに金長官が直接、11日米国に渡ってラトニック長官と長官級協議を進行した(クッキーニュース)・・>>

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

おかげさまで、「日刊SPA!」にも、4日から3回連続でシンシアリーの記事が載ることになりました。新刊の内容の抜粋となります。
プレジデントオンラインに、記事が載りました。よろしければお読みください。新刊の内容の一部です。
・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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   ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。