さて、公明党が自公連立から離脱しました。「政治と金」問題ばかり強調していますが、石破茂総理のときにはなぜ同じことをしなかったのか、いろいろ考えてみると、「相手が高市早苗だから」というのが理由でしょう。予想できなかったわけではありませんが、急すぎる展開です。気になるのはやはり、高市早苗総裁が総理になれるのかどうか、です。過半数を超えなかった場合1位と2位の人での投票になるシステムなので、可能性がないわけではありませんが。個人的に、「(政策にもよるけど)次は自民に票をいれることになる」と思っていたので、このまま高市総理の誕生まで行ってくれたらと願っています。
で、そんなところですが、各韓国メディアも速報を出し、すでに明日午後4時頃には韓国日報、京郷新聞など大手からネットメディアまで多くのメディアが公明党の連立離脱を報じていました。基本的には「高市総理誕生に赤信号(停止信号)」というものが目立ちます。やはり彼女が総理大臣になるのをかなり気にしていたのでしょう。ただ、独自の分析などがあるわけではありません。ちなみに、石破総理が戦後80年「私見」を出しましたが、こちらは公明党関連ニュースに埋もれた感じもします。こちらは引用はしませんが、韓国メディアは「日本国内情勢に関する分析だった」と、期待したほどのものではなかったという反応を示しています。
たとえばヘラルド経済の記事はタイトルが「韓国についての言及がなかった」になっていますが、これがもっとも「期待していたのが何だったのか」を表してくれる題ではないでしょうか。確か、韓国だけでなく中国にも直接的に言及する部分はありませんでした。以下、京郷新聞の記事を<<~>>で引用してみます。公明党を「中道保守」と書いていますが、なんか違和感があります。
<<・・日本連立与党である公明党が、執権自民党との連立から離脱する。高市早苗 新任自民党総裁の首相指名にも、赤信号が灯ってきた。日本NHK放送は10日、斉藤鉄夫 明党代表がこの日、高市早苗総裁との会談の後、自民党との連立政権から離脱するという方針を発表した、と報道した。公明党が連立政権から離脱し、1999年から野党時代を含めて26年間続いてきた自民党と公明党の連立は、ここでピリオドを打つことになる。斉藤鉄夫代表は、高市早苗総裁との会談の後、後援金問題に対して十分な回答がなかったとして、連立から離脱する方針だと明らかにした。彼は「政治資金に関する基本姿勢で、意見の違いがあった」とし、後援金問題に対する自民党の態度が不十分でとても残念だったと話した。斉藤鉄夫代表はまた、自民党「裏資金スキャンダル」に対する全貌が明らかにされておらず、裏資金に関与した萩生田光一議員を高市早苗総裁が自民党幹事長代行に任命したことも問題があると指摘した。
彼は自民党との関係について、「いったん白紙化し、これまでの関係を一段落させる」と付け加えた。斉藤鉄夫代表は、今回の首相指名選挙では、公明党議員たちは彼の名前を書くことになるだろう、と話した。
中道保守政党である公明党は、自民党執行部が交代するたびに、すぐに連立構成に合意してきた。だが今回は異例的に、要求事項を公開しながら耐えている状況だった。特に公明党は高市早苗総裁が「裏資金スキャンダル」に関与した議員を党の要職に座らせたことを批判している。
公明党は26年前の1999年、自民党と当時の自由党などと共に、連立政権を成し遂げた。自由党が連政から離脱した後も、自民・公明の両党の連立は続いてきた。両党は2009年、民主党が政権を取ったことで、共に野党となったが、2012年に政権を取り戻した後からは、連立政権を維持してきた・・・・宗教団体である創価学会が母体である公明党は、これまで自民党の保守的政策を制御する役割もしてきたという。
公明党が連立離脱の方針を明らかにして、21日と予想されていた臨時国会の招集と高市早苗総裁の首相指名が、さらに遅れる可能性も出てきた。特に、日本の下院である衆議院で、自民党だけでは野党より議席数が少なくなるため、自民党総裁が首相になる公式が機能しなくなる可能性もある。石破茂首相の場合、自民党と公明党の議席数が野党3党より多かったため、首相職を維持できた。計465議席の衆議院で、自民党は196議席、公明党は24議席だ。立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党3党の議席数を合わせれば210議席になる。日本経済新聞はこの日、昨年10月に行われた衆議院選挙で、自民党と公明党が協力しなかったら、自民党地域区議員132人のうち25人が当選できなかっただろう、と分析した(京郷新聞)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。