さて、予定通りなら、今日は自民党と維新の会が合意、明日は首班指名選挙、27日にトランプ大統領の訪日、29日(?)には米中首脳会談、30日には米国FRBの政策金利発表(利下げ?)など、大きなイベント続きます。利下げは米国側が決めることだし、米中首脳会談でなにかの大きな合意を期待するのは難しそうですが、せめて「レアアース統制だお」「じゃ100%関税だお」などの応手だけでもなんとかしてほしいものです。やはり期待してしまうのは、高市早苗総理、自民・維新連立での誕生で、自民党が保守政党として生まれ変わることができるのか、です。結果と政策(の実現)によっては、次の選挙では自民党に入れることになるかもしれないと思う、今日この頃です。そういえば、紅葉が10年ぶりの「当たり年」の可能性があるとのことで、そちらも期待しています。地域によっては今月にも見頃ですし。ちなみに、本文及び各ソース記事は「まだ自民・維新の連立に正式合意する前(20日朝)」に書いたものなのです。
で、言うまでもなく、複数の韓国メディアの顔色も見頃に近づいています。普通に日本側の記事を引用する形で「いま、こうなっています」な書き方の記事もありますが、韓国経済(20日)が「せっかく静かになっていた両国関係なのに」と、ハンギョレ新聞(19日)が「自民党はいったん解体したほうがいいかもしれない」という題で報じています。ハンギョレ新聞の場合、山口二郎法政大教授のインタビュー記事で、いつもの「私たちが言ったのではなく、日本の学者がそう言っている」というパターンです。ちなみに、本文には「存在意味を無くした」「2つ(強硬派と穏健派)に分かれたほうがわかりやすい」という内容は出てきますが、「解体」という言葉が出てきません。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・議会選挙が終わった後、政府の発足に多くの問題を経験するのは、内閣制国家では一般的なことだ。単独過半数の政党が出なかった時は、連立政府を構成しなければならないが、政治の旗色が異なる政党が合意まで至る過程はそう容易ではないからだ。多政党制度のドイツが代表的だ。2021年、アンゲラ・メルケル首相の16年の長期執権が幕を下ろし、社会民主党・緑の党・自由民主党の最初の3党連政が誕生した時は、各党の象徴色にちなんで「交通信号機連立」と呼ばれたりした。この信号機連立は経済、環境政策でそれぞれ別の声を出し、3年で信号が消えてしまった。
日本は、混乱が少なかった。1955年自由民主党発足以来、長い間、1強体制を維持したおかげである。多くの派閥が「党内の野党」のような役割を果たし、政権交代の代わりに、首相交代で民心を収拾した。「ウーマン安部」高市早苗総裁が誕生して、その直後、自民党は26年間続いた連携パートナーである公明党を失った。やがて首相が野党側から選ばれる可能性が出てくると、日本維新の会にお願いして、連立に事実上合意できた。中道政党の公明党が「平和憲法」(憲法9条)改正を防いできたのに対し、維新の会は憲法改正に積極的で、外国人問題などでも強硬だ。自民党内一番「右側」に立つ高市首相の誕生で、維新の会が連立に参加すれば、「右向け右(※右側へ進む)」はさらに加速する見通しだ。せっかく静かになっていた日間の間に、再び激しく波打つのではないかと心配だ(韓国経済)・・>>
<<・・日本の執権自民党が創党70年を迎え、最大の危機を迎えている。最近、衆議院、参議院選挙でで議席が大きく減り、連立与党だった公明党を加えても国会過半数を失った状態だった。石破茂首相が選挙敗北責任を負い、党総裁から退き、高市早苗新任総裁が選出された後、公明党が連立から離脱した。高市総裁が政治資金規制の強化に消極的だったというのが理由だった。自民党が見せた「腐敗」問題が公明党離脱の原因の一つだ。だが、高市総裁が困難を経験するのは、自民党の巨大な矛盾をこれ以上隠すことができず、起きた現象だと見られる。70年前、自民党創党の時だけでも、東西冷戦が真っ最中だった。当時、日本では社会主義政党が国会議席の3分の1程度を占めたまま、都市を基盤に支持を広げていた。
「左派政党」が政権を握らないように保守政党の団結が必要で、日本財界と米国政府の強力な後援を受け、自民党が結成された。社会主義化を防ぐという名分で、自民党の中には過去の戦争を正当化する右派、反省と平和・民主主義憲法を支持する温健派が共存することになった。時間が流れながら、左派政党は衰退し、冷戦も終わった。自民党は創党初期の存在意義を失った。30年余り前、自民党に大規模な不法政治資金収受事件が発生した後、政治圏では自民党を置き換える政党を作ろうとする試みが続いた。しかし、自民党の外の政治家たちには、そのような政治的能力や政策が不足していた。自民党は1999年から支持率の下落を埋めるために公明党と連立政府を維持した。
自民党はすでに存在意義を失った。民主主義・平和主義を守ろうとするグループと、太平洋戦争以前の回帰を主張するグループに分かれたほうが、国民としてもより納得しやすい。そうすれば、他の野党としても自民党のどちらと協力するか立場を定めることになるだろう。自由と民主主義を守るための新しい勢力間の結集が必要な時だ(ハンギョレ新聞)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。