韓国メディア「高市総理支持率、若い層で圧倒的支持」「『強い日本』が効いたか」など

「韓国海苔が好きです」発言で不思議なほどに盛り上がっていた韓国メディアですが、今日は「いつものノリ」が戻ったのか、高市早苗総理の支持率関連でうわあぁ記事が多数出ています。ソウル経済文化日報(両紙23日)などです。元は読売新聞の調査データで、支持率は歴代5番目の71%です。ただ、読売新聞の元記事もそうですが、韓国メディアは若い層(18~39歳)での支持率が80%になっていることをもっとも大きく取り上げています。40~59歳も75%支持だから、別に若い層「だけ」が高いわけでもありませんが、ま、それはともかく。少し古い話をしますと、盧武鉉政権から、でしょうか。あのときから、「若い人たちは左派支持が多く、高齢になるほど右派支持」というのが韓国社会の定説になりました。実際、私も当時の雰囲気は確かにそのとおりだったと思います。もうちょっと詳しくいいますと、「それが、いまの『30~50代で左派支持が多くなっている』現象にそのまま繋がっています。

いまはスマホなどが普及しましたが、パソコン以外にネット接続ツールがなかった時代(日本ではスマホ以前にも携帯でネットを楽しむ人が多かったですが、他の国ではそうでもありませんでした)。ネットはいまよりずっとハードルが高く、特に韓国では「若い人たち」の占有物のようなものでした。高速インターネットが普及してからも、日本に比べて高齢者のネット利用率が低いとか、そんなニュースが結構出ていたと記憶しています。この傾向が、政治の左右支持に影響したのではないか、個人的にはそう見ています。当時、「大学」など限定された空間をメインにしていた「保守批判(その多くは、実は親北という結論になるものが多かったですが)」が、ネットを通じて、一気に普及していた時期でもありますので。




当時の「若い人たち」も、いまは世論調査などで40~50代、10代後半だったとしても30代後半になっているでしょう。30~50代で左派支持が強くなっているという話も聞きますが(政権、時期などによります)、それは、「盧武鉉政権当時の若い人たち」が、もう30~50代になっているのが大きな理由です。なんというか、程度の差はあるとしても、「ある世代が、右と左のどちらを支持するのかを決めると、彼らが年をとってもなかなか変わらない」、といったところでしょうか。さて、本題に戻りますと・・今回の高市内閣の支持率を見て、「強い日本」というキーワードを強調する総理大臣を、「若い人たちの多くが支持している」、そしてしばらくこの傾向は変わらないかもしれない、という現実。これが、韓国メディアにとって最重要な「懸念事項」でしょう。

ちなみに、最近の20代は、特に左派支持・右派支持と決まっているわけではない、とされています。なんか、急に上がったり、急に下がったりします。実際、尹錫悦大統領は若い層の支持率が高いとされていましたが、任期が進むによって、若い層の支持率がもっとも早く、そして急激に下がりました。今の李在明大統領の場合も、最初は若い層の支持が高かったのですが、いまは多少下がっています。尹大統領ほどではありませんが、いまは20代の支持率で「どちらかといえば『支持しない』が多い」レベルになっています。個人的に、「別にどちらでもいい(大して変わらない)」と思っているのではないか、そんな気もします。以下、<<~>>で引用してみます。

 




<<・・「強い日本」が効いたか、高市内閣、若層支持率80%(※題)。高市早苗首相が率いる新しい内閣が、発足直後から若い層を中心に高い支持を得ていることが分かった。読売新聞は21~22日、全国18歳以上の有権者1057人の世論調査の回答を分析した結果、高市内閣支持率は71%を記録した。これは9月調査の時34%にとどまった石破内閣支持率を2倍以上も上回る数値だ。「支持しない」という回答は18%だった。目立つのは、若い層の圧倒的な支持だ。18~39歳の支持率が80%に達し、9月の石破内閣の時の15%を5倍以上も上回っている。40~59歳も9月29%から75%に急騰し、60歳以上も50%から63%に上昇した。

石破内閣が高齢層支持を基盤としたのとは異なり、高市内閣は若者が支持を主導する様相だ。このような現象は、第二次安倍内閣で現れた支持構造と類似している、とされる。男性71%、女性72%が支持すると答え、男女間の差がほとんどないことが分かった。 9月の石破政権時代の調査では、男性30%、女性37%が内閣を支持すると答えた(ソウル経済)・・>>

 

<<・・高市内閣発足初週、支持率70%突破。若い層の圧倒的な支持(※題)。21日に発足した高市早苗日本内閣が、発足直後から高い支持率を記録した。特に青年世代で支持が目立つが、序盤の上昇傾向がどれだけ続くかは未知数だ。23日、読売新聞は・・・・世論調査を実施した結果、高市内閣を「支持する」という回答が71%に達したと報道した。 支持しないという回答は18%にとどまった。これは読売新聞が1978年の大平正芳内閣から実施してきた発足直後の支持率調査のうち、5番目に高い数値だ。昨年10月の石破茂内閣の51%、2021年10月岸田文夫内閣の56%を大きく上回った。

最高支持率は2001年小泉純一郎内閣(87%)であり、鳩山由紀夫内閣(75%)、菅義偉内閣(74%)、細川護熙内閣(72%)が続いた。読売新聞は「前任の石破内閣と比較して、高市内閣は若い層の支持が大きく上昇した」と分析した。年齢帯別では30代以下80%、40~50代75%、60代以上63%だった。ただ、新聞は「序盤の支持率が高かった鳩山内閣や菅義偉内閣も短命だった」とし、「高市内閣の高い支持率がどれほど持続するかは不透明だ」と付け加えた(文化日報)・・>>




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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