韓国メディア「日本が米国に良い条件(自動車逆輸入など)を出せば出すほど、私たちに不利になる」

日経平均が5万円を突破した(TOPIXもかなり上がっている模様)というニュースもありましたし、外交・金融などで良い流れが来ています。というか、そんな気がします。関税の話を思うとつい「タコンプ」と書きたくなりますが、トランプ大統領の訪日、その重要性から目をそらすわけにはいきません。早くも、安倍元総理についての「友情パワー」の話とか、一つ前のエントリーでも書きましたが造船・レアアースという、日米がともに必要とする分野での協力とかの話が出ています。また、「プレゼント」というべきでしょうか、米国製ピックアップトラックを買うとか、米国で生産した車を逆輸入するとか、そんな話も出ています。

逆輸入の話は、すでに石破政権のときにも報じられていたものですが、内容が部分的に変わっているのでしょうか。サイズとか左ハンドルとかの問題もありますが、記事によっては、「メーカーにとっては結構良い話になる可能性もある」という指摘もあります。軽自動車に大満足している私としては論外レベルですが、ある程度の需要でもあるなら、日米両国で生産するメーカーにとっては、少なくともマイナスになることはない、と。で、早くも日米首脳会談が楽しみな、そして緊張もする今日この頃ですが、各韓国メディアの「外野の中心でイヤを叫ぶ」記事は昨日から今朝までかなり出ていますが・・中には「5500億ドルだけでなく、ついにトヨタまで渡すのか」と、なぜか日本やトヨタを無茶苦茶心配するようなニュアンスの題の記事もあったりする(笑)、賑やかな秋晴れの日です。渡してないし。




そんな中、ローカル放送ですが、とても率直でストレートな見解が載っていたのでチョイスしてみました。経済評論家のインタビュー報道ですが、「日本がアメリカに譲れば譲るほど(内容からして、譲るというか、なにかのプレゼントを用意するという話)、米韓関税交渉は難しくなる」という見解です。京仁放送、27日です。ちゃんと文章にする記事が少ないだけで、実はすべてがこれから始まってこれで終わるでしょう、多分。本文に「外交スーパーウィーク」という言葉が出てきますが、これはほぼ全てのメディアの記事に共通しています。APEC首脳会議があるから、議長国として忙しくなるというなら分かりますけど、それ以外に、例えば李在明大統領と他国首脳との会談で、なにか大きな成果が期待できるのでしょうか。世界が注目しているのも、日米首脳会談(日本)と米中首脳会談(APEC)ではないでしょうか。以下、<<~>>で引用してみます。番組進行者と評論家が会話する形なので、所々、文章と文章の繋がりを修正したところがあります。

<<・・問題は、日本と米国の日米協定、今5500億ドルで、日本はどうするのでしょうか。日本のような場合には、通貨スワップが結ばれている国じゃないですか。だから、違います。日本は基軸通貨国(※韓国ではハードカレンシーも基軸通貨と言います)であるうえ、通貨スワップが結成されている国です。それで、私たちとは立場が大きく異なります。ただ心配になるのは、高市首相の外交安保の核心が日米同盟強化とされているではありませんか。もうすぐ高市首相とトランプ大統領が会います。そこで今どんな話が出るのかが重要です。日本側が、もし、アメリカにかなり多くの譲歩をしてしまうと、この部分は実は私たちの立場では、これを元にトランプ大統領が私たちを圧迫できる名分がまた一つできてしまうのではないか、との懸念があります。




一番最近の記事を見ても、アメリカと日本は、AIだけでなく今、造船業に関連した協力もすることにしたそうです。そして米国で生産された自動車を逆輸出して日本に持ち込むことにした、そんな話まで出ています。これは、日本が多くのものを譲る姿を見せているわけです。しかし、断固として私たちは、日本とは事情が異なる。それなら、日本のように私たちも通貨スワップを無制限に締結してほしいという要求をしなければならないと、私は思います。しかし、もう無制限の通貨スワップを米国側が受け入れる可能性が、事実、ほとんどありません。そんな状況で、日本が多くの譲歩をしたら、米韓関税交渉で結論を出すのが、簡単ではありません。これはもうAPEC首脳会談をきっかけにしても妥結できない可能性が十分です。

 

今回は中国習近平主席と話しましょうか。今回APECで李在明大統領は、中国の習近平主席とも首脳会談が予定されています。そこで注目すべき政府の方向性、外交政策について、です。習近平主席が11年ぶりに韓国を訪問します。だから、来ること自体が、大きいです。事実、尹錫悦政権3年間は中韓関係が思わしくなかったので、李在明政権に中国は、すごく、大いに期待しています。李在明大統領が、米国に偏らない態度を見せるだけでも、中国の立場では、ありがたいことです。今その状況だと思えばいいでしょう。だから、習主席が来るというのは、私が考えるに、すばらしいプレゼントをたくさん持ってくる可能性が高いです(京仁放送)・・>>

明日は、1日休みをいただくことになりました。紅葉を見にいくツアーを予約しましたが、渋滞の影響などを考えて、平日に動くことにしました。天気も良いとのことですし、「紅葉の当たり年(かも)」とされている今年の紅葉を楽しんできたいと思います。次の更新は、明後日(水曜日)の11時頃に致します。

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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   ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。