韓国軍楽隊、「自衛隊音楽まつり」参加を取り消し・・飛行チーム給油問題への対抗措置

高市早苗総理が誕生した直後、韓国軍の特殊飛行チーム(日本で言えばブルーインパルスのような飛行隊)である「ブラックイーグルズ」の給油問題が話題になりました。ブラックイーグルズは、UAEで開かれるエアショーに参加するため、日本の那覇基地での給油を要請していました。最初は日本側も応じるつもりりだったという話もありますが、ブラックイーグルズが竹島上空で太極(韓国の国旗の太極文様)を描きながら飛行していたことが明らかになり、日本側が給油に応じなくなりました。本件、本ブログは首脳会談関連ばかりでタイミングを逃してしまいましたが、ちょうど続報があったのでマネートゥデイの記事(7日)を取り上げてみます。続報というかなんというか、韓国軍楽隊が、予定されていた自衛隊音楽まつりへの参加を取りやめた、とのことです。

記事は「超・強硬」な措置だと報じていますが、音楽まつり不参加がそこまでのことでしょうか・・はともかく。記事によると、、日本側が問題提起したのがちょうど日韓首脳会談と同じタイミングだった、とのことです。はっきり書かれているわけではありませんが、「わざとそのタイミングでやった」というニュアンスです。ただ、問題の飛行が28日なので、そこまで不思議なタイミングでもありません。記事は、これは外交的に問題(原文では「外交摩擦」)になるだろう、としていますが、聯合ニュース(16日)は、「韓国政府はこの件が外交的な葛藤になることを気にしている」とのことで、国防部も「コメントする内容がない」としている、とも。軍楽隊の自衛隊音楽まつり参加は、去年9月、当時中谷元防衛相と韓国の国防部長官が決めたことだそうです。




2015年に参加したことがありますが、それから10年間参加しなかったとのことで、岸田・石破政権のときに、例の「関係改善」という雰囲気の中に、参加が議論されたのではないか、と思われます。別に音楽まつりの問題というより、このことが重要なのは、日本としてはきわめて「普通」の対応をしたまで、ということでしょう。からっぽの改善より、普通が普通として存在できることがずっと大事でしょうから。ちなみに、聯合ニュース(16日)によると、那覇基地での給油ができなくなり、ブラックイーグルズはUAEエアショーに参加することもできなくなった、とのことです。いままでは台湾に頼んでいた、とも。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・国防部が、来る13~15日、日本東京で開かれる日本自衛隊音楽まつりに韓国軍楽隊を送らないことに決めたという。7日、軍情報筋によると、国防部は最近、日本防衛省に自衛隊音楽まつりに参加しようとしていた韓国軍楽隊参加を保留するという立場を伝えたという。イベントが約6日後に迫ってきた点からすると、事実上、参加キャンセルを通知したのだ。これに先立ち、安圭伯 国防部長官と中谷元 当時日本防衛相は、9月に両国交流協力強化次元で韓国軍楽隊の自衛隊音楽祭への参加を合意した。韓国軍楽隊は2007年と2015年に自衛隊音楽祭に参加し、今回実現したら約10年ぶりだ。




国防部の今回の措置は、空軍特殊飛行チーム「ブラックイーグルス」が竹島上空を飛行したという理由で、日本が韓国空軍の中間給油に応じなかった措置に対するものだと解釈される。先立って韓国空軍ブラックイーグルスは先月28日頃、竹島上空でスモークで太極文様を描いて飛行した。しかし、日本内閣はこれに対して韓国側に抗議書簡を送ったことが分かった。日本が抗議書簡を送った時点も先月30日、慶州アジア太平洋経済協力体(APEC)首脳会議を契機に李在明大統領と高市早苗日本首相が首脳会談を行っていた時点だった、と伝えられた(マネートゥデイ)・・>>

 

<<・・日本側が空軍特殊飛行チームブラックイーグルス特殊訓練機に対して中間給油に応じなかったことで、ブラックイーグルスチームのアラブ首長国連邦(UAE)ドバイエアショーへの出席が事実上できなくなったことが確認された。6日、外交消息筋によると、ブラックイーグルスチームがエアショーに参加するには、遅くてもこの日までは日本の立場変化がなければならなかった。だが、結局、日本側の変化はなく、軍は内部的にエアショーに参加しない方への立場を整理したことが分かった。先に国防部と日本防衛相はブラックイーグルスチームが日本沖縄県那覇基地に起着して給油する案を推進していた。

ブラックイーグルスチームは、2022~2024年の海外エアショー参加などのために台湾の基地で中間給油をしてきたが、日本基地を利用すれば時間と費用を節約でき、このように推進した。肯定的に検討していた日本側は、協議中に給油対象航空機のうちT-50Bが先月28、竹島付近で通常訓練を進めたことを問題として、給油に応じなかった。遅れて台湾など他の国で中間給油をすることに計画を変更するには、相手国と協議する時間が足りず、結局エアショーに参加できなくなったという。

これに先立ち、2日、読売新聞は、高市早苗日本首相がアジア太平洋経済協力体(APEC)首脳会議への参加をきっかけに10月30日に李在明大統領と初の首脳会談をする直前、給油支援計画を中断する方針を固めたと報道した・・・・政府は、今回の事態が外交葛藤でならないように努力する雰囲気だ。安圭伯 国防部長官は前日、国会国防委員会に出席し、今回の事案についての質問に「知っているが、具体的に申し上げることはできない」と答えた。国防部もこの日、公式の立場を尋ねると「確認できることはない」とした(聯合ニュース)・・>>




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