韓国民が望む「将来の大統領」、強硬な対日スタンスの政治家がワンツーフィニッシュ・・曺国 代表1位、金民錫 国務総理2位

さて、李在明大統領が60%を余裕で超えるほど高い支持率を維持している昨今、世論調査などで有名な「韓国ギャラップ」社が、「これから韓国をリードしていく政治指導者、すなわち将来の大統領として、もっとも望ましい人物は誰だと思うのか」という調査を行いました。まだまだ気の早い話ですが、現時点での次期大統領支持率だと見てもいいでしょう。ヘラルド経済(5日)などが報じています。ちょっと予想外だったのが、1位の曺国 祖国革新党代表です。支持基盤がある人だとは思っていましたが、最近はこれといって活躍がないし、政党支持率もパッとしなかったので、まさか1位になるとは思ってませんでしたが。多分、李在明政権を支持する人たちが、「次も左側がいい」と思っているからではないでしょうか。

2位は、日本ではあまり話題にならない人ですが(曺国代表の場合は「玉ねぎ男」などで結構ニュースが出ていましたが)、金民錫(キム・ミンソク)国務総理が2位でした。本ブログで1度だけ取り上げたことがありますが、河野太郎さんのマブダチとされる人です。実際に日本側の政治にどれくらいの影響力(人脈?)をもっているのかは分かりませんが、韓国最高裁の判決などで日韓関係が大きな話題になっていた2019年、韓国では複数のメディアが「彼が訪日してから、(当時外務大臣だった)河野太郎外務大臣の発言が急にマイルドになった」と記事を載せたりしました。中央日報2019年1月14日の記事「急に発言が弱くなった河野外相、その裏には金民錫議員がいるのか」(題)など、です。




日本が輸出品目の一部を「管理厳格化」(厳格化というか、「普通」化でしたが)したとき、韓国の国会は大騒ぎになって、「経済侵略対策特別委員会」というものを構成しました。当時の日本語記事、中央日報(2019年7月26日)を読んでみると、それは「圧力」など他の表現はなかったのかという産経新聞の記者の質問に対して、当時副委員長(ソース記事には委員となっていますが、実は副委員長でした)は「国家絡みでやるからだ。日本が国家絡みであることを認めないから問題だ」という趣旨を話し、「名前というものは正確な規定が重要だ」とし、侵略という表現こそが正しいと主張しました。いまは李在明大統領の最側近とされており、李大統領支持者たちからの支持も結構厚いと聞いています。

なんというか、1位も2位も、かなり・・なんというか、一般的な観点からすると、「レア」というか「アレ」というか、そんな人たちが布陣しています。ただし、記事本文にも書かれていますが、まだ「有力候補」と呼べる人はいません。1位でも8%です。3位から保守の人たちになりますが・・3位の韓東勲 野党『国民の力」前代表は、いま検察から15年求刑されているので、どうなるかなんともいえません。同率3位の張東赫 代表は、現在国民の力の代表です。珍しく、尹錫悦前大統領の戒厳令などに関して、擁護するスタンス(議会の暴走を止めるためだった、など)の人ですが、「だからこそ」広い支持を集めるのはちょっと難しいのでは、と思われます。これからの選挙結果による、といったところでしょうか。それでは、以下、<<~>>で引用してみます。




<<・・国民が望む将来の政治指導車の順位に、曺国 祖国革新党代表と金民錫 国務総理が1位をめぐって接戦を繰り広げていると、5日明らかになった。続いて野党である国民の力の韓東勲 前代表と張東赫 現代表が後に続いた。韓国ギャロップが2~4日・・・・1000人を対象に実施した調査結果(12月1週目定例調査)によると、「今後韓国を率いて行く政治指導者、つまり将来大統領として誰が良いと思いますか」という質問に、曺代表と金総理がそれぞれ1位をおいて接戦を繰り広げていた(信頼水準95%、標本誤差±3.1%p)。続いて韓前代表と張代表が4%で3位圏を形成し、李俊錫 改革新党代表(3%)と鄭清来 共に民主党代表(3%)、呉世勲 ソウル市場(2%)・・

・・これと共に12月1週目の調査で李在明大統領の国政遂行支持率は62%に達し、前週対比2%p上昇した数値を示した。李大統領支持率は11月1週目の調査で63%を記録した後、11月2週目の時に59%を示し、4%p下落した。一方、直前の調査だった11月の3週目と4週目の調査で相次いで60%と集計され、今回の調査で反騰した。大統領の就任6ヶ月頃の職務支持率を比較してみると、金泳三元大統領(84%)が最も高く、続いて文在寅(74%)・朴槿恵(59%)・金大中(56%)元大統領の順だった(ヘラルド経済)・・>> 明日は1日休みをいただきます。次の更新は、7日(日曜日)の11時頃になります。

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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