韓国メディア日本特派員「京都に行ってみましたが、中国人観光客減少の影響はほとんどありませんでした」

なんということでしょう。韓国メディアが「いまのところ、中国人観光客減少による影響はないと思われる」という、日本特派員の記事を載せました。中央日報、8日の記事です。でもよく読んでみたら日本人記者が書いたものでした。まだ総合的なデータなどは出ていませんが、個人的にもっとも興味あるのが、京都など一部の観光地(京都の場合は地域全体が観光地ですが)で「日本人観光客が増えている」という見解です。昨日も「パニックだもん」記事でちょっと紹介しましたが、韓国では「そんなはずない」ということが圧倒的主流になっておりまして。

2~3年前から、バスツアーによく参加するようになりました。自分でプランを立てると、どうしても自分の見たいものだけで日程を組むことになりますが、バスツアーだと「ここ、ちょっと微妙かな」と思うところもスケジュールに入っていて、そのほとんど、というかほぼすべてが「あ、行ってみてよかった」と思える場所でした。自由に歩き回ることはできませんが、移動も便利だし、日帰り・宿泊ツアー合わせると年15回以上は参加しています。「レナ、全都道府県制覇」まではまだ道のりが遠いですが。東京出発はほとんどが東京駅か新宿(西口周辺が多い気がします)ですが、オンシーズンになるとバスツアーだけで大変なことになります。その参加者の9割以上は日本人で、一人旅から家族旅行まで様々な層が参加しています。




最近、「観光地などで日本人観光客が少なくなった」という話を聞きます。でも、それは「決して需要がなくなったわけではない」とも言えるでしょう(バスツアーは観光業の一部でしかないですが)。全体で見て本当に「日本人観光客が少なくなった」なら、それは需要や経済的要因よりも、「快適さの問題」というところじゃないでしょうか。ここ、私見ですが。単に「人が多い」、そして、マナーなどの問題など、のことです。今回の中国人観光客減少の件、「影響がまったくない」という結果にはならないでしょうし、いつまでも観光客を「来ないでほしい」と言うわけにもいきません。

でも、私もまた、来年までこの状態になるなら、「来年こそは京都のもみじを見に行きたいな」と思っている一人であります。以下、<<~>>で引用してみます。記事本文は、「中国人観光客減少はさほど問題になっていない。そんなことより、京都の伝統を引き継ぐ後継者を見つけるのが難しくなっていて、その方がもっと問題」という内容です。引用は観光客関連部分だけです。

 




<<・・3日、訪問した日本の代表的な観光地、京都では、中国人観光客減少による問題を実感するのは難しかった。市民も商人たちも、「影響をほとんど感じない」という反応がほとんどだった。中国人観光客は減少傾向だが、米国、韓国など他の外国人観光客たちで混雑しているためだ。3日、京都市内中心商店街で出会った商人と市民、10人余りに「中国の措置による影響があると感じますか」と聞いてみたが、すべて「あまり感じない」と答えた。ある70代タクシー運転手は「中国人団体観光客中心に営業をしていた飲食店の場合、駐車場に立っているバスの数が減りましたが、個人観光客は依然として多いです」と話した。

これと関連し、京都府知事は先月28日の記者会見で「宿泊施設で中国人団体旅行キャンセルの事例が何件かあったという話を聞いたが、大きく影響が現れているという感じはない」と明らかにした。京都市観光協会は先月28日、今後の客室稼働率の見通しについて「前に日韓関係により韓国人宿泊需要が半減した事例もある」とし「今回も中国人観光客数が半減するとした場合、12月の客室稼働率は当初予想より5.8%ポイント、1月は6.4%おインと減少するだろう」とした。言い換えれば、中国人観光客が半分に減少しても、全体的にみると大きな影響を受ける状況ではないということだ。

 

このように、中国政府の措置にも観光産業が慌てない理由の一つは、新型コロナ以降、比較的中国人観光客の割合が低くなったためだ・・・・京都市が発表した「京都観光総合調査」によると、2019年の外国人宿泊客数は計380万人だった。そのうち中国が115万人で30.2%を占め、圧倒的な1位だった。一方、昨年の場合、外国人宿泊客数は最高記録を達成、計821万人で、初めて日本人(809万人)を超えた。このうち中国人は183万人で、全体の22.3%、新型コロナ以前より、その比重は大きく減少した。依然として1位ではあるが、2019年と比べると観光客数の増加は1.6倍にとどまった。これに比べて米国は2019年の2.6倍である125万人、台湾は2倍の85万人、韓国はなんと4倍の63万人と急増した。ヨーロッパや東南アジアなどから訪日した観光客も大きく増えた。

日本の観光業界では、新型コロナ以前から、「政治的な影響を大きく受ける中国人観光客に過度に依存してはならない」という指摘が出ていた。そのような雰囲気の中で、当時からSNSなどを通じて多様な国に積極的に広報活動を広げ、これが可視的な効果として現れているわけだ。米国などに比べると日本は相対的に物価が安いという点、持続的な円安状況も、影響を及ぼした(中央日報)・・>>

土曜日に休んだばかりなのにこんな告知になって恐縮ですが、明日も1日休みをいただくことになりました。別に京都に行くわけではありませんが、またちょっと出かけることになりまして・・次の更新は10日(水曜日)の11時頃になります。

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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