韓国メディアが取材した、中国塩城市の「K(開)・K(コリア)・パーク」・・「重要ですが、人はそういませんね」

中国の塩城市というところに、K・K・パークというものがあります・・あるそうです。开放(開放)+コリアのことで、関係ない東大門市場をモチーフにしているとかなんとか。MBC(6日)、SBS(13日)がこの施設を取材しました。いつだったか、中国各地には日本の町並みを再現した施設がいくつかあるけど、大人気だったけど、『なにかの圧』(?)で撤去、仕様変更にされつつあるというニュースがありました。逆に、このパークは「韓国風」です。中韓交流、市に住む韓国人、そして観光地(韓国好きの中国人たち)を意識して作られたものだそうですが、この塩城市というところが、韓国企業を積極的に誘致、一時は税収の60%を韓国企業が占めていた、とのことです。

MBCとSBSは、ニュアンスがちょっと異なります。どちらも中韓経済・交流のための重要拠点だということは認めていますが、MBCは大いに褒めている反面、SBSは「でも本当に人がいません。韓国だったらとっくに撤収したはずでしょう」「これって、空洞化の話ですよね」としています。実は人気がないけど、韓国企業と関係が良いというアピールで、市が資金を出して維持しているというのです。それに、「中国の人件費がまだ安いのは事実だけど」としながらも、前ほど企業環境がいいわけでもない、と。まずは「すごすぎる」とするMBCの記事、そして、「そ、そうですね・・」とするSBSの記事、<<~>>で引用してみます。




<<・・韓国式都市を建てると公然と明らかにしながら、東大門をそのまま移したような中国の一つの都市があります。韓国型新都市をベンチマークして、その文化を輸入するのが、市の発展のためになると判断したわけです。ソウル東大門あたりの通りかと思われますが、ここは中国東部沿岸にある塩城市です。サッカースタジアム15個の大きさです。ハングルがまるで公用語のように併記されており、市政府の車両も起亜の車です。2017年国家級に昇格された韓中産業団地・・・・完成車工場と部品工場、バッテリーメーカーを一団に集めた、いわゆる「クラスターモデル」です。できるだけ低コストで完成品を生産できるように、市レベルで複合施設を設計しました。韓国企業には税制特典と行政手続き上の便宜まで提供していき、積極的に誘致しました・・

・・この団地に入居した韓国企業は1千余り、投資金額は18兆ウォンに達します。製品競争力のある韓国企業を誘致し、確実な税収が保障され、かつて市の税収の60%が起亜自動車とその協力会社によるものでした。【ジョウビン 市共産党書記「市と韓国の産業は、お互いの拠点であり、相互利益になる統合された産業構造を持っています」】。光州広域市と姉妹都市になって、セマングム(※この前、ジャンボリーで危ない橋を渡ったあそこです)には韓中協力団地を企画している塩城市は、今後も仁川松島をベンチマークして韓国式都市建設を加速化すると明らかにしました(MBC)・・>>




<<・・大型の人工湖を挟んで、華やかな照明が彩られた街並み、韓服店から焼肉、トッポッキ、揚げ物屋まで韓国のどこかの新都市のように見えますが、中国南東部の海岸都市、塩城市です。中国語で開放を意味するカイのKとコリアのKにちなんで作られたK・K・パークです。市は3年前、ウォンにすると約4千億ウォンをかけてここを作りました。韓中交流活性化、観光客誘致、市に住んでいる韓国人のために作ったのですが、いまのところ、まだ成果はそうありません。盛り上がっているはずの夕方の時間ですが、通りは人が見えず、空虚にKPOPだけが響き渡っています。レストランには、100を超えるテーブルがを超える超大型にしましたが、夕食の時間帯、お客様は5テーブルにもならないほどです。

韓国だったら、とっくに事業をたたんでいたはずですが、ここは市が支援しているので、3年以上も耐えています。お金が使われるだけなのに、なんで市はここまででするのでしょうか。市にとって韓国企業と韓国人が特別です。起亜とモビス、SKオンなど韓国大企業が大挙入っています。当初は14億中国の内需市場を見て中国に進出、かなりの収益を出しました。かつて、市税収の60%を占めていました。

中国内需市場で、韓国商品競争力は、以前のようではありません。中国製の電気自動車に押され、高級市場は依然としてドイツ3社、日本車に押されています。だから、中国生産での海外輸出を考えたのです。ここの人件費まだ韓国に比べてかなり安いです。大卒初任が月8千元、約160万ウォンです。年俸2千万ウォンもならないのです。中国での各種部品の供給も容易です。もちろん値段も安いです。 SKオンバッテリーも同様です。ここで作って、他の国に売る、これが、韓国生産と比べると、生産費、人件費とも安いです。さらに、市は、輸出すれば付加税還付を簡便にしてくれるし、企業が望むものは何でも積極的に助けてくれます・・・・中国では、いつ事業に支障が生じるのか不明なリスクもあります。それでも韓国企業が塩城市に集まるのは、それだけ韓国国内生産が難しいという証です。市で見た私たちの企業の力量と人気を体感し、胸がいっぱいではありますが、喜べないのも事実です(SBS)・・>>




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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