台湾メディア「中国、韓国政府に4つの要求」・・「首脳会談で公開的に一つの中国表明」など

国賓訪中している韓国の李在明大統領ですが、台湾のメディアが、「4つの要求」について報じました。中国は韓国政府に対して4つの要求を出し、それを韓国政府が守った場合、観光客を3倍にするなどの答礼(下賜?)を用意している、というのです。以下の記事、台湾メディアの記事を韓国のメディア「ソウル新聞」(4日)などが引用する(そしてそれを本ブログで紹介する)形のものですが、確実な情報なのか、中国がそんな要求を出したのが事実だとしても、中韓政府が事前に合意しているのかについては、まだなんとも言えません。しかし、その要求の中には、「習近平主席との首脳会談で、李在明大統領は公開的に『一つの中国』を表明し、それを両国共同声明の形で発表する」などが入っており、部分的とはいえ、「あとになれば分かる」内容も含まれています。

記事はこれを「4要4答」としています。1つは先の表明関連。2つ目は、米国と韓国が国防産業協力などで建造する軍艦(など)をインド・太平洋地域で運用しないこと。3つ目は、米国が中距離ミサイルシステムである「タイフーン」を韓国に配置しないようにすること。4つ目は、本ブログでもよく取り上げていた「在韓米軍の現代化(役割拡大)」に応じないこと。韓国は、在韓米軍はただ北朝鮮に対応するための、いわば専守防衛のためのもので、韓国以外で活動してはならないとしています。これは、程度の差はあれど、右でも左でも、政権が変わっても一貫していました。しかし、さすがに最近になっては「インド太平洋」など、朝鮮半島以外でも在韓米軍が動けるようにすべきだという、米国側からの圧力が強くなっています。以下、<<~>>で引用してみます。




 

<<・・李在明大統領が4日、習近平主席の招待で中国国賓訪問日程を始めたが、そんな中、中国が中韓首脳会談前に、韓国に4つの事項を要求したという主張が出た。台湾連合報と公営通信会社の中央社は4日、情報機関関係者を引用して「中国が韓国に『4つの要求と4つの約束(4要4答)』を提示した」と報道した。報道によると、中国の要件の一つは、李大統領が習主席との会談で必ず公開的に「一つの中国」政策を遵守すると明らかにするという内容だ。また、発表は両国の公式声明の形でなければならないという内容も含まれていると、現地メディアは伝えた。第二の要件は、米国の国防産業協力に関連する軍艦などを、インド・太平洋地域で運用してはならないという内容だ。第三の事項は、米国のタイプーン(TYPHOON)中距離ミサイルシステムの配置に応じないように、との要求だ。

米国ロッキード・マーティンが製造したタイプーンは、最新の中距離地上発射ミサイルシステムで、トマホーク巡航ミサイルとSM-6新型迎撃ミサイルなど多様な弾頭を搭載できる。これに先立ち、2024年にフィリピンのルソン島にタイフーンが前進配置された当時、中国はこれを強く抗議した。台風に配置されるミサイルによって中国と北朝鮮が射程に含まれる可能性があるからだ。昨年9月、日米連合訓練のときにも、日本本州山口に配置し、訓練後に撤収した。第四の要件は、域内で米国の任務拡大に応じてはならないという内容だ。これは、台湾有事の時、韓国が駐韓米軍の投入に反対しなければならないという要求と解釈される・・




・・台湾メディアによると、中国は、韓国と米国、台湾などがすべて気にしている4つの事項を要求する代わりに、これを韓国が受け入れる場合、4つの約束を提示した。中国側が提示したと知られている4つの約束は、「ハンファオーシャン子会社に対する制裁正式解除」、「限韓命令を廃止し、韓国芸能人の中国公演を許す」、「中国観光客の韓国旅行を、昨年基準で今年上半期に3倍、下半期5倍に拡大すること」、「金正恩委員長との会談が成立するよう努力する(ただし朝鮮半島非核化の反対などについての内容は含まない)」などである。ただし、中国側が提案した4つの要求と4つの約束は、韓国と中国の密着を牽制するための台湾側の主張にすぎない。専門家たちは、台湾側の主張に対して、「現在、台湾の与・野政局が混乱し、米国との関税交渉などが順調でない状況で、中韓関係を牽制しようとする意図だとみられる」とし「台湾メディアが報道した「四つの要求と約束」が実現される可能性は大きくない」と指摘した(ソウル新聞)・・>>

 

引用部分の最後にもありますが、この件、韓国では「台湾が韓国と中国を牽制しようとする意図である」とされており、韓国政府(外交部)は非公式ではありますが「事実ではない」としています。例えば中央日報は題でも「中国と韓国を牽制する台湾」としながら、「外交部当局者は4日、台湾メディアの報道に対して事実とは異なると明らかにした。カン・ジュニョン韓国外大教授は『台湾が、韓中関係を牽制しようとする意図』とし『四要四答は非対称・非等価交換であり、実際にそんな取引が行われる可能性は高くない』と指摘した」としています。MBCなどでも同じ内容が確認できます。さて、先も書きましたが、一つの中国関連内容などは首脳会談が終われば本当かどうかわかるでしょう。他の内容については、もう少し時間が必要かもしれませんが・・もし本当だったとしても、文在寅政権の「3不」のように、韓国政府が素直にその内容を認めるとはちょっと思えません。当時も、中国側と韓国側の主張に結構ズレがありましたので。

 




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