さて、「できることはなにのない」と宣言した韓国の李在明大統領ですが、13日から1泊2日で日本を訪問することになりました。奈良県で高市早苗首相との首脳会談も予定されている、とのことです。すでに中国で「いろいろ言われた」はずだし、自分で「できることはない」など「中国が望む形での中立」を宣言してあるので、日中対立関連でなにか望ましい発言があるとは思えません。というか、昨日紹介した「できることがない」発言は、訪日前にわざと「言っておいた」可能性も高いと思われます。じゃ、それ以外はなにがあるのか、ですが・・海苔とコスメ以外にはパッと思いつくことがありません。CPTPP関連の話が出るかもしれませんが、そもそも正式に加入意向も示していない時点で、水産物輸入再開関連問題もあるし、あまり具体的な話が出てくるとは思えません。もう一つ気になるのは、共同声明です。
本ブログでもお伝えしましたが、李大統領は中国を国賓訪問したにもかかわらず(前回、習近平主席が国賓訪韓したときも同じでしたが)、共同声明はおろか、マスコミ向けのブリーフィングすらありませんでした。まさか、日韓首脳会談で共同声明がないとはちょっと思えませんが・・なにか共同声明は出るはずですが(多分)、その内容がどうなのかによって、首脳会談に意味があったのかどうかも決まるでしょう。「うわ、形式的」「またそれですか」「前の共同声明のまま、首脳名と日付だけ直した痕跡がある」な内容の可能性が高いですが、一応、ブログ更新的には助かるので、どんな会談になるのか注目したいと思います。で、「題」を日韓首脳会談にしておいて恐縮ですが、これだけだとちょっと短すぎるので、KBS(6日)の「中韓首脳会談、共同声明などがいっさいなかったけど、むしろそれは良いことだ」という主張を紹介します。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・(※番組進行者の質問)今回、中韓首脳会談のあと、共同声明とか、共同メディア発表文のようなもがありませんでした。これがですね、朴槿恵政権だった時、それから12年目、首脳間のいかなる共同声明も出ていないとされています。共同声明が出て来ないのは、何があったのか、それが気になりますが。その背景はどうなっているのでしょうか。(※以下、国策シンクタンク国立外交院の中国担当者の答弁)通常、首脳会談をしたとき、その会談が良い合意に達した場合、両国が共同声明を発表したり、または共同合意文、または、まだ若干の議論を続けなければならない場合、米韓首脳会談でそうであったように、ファクトシートを発表する場合があります。つまり、何かが議論されたかを示すということです。
現状で、中韓首脳会談で合意文と共同声明が発表されなかったとしても、大してがっかりする必要はありません。なぜなら、これは私の個人的な評価なのですが、私は、とりあえず大声で共同声明を出すより、今現在、中韓関係が再確立されている状況であり、今ちょうど両側がお互いの立場を交換して、視覚の差が何なのか、相手が、お互いに望む重要な要因と利益が何かを確認する次元での、基盤が構築されている段階だからです。今回、これらの立場の違いを理解し、今後私たちが話したように、高位級戦略対話、さまざまな分野での領域別高位級戦略対話を通じて、これらの立場の違いと利益の差を引き続き調整していくことが必要です。
これは難しい作業になりますが、具体的で実質的な関係の改善と協力のためには、この継続的な議論が必要であると考えています。このように、引き続き、議論を続けて、4月に予想されている米中首脳会談の結果も受け入れながら、またこのような議論を続けて、現在のシャトル中韓首脳会談が予定されている2026年、中国で開催されるAPEC首脳会談で、中韓首脳会談が開かれたとき、これらの長い議論に対する結果について、両側が政策的な判断を下し、最高の合意にいたることが、そんな姿を見せるのが、それがが一番良いと思います。個人的には、このような議論と交渉がある時には、結果を急がないことが必要であり、特に中国との交渉ではある時点まで結果を作らなければならないというよりは、継続して私たちも時間を持って、一つ一つ具体的に議論することが必要です。
そういう意味で見ると、早速の成果を望むよりは、このような基盤を作って会話をすることができる、対話チャンネルを構築し、今、実務者たちが熾烈に論争した結果をめぐり、両側の最高指導者が結論に至る姿を描いていくのが良いと見ています。そういう意味で、今回の共同声明や合意文が、成果のためにあまり早速に出てこなかったのは、私は、むしろ逆説的かもしれませんが、肯定的な側面もあると思っています(KBS)・・>>
このように、問題を指摘しているのは野党(国民の力)だけで、ほとんどは「よかったよかった、ああ(感嘆詞)、よかった」という論調になっています。日韓首脳会談のあとにも、内容の有無にかかわらず、「なんと、米国、中国だけでなく、日本まで『うまく管理』できているとは、あああ、よかった」という論調の記事・報道があふれることでしょう。あと、告知ですが・・このまま1日半、休みをいただくことになりました。新年始まったばかりなのに、申し訳ございません。次の更新は、日曜日(11日)の11時頃になります。
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。