韓国側の論理展開の「根拠」の一つに、「日本内部から~と言っている」というのがあります。韓国内部からだと、日本に有利な主張はほとんど出てこないし、もし出たとしても、その主張(実際にターゲットにされるのは、主張の内容ではなく、それを言った『人』ですが)をつぶすのは簡単です。だから、韓国メディアが「日本内部で~な(韓国に有利な内容の)話が出ている」と書くことはできても、日本メディアが「韓国内部で~な(日本に有利な内容の)話が出ている」と書くのは難しいし、出来るとしても、内容はかなりマイルドなものにすぎません。今回、朝鮮日報(11日)が、ほぼ完全に日経新聞のコラムだけを内容にして、「高市首相は、日経新聞の忠告を受け入れるだろうか」という記事を載せました。
かなり長い記事ですが、簡単にいうと、「日韓関係が大事なら、韓国を刺激しないようにすべきだという日経新聞の主張を受け入れるべきだ」という内容です。そもそも今なにか問題になりそうなことをしているのかというと、そうではありません。記事で言っているのは、島根県竹島の日に閣僚を派遣することです。もし首脳訪問などを気にして、または次の選挙(タイミング的に)での中道層の動きなどを気にして、高市首相が閣僚派遣をしなかったとしても、それで何かが変わるのか、ここまで長い記事を載せるようなことなのか、まずそこがよくわかりませんが・・とにかく、ザ・韓国メディアな記事なので、取り上げてみました。ちなみに、「中国が韓国に言う『中立』というのは、中国に不利なこを言わないようにする圧力のこと」ですが、「韓国が日本に言う日韓関係というのは、日本が一方的に韓国に合わせる関係」のことです。
もし今回、首脳訪問(この前高市首相が韓国を訪問したので)を気にして、または次の選挙のことで「閣僚派遣は、今年はしない(既存のままにしとく)」という選択をしても、大きな流れとしては、高市内閣が「韓国に合わせる関係」を目指すとは、思えません。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・このような状況で、日本の日本経済新聞、以下日経が8日、意外な提案を出しました。来月22日、島根県が主催する「竹島の日」の行事に、高市首相がより大きな国益のために慎重に判断するよう助言したのです。日経新聞は8日17面の固定コラム「大機小機」には「日韓、ミドルパワー連帯重要性」というタイトルの文が載せられました。 「投資2」面に掲載されるコラムは、100年以上の匿名コラムで、外部人事の主張が筆名で掲載されます。2021年4月「日本はいつのまにか後進国になった」という内容で日本の内外で注目された、まさにそのコラムです。このコラムは「李在明韓国大統領が近いうちに日本を訪問し、高市早苗首相の故郷である奈良市で首脳会談を持つ」とし、岸田文雄、石破茂内閣以来の日韓シャトル外交は着実に軌道に乗っている。一方、日中対立の中で、今後の対中関係を考える上でも、日韓の連携は重要な意味を持つと言いました・・
・・「気になるのは、2月22日、竹島の日が近づいているということだ。両国には文字通り喉に刺さった小骨のように心に引っかかるものであり、国境問題は誰も得をしない」とし、このような注文をしました。 「高市首相の岩盤支持層は許してくれないかもしれないが、現実主義者の政治家としての高市首相はより高度な次元での判断が求められる」・・・・日経がこのようなコラムを掲載したのは、2026年の北東アジアをめぐる国際情勢が、これまで以上に深刻で、日韓関係が重要になっていると判断したからです。日経が日韓関係の重要な時期に声を出したのは初めてではありません。最近では、2019年7月、安倍晋三政権が韓国を相手に半導体素材3品目輸出措置を行った時も、日経は最も積極的に反対しました・・
・・社説では、日本政府に韓国が提起した朝鮮半島出身労働者問題に対する「対抗措置を控えるべきだ」という内容の社説を掲載しました。同社説は「問題に対して通商政策を持ち出すのは(私たち側)企業への影響など、副作用が大きく長い目で見ると不利益が多いという懸念をしなくてはならない」と述べた。続いて「(今回の措置で全世界に)日本発供給ショックを起こしてはならない」とも言いました。世界経済に問題を起こしたと指摘される状況を迎えてはならないということでした。また「米国と同盟を結ぶ国同士での安保協力にも不安感を残す」と指摘しました。その後、6年を振り返ってみると、これは妥当な批判でした。2019年7月、日本の輸出規制直後、サムスン電子会長(当時副会長)が日経を訪ねて、会長をはじめとする首脳部に会ったのは、日本社会で日経の重さを象徴的に示しています・・・・今回高市首相が日経新聞の苦言を受け入れるのか、注目してみたいと思います(朝鮮日報)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。