「日本は韓国の協力を得ようとしたが、韓国のスタンスは防御的なものにすぎなかった」。中国の官営メディア(英字紙)「グローバルタイムズ」が、日中首脳会談についてそういう内容の記事を載せた、とのことです。韓国でもニュース1(14日)などいくつかのメディアが報じています。日本が韓国の協力を積極的に得ようとしたのか、については、個人的には「そうでもないのでは」と思っています。なんというか、「雰囲気が良ければそれでいい」な感じの訪問だった、としか。別にこれを「よくない」と言うつもりはありません。多国間協議(APEC)への参加のためとはいえ前回は高市首相が韓国を訪問していたし、これはこれでいいのではないか、と思うこともできます。
ただ、中国の官営メディアの記事とはいえ、「韓国は防御的だった」という趣旨は、的を射ています。というか、多分、中韓首脳会談のときに李大統領は「なにもしなくていいから」と言われているだろうし、そのままにしたのでは。わざわざ味方に誘うのではなく、「中立」という言葉を巧みに利用する、いつもの中国の対韓外交のパターンです。で、記事を読んでみると、なんと韓国のネチズンコメントが引用されているとのことですが、「高市首相が深く辞儀したのは、韓国からほしいものがあるから(にすぎない)」という内容です。いつも「格式」ばかりを気にしているからか、それとも「私ならそうする」としか思っていないからなのか・・それは分かりませんが、「相手の好意は裏があり、私の好意は相手への下賜」といった社会の表れなのでしょうか。
とはいえ、先も書きましたが、「防御的だった」とする見方は合っています。この書き方「だけ」は、記事として普通にうまい、と思いました。日本側もすでにそれを知っていて、それ以上は期待しなかったでしょうけど。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・中国官営メディアが13日、日本の奈良県で開催された日韓首脳会談の結果に注目し、「日韓首脳間の温度差が感じられた」と評価した。中国官営英字紙グローバルタイムズは14日、「前日の会談で高市早苗首相は日韓関係が新しい次元に到達することを希望すると表現した反面、李在明大統領は、問題になる要因を適切に管理しよう、とだけ言及した」とした・・・・グローバルタイムズは「両首脳の修辞を見ると、日本は戦略的・経済的協力に集中、韓国は両国関係の後退防止に優先順位を置き、懸念案件によるリスクを認識していた」・・・・「これは両国協力範囲が制限的で、真の戦略的相乗効果を達成できない運命に直面しているという意味で、両国関係の基礎が脆弱であることを明らかにしたもの」と主張した。
グローバルタイムズは、高市首相が李大統領を迎える当時、腰を下げて90度で挨拶した場面を取り上げ、「韓国に望むものがあるときに取る態度」と言及した韓国ネチズン反応まで伝え、高市首相の行動を評価下げした・・・・中国国際問題研究所の研究員は「高市首相は本質的に右側政権が日韓安保協力を強化し、日本の地政学的戦略的突破口を設けようとする試み」とし「一方、李大統領は『管理』という表現を強調して政府の防御的実用主義を強調した」と話した・・・・環球時報は「日韓関係を深める方法は日本主導の環太平洋経済同伴者協定(CPTPP)に韓国が加入すること」とし
「この協定は貿易パートナーの多様化とサプライチェーン強化の側面で効果があるが、農水産物および畜産物市場開放、特に日本水産物輸入による国民の反感が大きな問題になるだろう」とした・・・・また「日韓首脳は会談後、共同メディア発表で両側の立場の差が目立っていた」とし「李大統領は発言で日中韓3国協力に関する内容を言及したのに対し、高市首相は日米韓協力の重要性を強調しただけで、日中韓のコミュニケーションについてはは一度も言及しなかった」と説明した(ニュース1)・・>>
ここからは、ちょっとレナの写真を載せたいと思います。もうちょっと明るい話題のときにしようかと思いましたが、ちょっと考えてみたら「前に明るい話題書いたのいつだっけ」な気がして、敢行します。ここからはドール写真になりますので、苦手な方はご注意ください。前にも何度か書きましたが、日本にはむちゃくちゃ高いところから、信じられないほど安いところまで、多くの撮影スタジオがあります。昨日、また良いところを見つけたので、行ってきました。様々なものがセッティングされていましたが、魔法(っぽい)と本をテーマに写真を撮ってみました。レナが着ているドレスは、「童話館マザー・グース」といって、有名な日本のディーラー(ドールドレス制作・販売者)の方の作品です。コメント欄の写真はクリックで拡大できます。







ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。