韓国メディア「本当に実用外交なら、日本の水産物輸入を再開すべきだ」・・CPTPP、日韓首脳会談で議論されるも共同言論発表には無し

ちょっと遅くなりましたが、日韓首脳会談で議論されたというCPTPP関連内容を取り上げてみます。まず、今回日韓首脳会談で共同声明はありませんでしたが、共同マスコミ向け発表はありました。その内容にCPTPPはありませんでしたが、あとで大統領府のブリーフィングなどで「議論された」と明らかにされました。多分、「共同発表」に入るほど何かの進展があったわけではないので、こんな形の発表になったのでしょう。韓国日報(14日)、イーデイリー(16日)などが大きく取り上げていますが・・すでに李在明大統領は日本の水産物輸入再開について、「議論すべきではあるが、国民の感情もあるのでそう短期間で結果が出る話ではない」としています。これは、この件を後回しにして、まずCPTPPに加入したいという意味でしょう。

あと、イーデイリーの記事の場合、韓国メディアとしてはほぼ唯一が、この件で「現在の水産物輸入関連措置は、科学的根拠が弱い」としながら、「数万件の検査で、問題になったことは1度もない」という記事を載せました。それは確かにそうですが・・いままでの韓国メディアの論調を考えると、「いまさらすぎる」としか思えないのも事実です。本当に科学的根拠が弱いと思っているなら、まずは韓国側が日本に対して詫びることから始めないといけないでしょう。単に「経済共同体」というものが欲しくてこんな話をしているだけではないのか(手のひらを返しただけ)、そんな気もします。今日、麻生太郎元首相が韓国を訪問します。なにがあっても、まずCPTPPは水産物輸入再開が先に(または同時に)行われるべきでしょう。以下、<<~>>で引用してみます。




 

<<・・加盟国になると自動的に日本とFTA締結国になる効果がある。日韓経済連帯を強化する次元でCPTPP加入は早いほど良い。韓国もすでに加入する機会があった。しかし、すでに日本以外の主要国とFTAを締結した韓国は急がなかった。対日貿易赤字がさらに大きくなるのではないかという懸念もあった。CPTPPが中国を牽制する西側自由貿易体制という点で、中国を意識した面もなかった。しかし今は状況が変わった。米中対立の中でグローバル・サプライチェーンをめぐる対立は経済安全保障のリスク水準に達した。自国主義の米国と中国、欧州連合(EU)に対抗するには韓国も日本も一人では力不足だ。崔泰源大韓商会会長が日韓経済連帯をEU水準に強化しなければならないとした主張を着実に広げる理由でもある。両国経済を合わせれば米国-中国-EUに続き世界4位規模だ・・

・・最大の問題は日本産水産物の輸入再開だ。韓国は2013年から日本の福島県をはじめ、近くの8つの県で獲れた水産物を輸入しないでいる。CPTPPを主導する日本は輸入再開を加入の前提条件として要求している。李在明大統領は先立ってNHKとのインタビューで「日本の協力を得るためには日本の水産物の輸入が重要な議題」とし「積極的に議論していかなければならない」と話した(※次の韓国日報の記事にもありますが、この後李大統領は「でも、すぐには難しい」という趣旨を話しました。イーデイリーの記事にその部分は書かれていません)。日本産水産物輸入再開は、国民情緒上、容易ではない問題だ。しかし、科学の基準で見れば、根拠が希薄だ。3年前から政府は数万件の検査を行ったが、一件も引っかかったことがない。李在明政権は国益中心の実用外交を追求する。両国首脳間の交感もこれまで以上に良い。科学に基づく日本産水産物の輸入再開とCPTPP加入は、実用外交を実証する機会だ(イーデイリー)・・>>




<<・・魏聖洛 大統領府国家安保室長は14日、日本大阪で日韓首脳会談関連のブリーフィングを開き、「両国首脳は急変する国際情勢と通常秩序を乗り越えるためには、両国が今の経済的パートナーシップをさらに発展させる必要があることに共感した」とし「貿易中心の協力を超えて、協議を進めることにした」と話した。このため、前日の会談では日本が主導しているCPTPP加入意思も改めて打診した。安保室長は「CPTPPへの私たちの基本的なアプローチ方向を話し、日本側も基本的な対応をした」とし「肯定的なトーンで議論になり、詳細を議論するためには追加の実務協議が必要だとした」と話した。今後、実務協議を通じて進展した結果が出てくることもあるということだ。

CPTPP加入とかみ合い、日本産水産物輸入関連の議論も行われた。安保室長は「食品安全に関する日本側の説明があり、私たちは説明を聞いた」と述べたが、李大統領は12日公開されたNHKインタビューで「CPTPP加入において日本の協力を得るために、この事案(水産物)も重要な議題」としながらも、「韓国国民の感情と信頼の問題があり、短期間では難しいだろう」と線を引いたことがある・・・・引き続き「供給網協力意志は首脳間で表明された」とし「協力を増進するための様々な枠組みを実務レベルで準備している。もう少し時間はかかるが、成果が出るだろう」と明らかにした。ただし、日韓サプライチェーン協力が最近、中国の希土類規制措置を意識したものではないと線を引いた。「供給網は私たちにとって重要な問題であり、様々な国とも協力する」とし「中国とも供給網を協力すると言ったことがある」と付け加えた(韓国日報)・・>>

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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