韓国大統領府、NHKに抗議・・李大統領のインタビューに『(竹島のこと)』と解説を併記

日韓首脳会談の前、13日、NHKに李在明大統領のインタビューが載りました。インタビュー全文が掲載されており、他国首脳が訪問する前には、普通によくあることです。ちなみに、ソース記事はNHKの13日記事「【全文】韓国 イ・ジェミョン大統領 インタビュー」です。ですが、韓国大統領府が、公式にこの記事のある表記(併記)に抗議、削除を要求した、とのことです。問題になったのは、この部分です。まずこの部分だけ、<<~>>で引用してみます。 <<・・韓日間の安保協力、特に軍事・安保協力の分野については、韓国の国民のなかには、日本がいつかは「トクト」(韓国がトクトと呼んで領有権を主張する島根県の竹島)を自分たちの領土だと主張しながら、「トクト」を理由にして、再び武力的な紛争を起こすのではないかという懸念を抱いている人もいるでしょう・・>>

「日韓」ではなく「韓日」となっているのを見てもわかるように、直訳なのがわかります。また、インタビュー全文は基本的にありのままに記録することになっているので、竹島も一応トクトと書いて、( )で説明を書いた、といったところでしょう。韓国大統領府が抗議、削除を要求したのは、この( )の部分です。李大統領はそんなこと(( )の中の部分)は言ってない、その部分を削除すべきだ、というのです。誰も李大統領がそう言ったとは書いてないし、もしそう言ったならいまごろ本ブログに10回は載っているはずです。NHKは今のところ、大統領府の要求に応じていません。20日10時頃に確認してみました。韓国では、「なぜだ!」ということになっていて、地上波からネットメディアまで、MBCJIBSなど多くのメディアが記事を載せています。こういう韓国側の反応は、『一切の異論を認めない』という、上から目線の表れではないでしょうか。以下、<<~>>で引用してみます。




 

<<・・NHKがインタ(※李在明大統領のインタビュー)記事を公開しながら、竹島とも書いていることが確認されました。大統領府はNHK側に強く抗議し、削除することを要求しましたが、まだそのまま残っています。李在明大統領の訪日を控えて公開された日本公営放送NHKの李大統領インタビュー全文です。大統領は、高市日本首相とどのような分野で協力を強化したいかという質問で、トクト(※竹島のこと)問題を述べました。ところが、NHKは「トクト」とカタカナで日本語発音のまま表記した後、括弧の中に「韓国が領有権を主張する島根県の竹島」と書いています。これを受け、韓国政府は即時対応に乗り出した。大統領府は記事公開以後、大統領の発言内容ではないとし、直接NHK側に強く問題を提起したと明らかにした。また、その内容をすぐに削除することを強く求めました。

外交部も関係機関を通じてNHKに訂正を要請しました。しかし、インタビュー全文公開から6日が経った今日でも(※ソース記事MBCのネット掲載の日付は19日になっています)、ホームページに公開された全文には竹島という表現がそのまま残っています。大統領府は先日、日韓両首脳間の信頼が深まったと評価しました。【大統領府国家安全保障室長(14日)「2回の出会いを通じて日韓関係発展方向については両国首脳間の共感帯が形成されただけに今回は協力の深度を高め、その範囲を拡大していくため・・」】。それでもこのような懸案においては、先鋭な認識の差を表わしているのです。【キム・ジュンヒョン/祖国革新党議員「(李在明大統領が)実用と原則をすべてうまくやっているようです。日本はこんなズルをよくやりますが、率直に、ちょっと卑怯です」(MBC)・・>>




 

<<・・「~シャトル外交の隙を突かれた(※記事の題)」・・・・李大統領のインタビューの趣旨は、日韓関係の改善やシャトル外交復元など協力メッセージを説明することにあったが、NHKの表記方式は「協力」の文脈の真ん中に日本の領有権の主張を埋め込む仕組みとして機能しました。事実上「大統領の言葉」ではなく「言論がつけた」言葉が、外交懸案を再び浮き彫りにしたという解釈が出てきます。大統領府は、その表現が大統領の発言ではなく、報道の過程で使われたものだと線を引きながらも、対応水位は下げませんでした。また、国会外交統一委員会所属のキム・ジュンヒョン祖国革新党議員の質疑に「記事掲載直後、NHK側に強く抗議し、直ちに削除を要求した」と答えた、と伝えられました。外交部も「関係機関が直ちに問題を提起して訂正を要請したと聞いている」と明らかにし、「今後も不当な主張には断固として対応するだろう」と述べました。

問題は抗議の有無ではなく、その結果です。政府の削除要求にもかかわらず、インタビュー全文公開から6日も経った19日にも、その表現が修正されないまま残っていることが確認されました。この時点で、事件は「表記ミス」で終わりません。公営放送が論議を認知した後にも訂正しなければ、その表記は事実上マスコミと「編集の立場」になるからです。政府が「挑発と不当な主張にしっかり対応する」と明らかにした背景も、これです。抗議はありましたが、表記は変わりませんでした。今回の事案は日韓関係の問題ではなく、外交メッセージがどこまで管理され、制御されるかを問いかけています(JIBS)・・>> 今日の更新はこれだけです。次の更新は、21日(明日)の11時頃になります。

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

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