韓国メディア「関税25%リスクの今、CPTPP加入を目指そう」

別に、関税戦隊ニゴパジャーの話が出る前にも同じ話はありましたが・・トランプ関税が25%に引き上げられるかもしれない今、CPTPPを目指すべきだという記事がありました。で、なにかすごいかといいますと・・記事に「日本の水産物輸入再開」に関する話がまったく出てきません。申請すれば加入できる、のようなニュアンスすら感じられます。農産物などが心配だけど、心配する必要はない、という内容も。ニュース1、今日(2月1日)の記事です。ある意味、ちょっと驚きました。いままでは、それでも水産物輸入再開が負担になるとか、そんな話は少しだけでも書いてありましたが。それに、韓国は他の国ともいろいろFTAを結んでいます。CPTPPにこだわっているのは、明らかに日本を意識してのことでしょう。韓国政府としては(もしCPTPP加入に成功するなら、日本政府も)いままで韓国側が示してきた日本の水産物に対するスタンスは何だったのか、輸入再開はするのかどうかについてはもちろんのこと、「日本にどういう得があるのか」を、日本に対して明確に説明するのが最優先ではないでしょうか。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・ドナルド・トランプ米大統領の勝手な関税発言が、韓国輸出経済に再び不確実さを拡大している。通商政策が、政治的状況とトランプ大統領の即興的な判断に左右される姿が繰り返されており、「米国リスク」を構造的に管理しなければならないという指摘が提起されている(※今回の25%の原因は、韓国側にあると思いますが、ソース記事だけでなく、そんな指摘はほとんど出ていません)。特定国に偏った輸出構造を改善するためには「輸出市場の多様化」戦略が必要であり、この文脈で「包括的・漸進的環太平洋経済同伴者協定」(CPTPP)加入再推進議論を公論化しなければならないという声が出ている。




1日、通商当局などによると、韓国のCPTPP加入再推進と関連して、日韓両国の間の実務議論が始まった。これは先月14日、日本を訪問した李在明大統領と高市早苗 日本首相の首脳会談の後続措置であり、両国はCPTPP加入問題をめぐる協力の可能性を具体的に検討中だと伝えられた・・・・韓国政府は、自由貿易基盤の世界貿易機構(WTO)体制が、米国の保護貿易基調強化によって揺れている状況で、多国間ブロック型通商体制を新たな突破口と判断して、CPTPP加入を再推進している。新政権発足後、このような動きはすでに具体化段階に入った状態だ・・・・以前とは異なり、加入の鍵を握った日本の反応も肯定的な方だ。CPTPPは加盟国全会一致で加入国を承認する仕組みだ。2021年、文在寅政権だった時、韓国は初めてCPTPP加入検討方針を公式化したが、加入申請まではならなかった。当時、最大の問題は、国内農漁業界の反対と日本側の反対立場などが影響を及ぼしたと伝えられた(※そういうことになっていますが、本当かどうかはわかりません。そもそも、加入申請をしていません)・・

・・CPTPPは日本、オーストラリア、カナダ、シンガポールなど太平洋沿岸12カ国が参加する多国間貿易協定で、加盟国間の幅広い市場開放と通商規範の統一を目指す。韓国がCPTPPに加入した場合、関税撤廃率が大幅に高まり、全世界国内総生産(GDP)の約15%を占める加盟国市場へのアクセスが改善されると、期待されている。ただし、懸念も少なくない。 CPTPP加盟国​​にはオーストラリア・カナダ・ニュージーランドなど濃縮産物競争力の高い国と、日本など水産強国が多数含まれており、農水産物市場開放拡大に伴う国内産業が影響を受ける可能性が提起されている。




加入の必要性を主張する側の主張としては、急変する通商環境を背景に挙げる。代表的な要因が、いわゆる「トランプリスク」だ。米韓両国は昨年11月に3500億ドル規模の対米投資を条件に、米国が韓国産自動車に課した関税を25%から15%に、相互関税も15%に引き下げることに合意した。しかし先月28日、トランプ大統領は、当時の合意文に含まれなかった「韓国国会の立法遅延」を問題として、対米投資の履行が遅れているとし、再び25%関税引き上げを取り上げている・・・・政府としては農産、畜産、水産物市場開放に対する国民的懸念を解消することが最大の課題として挙げられる。

農村経済研究院によると、CPTPP加盟国の農産物平均関税撤廃率は96.3%で、韓国がこれまで締結したFTAの農業部門平均関税撤廃率(72.0%)を大きく上回る。加入が現実化する場合、農業開放水準が一段階高まるしかないというのが農業系の判断だ。特にオーストラリア・カナダ・ニュージーランド・イギリスなど主要加盟国が世界的な畜産強国であることから、畜産物の追加開放圧力は避けられないと見込まれる。一方、米国トランプ行政部発の通商環境変化に対応するために、CPTPP加入手続きを早急に再開しなければならないという声も高い(ニュース1)・・>>

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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