TSMCが日本に工場を建てた頃・・韓国ではものすごい数の日本半導体関連記事が溢れていました。日本が日本は日本を日本でと、日本メディアの記事より韓国メディアのほうが記事が多い、そんな状態でした。最近、ラピダスの2ナノ半導体、TSMCの日本内3ナノ半導体生産の話が出ているし、メモリー分野でも日米の協力がどんどん進んでいます。そのためか、またもや日本半導体関連記事が増えました。「いや、こっちのことですので」な話ですが・・中には、これもサプライチェーン再編の一環である、という話も出ていて、なんか、中国に対する話のような、そんな気もします。それら記事の中から、朝鮮日報(10日)の記事を紹介します。記事はメモリー関連で、日米がHBM(広帯域)メモリーではなく、そもそも設計が異なる別のメモリーを作ろうとしていて、もし今回のプロジェクトがうまく行かなくても、同じチャレンジは続くだろう、という内容です。あと、ソウル経済(9日)の、TSMC・ラプ出す関連記事も合わせて紹介します。レアアースもそうですが、個人的に、「日本内で使う分だけは、日本内で生産できるようになれれば」と思っています。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・ジョシュア・フライマン インテル公共部門最高技術責任者(CTO)は、日本のソフトバンク傘下の半導体企業であるサイメモリーと共に、次世代AI用メモリ「ZAM(Z-Angle Memory)」の開発に乗り出すという発表とともに、こう述べた。サムスン電子とSKハイニックスが事実上両分している高帯域幅メモリ(HBM)市場に新たな設計方式で挑戦状を出すということだ。9日、台湾デジタイムズは、市場分析機関のセミビジョンを引用して「今のメモリ供給難は、周期的な現象ではなく、一部の会社が独占した単一技術に対する依存性が触発した構造的問題」とし「ZAM プロジェクトはサプライチェーンリスク管理のために推進されている側面が大きい」とした。半導体業界では、米国が、韓国が主導しているメモリ産業を攻略するためのパートナーとして、日本と手を組んだという点に注目している。
米国と日本は、韓国がメモリー市場を主導する前の1980年代に活躍した「第1世代メモリ強者」たちだ。それだけに、技術開発に成功した場合、これらの組み合わせはグローバル半導体市場を揺るがすことができるということだ。インテルとサイメモリーは来年ZAM試作品を作って、早ければ2029年から量産に出るという計画だ。すぐに市場に衝撃を与えることはないだろうが、業界が注目しているのは、ZAMが事実上、米国と日本両国のメモリー命運をかけた国家プロジェクトであり、地政学的な覇権争いの一つとして読まれているからだ。
ZAMの基盤となるINTELのNGBD(次世代DRAM接合)技術は、米国エネルギー省・国家核安全保障局が運営する先進半導体技術(AMT)のプログラム支援を受けて開発された。特に、米国政府が昨年、インテル持分の9.9%を買収して最大株主になっただけに、韓国への依存度を下げるために政府レベルでZAMプロジェクトをさらに積極的に推進するという分析が出ている(朝鮮日報)・・>>
<<・・日本衆議院選挙(総選挙)の3日前となる今月5日。世界最大のファウンドリ(半導体委託生産)企業であるTSMCの 魏哲家 会長はこの日、東京で選挙運動に盛り上がっていた高市早苗 日本首相と直接会って「サプライズプレゼント」を与えた。TSMCが来年末に完工する予定の日本熊本県第2工場で、既存の6~12nm (ナノメートル・10億分の1m)より先端となる3ナノ半導体を生産する計画を、日本政府に公式提出したのだ。ブルームバーグ通信は「(TSMCの3ナノ半導体量産計画は)日本内の半導体製造ロードマップを強化することで、高市首相の技術に対する野望の勝利である」と語った。
高市内閣の総選挙圧勝後、莫大な予算と国家主導半導体育成に対する支持を土台に、日本の半導体産業再建は加速度がついた。高市政府は現在40ナノレベルの独自半導体生産技術を、8段階スキップして来年に2ナノまで追いつく計画だ。9日、外国メディアと業界によると、2022年に設立した半導体ファウンダリー企業ラピダスは、来年2ナノと3ナノ半導体の同時生産を目指している。日本経済新聞は最近、ラピダスが2029年には2ナノよりさらに先端となる1.4ナノ製品の生産に突入するという報道を出した。
日本が2ナノ・3ナノを同時に量産できるのは、台湾TSMCを友軍として確保したからだ。ラピダスはTSMCを通じて3ナノ、ラピダス独自の技術で2ナノ量産を同時に推進する。特に不要な競争を誘発しないためにTSMCに任せる3ナノ量産は、人工知能(AI)とロボット用、日本半導体連合軍ラピダスが直接量産する2ナノは超高性能コンピュータ用に区分する戦略を展開している(ソウル経済)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。