22日にもお伝えしましたが、安保関連で米韓の異見が目立つようになってきました。日米韓共同演習に韓国側が参加しなかった問題もそうですが、日米共同演習と連携する形で行われた在韓米軍の訓練においても、韓国政府と在韓米軍の対立が目立つようになってきました。見解によりますが、この在韓米軍の訓練は、日米合同演習に参加したB-52を黄海の方に護衛するものだったとされています。すなわち、日米演習の中国側への牽制という側面を、在韓米軍がサポートする形のものでしたが・・このことで韓国政府が在韓米軍側に相次いで抗議、在韓米軍は韓国政府に詫びを入れ、訓練を早期中断しました。中国からすると、笑いが止まらないことでしょう。ソース記事は国民日報(23日)、MBC(23日)などです。他にも、軍事境界線周辺での飛行禁止区域の設定などで、米韓、及び、韓国と国連司令部の対立が深化しています。国民日報は、見出しで「安保関連では、事案ごとに対立している」としています。
さて、李在明政権が安定してきたから、でしょうか(保守層の反発を気にしなくてもいいレベルまで来たと判断した?)。一時は思ったより大人しいと思われていた対北朝鮮・対中国関連で、韓国政府の動きが「わかりやすく」なってきました。先の飛行禁止区域設定も、これ、文在寅政権の「919軍事合意」の復元のためのものでしょう。尹錫悦政権で事実上、なかったことになりましたが。今回の米韓共同演習の「自由の盾(フリーダム・シールド)」訓練においても、韓国政府はFTX(野外機動訓練)を調整しようと、いわば規模を減らすことを主張していますが、米国側は応じていません。記事は、フリーダムシールドの野外機動訓練は他の訓練とも繋がっているため、これは単純な調整要求だとは思えない、とも。なんか、文在寅政権のときと同じになってきました。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・黄海空域で在韓米軍戦闘機が大規模訓練を行い、中国戦闘機の対応出撃で米中対立状況が行われたことに対して、ジェイビー・ブランソン駐韓米軍司令官が、韓国軍当局に直接、詫びを入れ、計画した訓練も早期中断したことがわかりました。MBC取材の結果、黄海「米中戦闘機対峙」事態の直後、韓国側は抗議と懸念を複数の経路で伝え、ブランソン駐韓米軍司令官は、軍当局に直接詫びを入れたとが分かりました。また、当初、18日から21日まで4日間実施しようとしていた空中訓練を、2日分縮小し、急いで中断したことも把握されました。
これに先立ち、韓国軍当局は状況を確認した直後に、軍事チャネルはもちろん、外交チャネルまで総動員して在韓米軍に事実上の訓練中断を要求しました。安圭伯 国防部長官とジニョンスン合同参謀議長は、緊急報告を受けてブランソン駐韓米軍司令官と共同で通話に乗り出し、情報共有なしで空域で訓練が強行されたという趣旨で、懸念を表したと伝えられました(MBC)・・>>
<<・・米韓が、連合訓練の方式と対北朝鮮抑制の強さをめぐり、事あるごとにぶつかり、葛藤が徐々に表面化している。軍当局が上半期定例訓練「自由の盾」(FS)期間、野外機動訓練(FTX)の調整を提案すると、米軍指揮部は慎重に意見を出して、問題が発生した。非武装地帯(DMZ)の出入り承認権限をめぐる国連軍司令部との葛藤と、軍事分界線(MDL)一帯の飛行禁止区域の設定問題も、短期間では解決しにくい懸案として挙げられている。
米韓間の亀裂が、戦時作戦統制権転換を含む同盟の信頼の問題にまで影響を及ぼす可能性がある、という懸念が出ている。23日、複数の軍関係者たちの説明を総合すれば、韓国軍は今回の自由の盾訓練で兵力・装備の大規模移動を伴う野外機動訓練を、調整(※事実上の縮小)しようという意見を米側に伝えた。 野外機動訓練は、全面戦の状況を仮定した指揮所訓練(CPX)だ。米韓は「自由の盾」体系に転換された2023年から、毎年CPXと共に「ウォリアー・シールド」など野外機動訓練を並行して進行した。このため、軍内外では、自由の盾期間中に野外機動訓練を調整しようという提案そのものが、もう単純な調整過程として見るのは難しいという話も出ている。
これに対し、国防部スポークスマンはブリーフィングで、「私たち軍は野外機動訓練を含む連合訓練は年中分散実施するという立場を明らかにしてきた」と話した。 野外機動訓練を調整しても年間レベルの訓練規模はバランスよく維持されているという説明だ・・・・(※しかし)米韓間の国防分野のは最近、多くの事案で続いている。米側は先月15日、日米韓空中連合訓練の実施を打診したが、韓国軍は一定の調整が必要だという立場を伝えた、という。これに米軍は5日「単独で進行する」と通知したということだ。その後、米国は16日と18日、日本航空自衛隊と連合空中訓練を実施した。国防部は「日米の訓練は、別個の両国間の訓練」と明らかにしたが、結果的には、日米韓の三角軍事協力に亀裂を見せたという指摘だ。
これに先立ち、政府と国連軍司令部は、DMZ(非武装地帯)出入りの承認権限をめぐって、公開的に舌戦まで繰り広げてきた。政府のMDL一帯飛行禁止区域の復元推進作業においても、米側は関連調整議論に懸念を示していることが分かった(国民日報)・・>> 今日の更新はこれだけです。次の更新は明日(25日水曜日)の11時頃になります。
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。