韓国メディアが伝える「イランと中国のエネルギー関係」

イランがえらいことになっています。3月1日でここは韓国情報ブログなのに、このニュースしか目に入りません。仮面ライダーゼッツは見ましたけど。ハメネイ師の死亡が発表され、まさに急展開。ベネズエラのときもそうでしたが、本当に急展開だな、と思わざるを得ません。特に気になるのは、イランと中国の関係です。イランの石油(関連インフラも)においての米国の影響力が強化されたとき、エネルギーの多くをイランに依存してきた、しかも人民元で決済してきた中国はどんな反応を示すのか。韓国ではあまり話題になっていない側面ですが、実はこれが核心の一つではないでしょうか。韓国日報が中国関連の記事を載せたので、時点としては2月28日の朝のものですが、こちらを取り上げてみます。ちなみに、中国とイランの関係については、(韓国に比べて)海外では結構前から話題になっていました。あまり思わしくない形の話題、ですが。今回も、ブルームバーグ(日本語版、2月28日)からわかりやすい部分だけ引用してみますと、次のようです。この内容の他にも、イランの関連インフラなどにも、中国はかなり投資している、と言われています。

「(※イランの)産油量は日量約330万バレルで、国際的な制裁下でも2020年の同200万バレル弱から増加した。イランは制裁回避の手法を高度化させ、輸出の約90%を中国向けとしている」、「米制裁の影響で大半の買い手が二の足を踏む中、中国の民間製油所は大幅な値引きを条件にイラン産原油の購入を続けている」、「イランは国際輸送において老朽化したタンカー群に依存しており、その多くは追跡を避けるために装置(※AISなど)を停止して航行している」、「イランは、地域のエネルギーインフラへの報復攻撃が中国を動揺させる可能性も考慮する必要がある。中国は湾岸原油の最大の買い手であり、国連の安全保障理事会で拒否権を行使し、西側主導の対イラン制裁や決議から同国を守ってきた」、などです。中国外務省は28日、米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃に対し深刻な懸念を表明し、攻撃の即時停止を求めました。ここから<<~>>が韓国日報の引用になります。




<<・・トランプの対イラン圧迫は、現在の危機の状況を、米国と中国間の「覇権戦争」の側面からも覗かせてくれる。近年、イラン産原油の最大輸入国は中国であり、これは西側の対イラン制裁を弱めた核心要因として挙げられる。公式統計では、イランの輸出物量が大幅に減ったが、船舶自動識別装置(AIS)信号遮断と非公式の積み替え、原産地の混合などを通じて、迂回の取引が行われているというのが市場の分析だ。主要エネルギー情報企業は2023年以降イランの原油輸出が1日平均100万~150万バレルまで回復し、このうち80~90%が中国に向かうと見ている。中国は1日に1100万バレル内外の原油を輸入する世界最大の輸入国だ。イラン産の比重は時期ごとに異なるが、10~15%水準という推定が出ている。

特に「ティーポット(teapot、中国の小規模な独立系精油会社)」と呼ばれる精油会社が制裁リスクを甘受し、割引価格のイラン産原油を積極的に買い入れてきた。これは、米国のイラン制裁が、結果的に中国のエネルギー調達コストと経路に影響を与えることを示している。中国が他の産油国から物量を増やす場合、年間30億~80億ドルの追加エネルギー費用を負担しなければならず、国際原油価格上昇効果まで勘案すればその規模が100億ドルを超えるという見通しが出る。これは制限的ではあるが、中国の製造業競争力に影響を与える可能性がある。トランプのベネズエラへの対処も同じ文脈で解釈可能だ。




 

トランプの立場からして、イランはエネルギー安全保障とドル体制に挑戦する中国の「西進政策」と接している、軸だ。イランが中国の一帯一路構想に同調しており、地政学的な要衝地であるうえ、両国間の原油取引の一部が現物または人民元になっているという点、などからだ。イランが経済的余力を回復して中国とエネルギー・軍事・技術協力を強化する場合、中東地形の再編を越えてグローバル覇権競争に重荷になることもできるのである。もちろんイランの圧迫を「対中封鎖戦略」に断定するのは無理かもしれない。

原油はグローバル市場で比較的代替可能な商品であり、米国も中国との全面的なエネルギー衝突がグローバルサプライチェーンと金融市場に及ぼす波長を考慮しなければならない。それにもかかわらず、米国の対イラン圧迫が中国のエネルギー安全保障と金融戦略に少なからず影響を及ぼすという点で、イランが米中戦略競争の交差点に位置するのは明らかだ。イラン産原油の流れ、ドル決済網の制御、一帯一路での連結軸などの要素が重なり、イランは今、米中競争という構造の中に位置する戦場となっている(韓国日報)・・>>

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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