韓国メディア、日本と韓国の「駐屯米軍」関連の動きで「対照的」と報道

韓国では、在韓米軍の資産(ミサイルなど)の一部をイラン事態に関連して搬出するという話が出ています。いまのところ、これといって大きな問題が発生しているわけではありませんが、韓国ではこういうのは「そんなことをしたら対北朝鮮戦力が減るから、ダメだ」という流れになります。もちろん、表面的には北朝鮮を理由にしていますが、本音は、「他のことに関わりたくない」というものでしょう。結局は「対北朝鮮だけ」を貫くことで、それ以外には何もしない・・得に中国関連など「役割拡大」には応じない、というものです。ソース記事のノーカットニュース(7日)も指摘していますが、こういう話になると、反対世論が強くなります。記事は、日本とは反応が大きく異なるとしています。いまのところ在日米軍が動く(装備などを搬出するとか)という話はありません。在日米軍は在韓米軍に比べてその役割範囲が拾いから、そう簡単に動かす(戦力搬出)こともないでしょう。

しかし、もし米軍の戦力の一部が動いたとしても、そこまで反対世論が強くなるとも思えません。記事にも書いてありますが、むしろ自衛隊派兵(戦闘に参加するためではありませんが)の話まで出ていて、こういうのが韓国とは対照的だ、というのです。台湾関連でよく出てくる指摘ですが、「韓国は(韓国以外を)自分たちとは無関係なものとして認識するけど、日本は韓国も含めて全ての国を世界の一部として見る」という風潮。言い換えれば「状況の一部」たる認識の差、といったところでしょうか。当たり前のように、記事にはこの前の「米中戦闘機対峙」の話が出てきます。何度も取り上げた件ですが、もともとは日米韓合同の空中演習になるはずだったけど、韓国軍が参加せず、日米だけで演習が行われました。




それに合わせる形で(爆撃機の護衛だと言われています)在韓米軍が「俺たちだけでもいくぜ(ふっ・・)」と黄海上空へ出撃、中国の戦闘機と対峙することになりました。それで韓国政府は「在韓米軍が事前通知していない」「司令官が詫びを入れてきた」としましたが、在韓米軍は「ちゃんと通知した(伝達が遅れたのは韓国側の問題だ)」「安保関連の問題で詫びなどするものか」とわざわざ夜中に声明を発表しました。韓国側としては、今回の「対イラン」とこの「対中国」件を、繋げているのでしょう。といっても、別に戦力搬出に反対できる名分(及びそれを止める権限)も無いだろうとは思われますが。以下、<<~>>で引用してみます。

<<・・イラン事態の拡大可能性が懸念される中、米国の主要同盟である韓国と日本で駐留米軍戦力の中東借出説をめぐって、それぞれ異なる反応が出ている。韓国の場合、パトリオット対空防御体系をはじめとする在韓米軍武器の一部を中東に移転する問題をめぐって、対北戦力の空白の懸念が出ている。去る5日には、京畿道・・・・基地でパトリオット発射台・ミサイルとC-5・C-17大型輸送機が滑走路に待機する場面が捉えられ、このような観測を裏付けた。米軍はまた、レーザ誘導爆弾キット(フェイブウェイ)1千余りを昨年12月、オサン基地でネバダ州ネリス基地に空輸した事実も、米国国防部の映像配布システムを通じて公開された。




移送時点と武器の種類を考えると、純粋な訓練目的と見るのは難しい。米国は昨年6月、イランの核施設を急襲した「ミッドナイトハンマー」作戦の時も、在韓米軍パトリオット3個砲台を中東地域に再配置したことがある。在韓米軍もあえて否認していない。駐韓米軍は「作戦保安上の理由で特定の軍事能力や資産の移動、移転、潜在的再配置について言及しない」と明らかにした。ただ「駐韓米軍は朝鮮半島で強力で即時的で信頼できる軍事力の配置に焦点を当てており、米国は堅固な韓国防衛公約を維持している」と付け加えた。一方、日本側の事情は違う。いったん、駐日米軍は現在、武器や装備の中東貸出計画は無いことが分かった。日本メディアは5日、駐日米軍に問い合わせた結果「予定にない」という回答を受けたと伝えられた。日本内では、むしろイランのホルムズ海峡封鎖に対応した自衛隊派兵論が出ている・・

・・韓国防衛が主任務である在韓米軍と異なり、駐日米軍は地域安全保障のための戦力の投射(※戦力展開)にメインを置くという点で、米軍の貸出に対する日韓間の視覚差は明らかだ。昨年、ミッドナイトハンマー作戦当時、在韓米軍だけでなく在日米軍パトリオット砲台も借り出されたが、韓国民が反発したのとは異なり、日本側は普通に応じていた。しかし、最近は韓国内でも在韓米軍の戦略的柔軟さを概ね受け入れる雰囲気に変わっている(※中国関連などで全然「変わって」いないし、そもそも変わっているならこんな記事が載る理由もなかったでしょう)。代わりに、「韓国民の同意なしに北東アジア紛争に関与しないという韓国の立場を尊重」するという2006年韓米合意がさらに強調されている。先月18~19日、駐韓米7空軍の黄海出撃訓練が、米・中軍事衝突を招くようになった衝撃が大きく作用した(ノーカットニュース)・・>>

 




 

※上の絵はグーグルのAI「ジェミニ」が描いてくれました。

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