予想通りといえばそれだけですが、石油価格が跳ね上がっています。これが長期化すればするほど、日本とか韓国とかの話ではなく、世界中が困ることになるでしょう。それはそうとして、あくまで今(記事は8日と9日のものです)の話ですが・・韓国では一般的に油価(原油価格、または一般的な石油価格という意味)と言いますが、その価格の上昇分が、日本では約2円上がったのに、韓国では20円も上がっている、とのことです(※記事の数字を1円=10ウォンと適当に変換しています)。政府の政策によるところも大きいですが、買い溜めなど、システム的な問題もある、とのことでして。JTBC(8日)、東亜日報(9日)などが報じています。最近、なにかあれば大統領が「~は高すぎる」と言い出して、無理矢理「調整させる」現象が続いていますが、今度は副総理がまたガソリン価格について言及、「暴利」とまで指摘しました。そういうやり方では短期的なことしか変わらないので・・な気もしますが、「らしい」とも言えます。以下、<<~>>が引用部分です。
<<・・(※最近、中東情勢により石油価格上昇が著しいとした後に)ところが、日本の油価上昇は私たちとはかなり違います・・・・韓国がリットル当たり200ウォン以上も上がっている間、日本は20ウォン上がっただけです。実際、東京のガソリンスタンドで注油をしてみますと、リットル160円と書かれてはいますが、会員割引やアプリ決済割引なども適用されるため、価格は153円になります。韓国と比べると300~400ウォンは安いと言うことができます。この「優しい価格」において、日本政府の破格的な市場介入が、その一つの背景です。【高市早苗 日本首相(2日)「これから国民生活と経済活動への影響を最小限に抑えるために必要な対応を機動力を発揮して、やっていきたいと思います」】。
日本政府は2021年から昨年末日まで約80兆ウォンのとんでもない財政を投入し、精油社(※原油を精製してガソリンや灯油などを販売する会社を韓国ではこう呼びます)に直接補助金を支給しました。補助金を廃止するとともに、1974年から50年以上も賦課してきた「燃料暫定税率」を取り除き、油価を安定させるために力を集中しました。【(※インタビュー)塚本さん、会社員「以前からガソリンの価格を少し下げる政策をしていたじゃないですか。それを今もやっているのではないか、ということですね」】・・・・「エネルギー基礎体力」も違いを生み出します。日本の石油備蓄量は約254日分で、208日水準の韓国より1ヶ月以上耐える余力があります(JTBC)・・>>
<<・・ホルムズ海峡封鎖の余波で国際原油価格が急に上がると、国内の油価をめぐる「不当暴利」議論に再び火がついた。中東事態が発生するたびに、国内の油価は、国際油価の急騰に伴い、より速く上がり、価格が下がる時は、よりゆっくりと下がる現象が繰り返されてきた。しかし、政府は根本対策を設けることができないでいる。8日、具潤哲 副首相兼財政経済部長官は、ソーシャルネットワークサービス(SNS)を通じて「共同体にダメージを与える暴利理料金はその根から止めなければならない」とし「常識と通念に合う水準で(石油類の)価格が決定されるように断固として対応する」と明らかにした。通常、国際原油価格の上昇傾向が国内消費者格に反映されるまでには2~3週間かかるが、今回は急速に消費者格の上昇につながり、業界の暴利が疑われる、という趣旨だ・・
・・このような話は、何度も繰り返されてきた。2011年には、李明博政権が精油社に圧力をかけ、一時的に油価格を下げた・・・・消費者が体感する「油価の非対称」現象は相変わらずの状況だ。基本的に、ガソリンと軽油は必須財の性格が強く、価格の影響力も強い。これにより、原油価格が高い時期には消費者は、価格上昇がより早く上がると感じる傾向が生じる。中東事態が深刻化すると、海上運送費と保険料が上がり、精油社がガソリンスタンドに供給する単価は、国際油価の上昇幅より大きくなる可能性がある。
最近、急激に上がった供給単価を確認したガソリンスタンドの社長たちは、油価がより高価になる前に貯蔵タンクを満たしておこうとする「買い溜め」心理が強くなる。先制的に価格を上げて消費者に負担を伝える場合も少なくない。ここに市場の卸小売需要が集まり、在庫が使い果たされ、油価が通常のタイムラグよりも早く上がるのだ。一方、原油価格下落期には、業界が引き下げ分を油価に即時に反映する誘因は大きくない。原油価格が下がる前に持ち込んだ油を先に使い果たさなければならないからだ。
チョホンジョン檀国大経済学科教授は「最近の価格上昇を、業界の問題だけとして見るのではなく、より総合的な判断が必要な時点だ」とした。一方、この日、訪米日程を終えて帰国した金正官産業通商部長官は、李在明大統領が検討を指示した「石油最高価格指定制」と関連して「ほぼ準備を終えた」とし「施行すればすぐにできるように措置をしていく」と明らかにした(東亜日報)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。