在韓米軍のTHAAD、中東へ・・李在明大統領「反対している(しかし、どうしようもない)」と発言

「普通、そうなるだろう?」な話でもありますが・・在韓米軍の一部戦力が、中東の方に移動しています。今回は、本ブログ的にも有名なTHAADが、中東のほうに移動した(どこまで動いたかまでは分かりませんが)ことが確認されました。前にも書きましたが、韓国は在韓米軍を「韓国だけのための専守防衛」戦力だと主張しており、「対・北朝鮮のための戦力が弱くなるから、それ以外の目的で運用されてはいけない」としています。条約などでそうなっているわけではなく、韓国側がそう解釈しているだけです。最近になって、米国側はインド太平洋、言い換えれば中国対応のためにも運用すると主張しています。在韓米軍の運用拡大は、韓国メディアでは「柔軟さ」「役割拡大」「現代化」などと表現されます。言うまでもなく韓国側は反対していますが、それは対・北朝鮮のための戦力というより、中国との関係を気にしてのことでしょう。

今回の中東関連も、確かに他国としては深入りしたくない話ではありますが、結局は「イランと中国の関係」も気にせざるを得ないわけで、韓国では戦力の移動に反対しています。李在明大統領はこの件で、「反対している」と明言しながらも、「仕方ない(こちらの主張が受け入れられるわけではない)」という旨を話しました(ソウル新聞、10日)。面白い(?)のは、大統領自ら「それでも対北朝鮮能力では問題ない」としている点です。ということは、対北朝鮮戦力のために在韓米軍の役割拡大に反対するという名分そのものがセルフで崩壊するのではないか、とも思えますが。また、毎日新聞(11日)によると、THAAD配備に強く反対していた人たち(THAADは人体の問題を起こすと主張していた人たち)が、今度は「米軍は勝手にTHAADを中東に移動させてはならない」と主張している、とのことでして。ま、そういうことでしょう(笑)。以下、<<~>>で引用してみます。




<<・・ドナルド・トランプ米行政府が在韓米軍の高高度ミサイル防衛体系(THAAD、サード)戦力をすでに中東に移しているという主張が出た(※6つある発射台が全て「どこかへ」移動したとされています)。ワシントンポスト(WP)は9日(現地時間)、匿名の行政府関係者2人を引用し、「米国国防部は現在、韓国に配置されたサードの一部を中東に移動させている」と伝えた。同報道では、移動中の在韓米軍戦力として、サードだけ言及されたが、パトリオットミサイルなど他の主要防空体系も中東に既に移動しているか、移動を準備中である可能性も提起されている。ワシントンポストは「米軍はパトリオット迎撃ミサイルをインド・太平洋地域と他の場所から移動させ、イランのドローン・ミサイル攻撃に備えて防御を強化している」と伝えた。

これに先立ち、米軍大型輸送機C-5とC-17が最近、オサン基地に異例的にトランジット(経由目的で)着陸したことが捉えられ、在韓米軍の戦力移動の可能性が提起された。リアルタイム航空追跡サイトによると、C-5輸送機の少なくとも2機が、2月末から3月2日にかけて、韓国から去った。ただ、国防部は9日、ブリーフィングで在韓米軍の戦力移動可能性について「米軍と韓国側の間では、常時、相互通信が行われている」と話した・・・・サードやパトリオットなど在韓米軍の主力防空体系が韓国からイラン対応のために移動したというニュースが伝わると、一部では、対北抑止力に問題が生じるのではないかという懸念を表明した。




これに対し、李在明大統領は10日、大統領府で国務会議を行い「駐韓米軍が自国の軍事的必要に応じて一部防空武器を搬出することに対して、私たちは反対意見を出している。しかし、私たちの意見通り完全に貫徹できないのも厳しい現実である」と話した。続いて「(駐韓米軍の防空武器が搬出されても)これによる対北朝鮮抑止戦略に問題は生じないだろう」とし「懸念する状況では全くない」と強調した(ソウル新聞)・・>>

 

<<・・(※保守側の元国会議員がSNSに投稿した内容として、サード配備は)「国家と安保のための決定だったが、2023年当時、文在寅政権は環境評価を遅らせ、サード運用に大きな困難があった。サードはレーダー一つに48機の迎撃ミサイルを搭載して動く。占める面積は大きくない。最近、米国トランプ政権が中東でイラン対応のため、韓国だけでなく海外にある迎撃ミサイルを中東配置に変えているというニュースが聞こえている」と話した。続いて「朴槿恵元大統領がサードの配置を決定する当時、『サード電磁波に触れると、揚げられてしまう』という話が広がった。事実と異なるということが明らかになると、反対する人々は、住宅価格が落ちるなどという怪談を次々と作った・・

・・また、「結局、朴元大統領はサードと関連してすべての政治外交的負担を受け入れた。ところが、前にはそうやってサード配置に反対した人々が、今は『米国が許諾もなく自分たちが必要だからって移動させている』と主張している。科学を怪談で勝とうとしていた人たちが、いま混乱している」と書いた。これに先立ち、駐韓米軍は2017年度に慶北ソンジュにサードを配置した・・・・最近、イラン問題の長期化で米国の迎撃ミサイル需要が大きく増え、対北朝鮮ミサイル防御のための核心武器であるサード戦力の一部がすぐにでも移動するのではないかという観測が出ている(毎日新聞)・・>> 明日、木曜日ですが、珍しく今週は木曜に休むことになりました。次の更新は、13日(金曜日)の11時頃になります。

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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