韓国、また「弾劾」合戦・・与党は最高裁判所長官を、野党は大統領を

また大統領弾劾の話が出てきたので、取り上げてみます。いまのところ、可能性はゼロに近いでしょう。ただ、「なにがあればすぐ弾劾の話になる」ことそれ自体が、この話のメインではないでしょうか。なんか、法務部長官が、李在明大統領の公訴を取り消すために、検察側の幹部たちと「取り引き」をした・・という話が出ているようです。いわゆる検察改革において、検察側の要求を飲むなどのかわりに、検察は大統領への公訴を取り消す、そんな「裏での取り引き」があった、そんなところです。証拠があるのかというと、現状では、そうでもありません。YTN朝鮮日報CJBなどがこのことで、弾劾関連ニュースを載せていますが・・基本的に、野党側は「事実ならダンガイダー」としています。与党側は、同じく大統領を守るために、最高裁判所長(最高裁判所長官)の弾劾を進めています。もうなにがなんだかよくわからない謎の合戦が繰り広げられています。以下、<<~>>で引用してみます。

<<・・共に民主党は、李在明大統領の公訴の取り消しと検察改革をトレードする、いわゆる「取り引き」があったという疑惑で騒々しくなっています。親明(※李在明大統領派)を中心としたそのの反発に、鄭清来 党代表が直接、党レベルでの強力な対応を予告しました。しかし、「国民の力」(※野党、事実上の唯一の保守政党)は、それが事実なら弾劾の事由になるとし、特検(※特別検事)導入を政党の党論(※党議)として採択しました。まず、共に民主党が提出した・・(※今まで李在明大統領のいわゆる「裁判リスク」とされてきた案件)・・送金疑惑など7つの件に対する「国政調査要求書」が、少し前に本会議に報告されました。尹錫悦政権だった当時、政治検察(※検察が政治のために動いた、などの意味で意味で韓国メディアの記事によく出てくる表現です)が行った、捜査内容の操作と操作起訴の全貌を究明し、公訴の取り消しまで成し遂げる、というのです(YTN)・・>>




 

<<・・宋彦錫 国民の力院内代表は13日、キム・オジュン氏のYouTube発「公訴取消の取引説」と関連して(※この番組に出演した元記者が「取り引き疑惑」について話しました。なにがあったのか、キムオジュン氏は代表的な左側の人ですが、今回は李大統領に不利な内容を展開したと言われています)、「裏取引疑惑が事実で明らかになれば、大統領弾劾が可能になるほどの、非常に厳重な事案である」としました。宋院内代表はこの日午前、国会で開かれた院内対策会議で、「李在明大統領の裁判を無かったことにするために、そんな目的で公訴を取り消すために、大統領の核心側近ともあろう人(※法務部長官)が直接動いた、ということだ」と述べた。

続いて「ここで重要なのは、裏取引説に先立ち、李在明政権の高官が、検察に公訴取り消し外圧を加えたということは事実だと、それを前提としての発言があった、という点」とし、「公訴取り消しのための外圧そのものが、裏の取り引きがあったという疑惑より、はるかに厳しい事案だと言える」と述べた。彼は「法務部長官は、この質問に対し、慌てて、『前にあった間違った事柄を反省し、変えなければならない』と、検事たちに話したことがある、そう答えた」とし、「李在明大統領に関する各案件に対する検察の公訴放棄に関して、『慎重に判断するように』と言ったとされるが、それと同じような意味の、外圧のための発言があったことを、自ら告白したのだ」と話した(CJB)・・>>




<<・・共に民主党など、与党圏(※与党と同じ路線の野党も含めて)議員13人が、12日、曺喜大 大法院長(※最高裁判所長)に対する弾劾訴追案を発議すると明らかにした。これまで、与党圏では、最高裁判所長に対する弾劾主張が続いてきたが、実際に法案発議を試みるのは、今回が初めてだ。弾劾訴追案の発議には在籍議員3分の1以上(議員99人以上)の署名が必要だ・・(※参加した議員名など)・・議員たちが参加した。彼らは、弾劾事由について「李在明大統領の公職選挙法事件を、配当してからわずか2時間で、全員合意体として回付し、最高裁判所裁判の手続の基本原則を守らなかった」とし

「控訴審が無罪と判断した発言を「具体的事実適時」と判断し、上告審の権限を超えて、事実審議に参加した。また「最高裁の受付後、わずか35日ぶりに宣告し、不思議なほど速いスピードと手続き違反で、司法への信頼を台無しにしてしまった」とし「司法改革法案に対して、公開的に反対立場を明らかにするなど、最高裁判所長は政治的中立義務を自ら守らなかった」とした(朝鮮日報)・・>>

「ここまで弾劾弾劾と騒がれることそれ自体」、風潮そのものが問題ではないのか・・そう思わざるを得ません。ただ、さらに問題なのは、「それが問題であること」が認識されていない、なにかとてつもなく有効な手段として認識されている・・そんなところじゃないでしょうか。

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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