韓国安保専門家「在韓米軍撤収は十分にありえる。同盟は『ただ』ではない」

本ブログでも紹介した「黄海上空での戦闘機対峙」の件以来、在韓米軍関連で記事が増えました。引用記事本文でも指摘していますが、いわゆる保守支持の人たちも、なぜか中国関連の話(在韓米軍に関連した話題はなんだかんだですべて中国関連と繋がっています)になると、米軍側を責める人たちが多いのが実情です。同じく在韓米軍戦闘機が中国機と対峙した後、政府が「在韓米軍司令官が詫びてきた」という報道を認めたことがあります。その後に在韓米軍側が「安保関連で私たちは詫びを入れたりしない」と声明を出す騒ぎもありました。政府がそういうスタンスを取ったのも、結局は、「そういう話を聞きたがる人が多い」からではないでしょうか。話したのもアンケートとか取ってみると、中国関連だとあまり好意的な結果にはなりませんが、実際には「逆らえない」という認識が強いのでしょうか。

高市総理の台湾関連発言のときも、似たような反応がメインでした。その発言の中には、韓国も「含まれる(その可能性の影響圏に完全に含まれている)」はずですけど。そんな中、韓国の安保専門家が、「在韓米軍は十分に撤収する可能性がある」「在韓米軍がないと、北朝鮮には勝てそうにない」という持論を展開しました。聯合ニュース(16日)です。一部で提起されている「在韓米軍が無くても、韓国軍だけでなんとかなる」という主張への反論です。他でもない、李在明大統領もその1人で、李大統領及び支持者たちはこういうのを「自主国防」と呼んでいます。一部のメディアは「自主国防派」「自主派」などと表現する事が多く、反対意見を「同盟派」とします。自主が同盟の反対語になっているのは、かなり違和感がありますが。以下、<<~>>で引用してみます。




<<・・全面戦になると、韓国は(※在韓米軍が無いと、という仮定で)かなり困難な状況に陥る。韓国の在来式武器が北朝鮮より優れているという人たちもいるが、北朝鮮は核兵器を持っているためだ。韓国が自力でも生存できると言う人々が少なくないが、愚かだというよりは、責任感がない人たちだ。核兵器が何なのか、戦争がどんなものなのかに対する、最小限の現実感覚すら持ってないという意味だ・・・・米軍が1992年フィリピンから撤収したのは、国の国民と国会(上院)が要求したためだ。米軍はその年の6月、クラーク空軍基地(Clark Air Base)と、11月にはスビック湾(Subic Bay Naval Base)から完全に撤収した。当時、米国の立場で、フィリピンは韓国より戦略的に重要だった。しかし、フィリピンが要求したので、躊躇なく去っていった。駐韓米軍も同じだ。韓国国民が帰れと言うなら、去っていくだろうと私は見ている。

(※記者の「米国の一次中国防衛線を日本列島まで後退させる可能性があるというのか」という質問に)十分に、そうできると思う。韓国の人々は、こんな話は聞きたくないだろうけど、米国の立場では、韓国よりは日本がもっと重要だ。軍事的にもそうだし、経済的にもそうだ。そして、アメリカは日本をもっと信頼できる同盟国だと思っている。韓国には、米国に対する思わしくない情緒が激しいというのも、その原因の一つだ。もちろん、韓国は米国の重要な同盟国だ。そうじゃないと言いたい意味ではない。米国は韓国内の国民の、米国に対する情緒、政治家たちの主張などをすべて把握している。主要政治家の参謀たちの傾向も知っている。特定の状況で正確な判断を下し、それに合った政策を推進するためにそうしているわけだ。米国は、常に不便な情報まですべて入手して、全体的な状況を把握した後、どうするかを決定する。




韓国の安保状況を勘案すれば、なぜ韓国民が米国に対してそんな感情を持っているのか、米国はよく理解していない。右派性向の人々にもそんな感情が敷かれているようだ。韓国のこのような姿を、アメリカ政府と国民が好きになるはずがない。日本は韓国と雰囲気が違う。同盟国に色々と積極的に協力する努力を注いでいる。同盟は、自動的に維持されるものではない。激しい外交的努力が支えられなければならない。前に、米国国防部が主催した重要な安全保障セミナーに出席したことがある。当時のことだが、現場には米国国防長官と米合同首脳部が大挙参加していた。その場に、日本では12人、シンガポールからも10人の人たちが参加した。米国首脳部と話を交わすためだ。自国の利益のためにはこのような接触が必要だ。ところが、驚くべきことに、韓国側の出席者は一人もいなかった。

なぜ来なかったのか。それは分からない。もし英語が問題だったのなら、通訳支援を受ければよかっただけだ。日本の人々は、概して英語に弱いが、必要なら書類で疎通することもできる。英語が話せないパキスタン外交官も、CNNとインタビューをするが、韓国外交官がこのようなインタビューに出ていることを、私は見たことがない。米国当局者は待っていたが、韓国からは誰も来ない。私たちの外交官には、もっと積極的に活動してほしい。韓国には能力に優れた外交官が多いが、意志が少し不足しているようで残念だ(聯合ニュース)・・>>

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください

   ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。