米国、イスラエル、イランによる超迷惑展開が続いています。ついにはトランプ海峡という言葉まで出てきたとのことですが・・高市首相、首脳会談はさぞ大変だったことでしょう。関連記事を読めば読むほど、そう思わざるを得ません。そんな中、朝鮮日報の安保専門記者が、「仲介という側面で、日本と韓国は『国の地位』に関する考え方そのものが異なる」という記事を載せました(29日)。イラン側が日本と韓国に対するスタンスがそもそも異なる(日本にはホルムズ海峡通過のためにすでに交渉していると話し、韓国には事前承認が無いと通過できないと話している、など)としながら、日本が今回、何かの形で仲介に乗り出すのか、その仲介についての認識が、日本と韓国とは別のものではないのか、そんな内容です。
前に、安倍総理の頃、米国とイランの仲介に乗り出して、(記事曰く)失敗したことがあります。しかし、記事は、「その外交力は相当なものだった」とし、「そもそも、仲介を頼まれる国というのがすごいこと」としています。以下、<<~>>で引用してみます。本文では「仲裁」となっていますが、日本では「仲裁」と「仲介」では単語の意味が違うし、安倍元総理のイラン訪問なども「仲介」とされるので、仲介に直しています。ちなみに韓国では、仲裁は外交でも一般的にも「第三者が当事者たちを和解させる」という意味合いになっていますので、日本語の仲介に近くなっています(シチュエーションにもよりますが)。
<<・・アメリカ・イスラエル対イランの戦いが長期化する状況において、私(※朝鮮日報・外交安保エディター)が最近注目しているのは、日本です。日本が今回のイラン事態で、単にダメージを最小限に抑える状況だけでなく、米国とイラン間の仲介に乗り出すか注視しています。最近、様々な報道を通じて接するように、イランが韓国と日本に対する接し方には、違いがあります。21日、アバス・アラグチ イラン外交長官は、日本の共同通信とのインタビューで「協議を経て日本関連船舶の通行を許可する意思があり、一時的な封鎖解除のために、すでに日本と協議に入っている」としました。これに比べて、サイドクゼッチ駐韓イラン大使は26日、米国と取引する韓国船舶はホルムズ海峡通過を制限すると、圧力をかけるような発言をしました。
特にアラグチ イラン外務長官は、共同通信とのインタビューで、「米国とイスラエルの攻撃は違法で正当な理由がない」とし「日本がこのような行為を終結させるための役割を果たしてほしい」と話しました。このことに留意して見る必要があります。日本がイラン事態を止める仲介役を遂行してほしいという期待を、公開的に表わしたものです・・(※日本内部でも似たような話が出ている、という内容とともに)・・このような流れは、日本の中で、米国とイランの間の仲介の役割が単なる仮説ではなく、実際の政策オプションとして検討されていることを示しています。これは日本とイランの長年の友好関係、そして、前にもあった仲介外交経験が蓄積されたために、可能だといえます・・
・・日本は、2019年に米国とイランの緊張が急激に高まったときに、仲介役に出たことがあります。私は当時、東京特派員として勤務し、日本が仲介に乗り出す過程を取材しましたが、日本とイランの関係は韓国社会で認識するよりもはるかに緊密なものであると感じました。また、裏で動く日本の外交力も、相当なものでした・・(※当時のイラン仲介は、成功したとは言えないという話とともに)・・安倍首相のイラン訪問は、日本が単純な地域国家を越えて、国際問題解決に関与する「グローバルプレーヤー」として位置に出ようとする試みを象徴的に見せる案件でした。安倍首相は、「地球儀を俯瞰する外交」を通じて、日本外交の活動半径を全世界に拡張するという構想を明らかにしたことがあります・・
・・2019年の日本の仲介外交は成功せず、明確な限界を表わしました。しかし、日本がアメリカとイランの間で対話チャネルを作り、緊張を和らげる試みを実際に実行に移したことは評価されるべきです。これは、日本が単純な同盟国を超えて、国際紛争管理に一定の役割を果たそうとする戦略的意志を示した事例でありました・・・・日本は当時の失敗経験にもかかわらず、外交的空間が開かれた場合、再び仲介者として出られる国として、自らを位置づけようとしているようです。日本国会で議員から関連の質問が出てくるのは、日本政治家たちが考える外交的地位が、私たちとは違うことを示しています・・
・・高市首相が最近ワシントンDC訪問を通じて、トランプ大統領と今回のイラン事態を終結させる過程で、日本の役割について議論した可能性もあります。現在はパキスタンが米国とイランの仲介役に乗り出していますが、交渉局面に入ると日本がどのような役割を果たすのか気になります・・・・このような動きが韓国に与える示唆点は明らかです。外交的仲介が、必ずしも成功を保証するわけではありませんが、仲介を試みることができる国として認識されること、それ自体が、外交的資産になる可能性がある、ということです(朝鮮日報)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。