韓国メディア「『解決』なしに『改善』を主張しても、リスクは消えない」・・同じ文章、真逆の内容

一つ前のエントリーでお伝えしたイ◯ンフ関連の動きですが、韓国では、びっくりするほど続報が出ていません。大統領室も何のコメントも出していません。韓国外交部の『関係者』が「日韓合意を両国の国家間合意として尊重する」と話したと一部のメディアに載っていますが、公式コメントではありません。ただ、今日の午前に開かれる日韓外相会談でこの問題が議題になるはずだ、とされています。そんな中、オーマイニュースが、『問題を解決せずに改善されたと言っても、何も変わらない』という記事を載せました。

この文章だけ見ると、私が書いた一つ前のエントリーと同じですが、趣旨は逆です。私は(ほとんどの読者の皆様も同じでしょうけど)すでに条約、合意などで終わった問題なのに、それを終わってないとする相手と改善を話し合っても、何も変わらないという趣旨です。逆に、オーマイニュースは、すでに国際法的に解決されたものを「解決されていない」とし、「だからそれらを残したままだと改善にはならない」とする趣旨です。趣旨が逆なのに、結論の文章がここまで同じになることって、珍しいっちゃ珍しい気もします。久しぶりに、例の第三者弁済関連の話も出てきますし、以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・ユン政権もまだはっきりとした立場を出していないが、困惑しているのは(※日本側と)同じでしょう。両国関係でのリスクが依然として存在することを確認したからです。ユン政権が抱えているリスクは、本件だけではありません。 第三者弁済で山場を超えたように見えていますが、その件もそのまま残っています。原告15人のうち、11人は財団が用意したお金を受けましたが、4人は依然として受領していません。裁判所も、財団が彼らに支払うために出した供託申請を受け入れませんでした(※ユン政権は、原告側が受け取らなかった場合、裁判所に供託することで解決できるとしていました。しかし、裁判所側が供託を受け付けていません)。 これにより、時間の緩急はあるかもしれませんが、現金化は避けられません。時限爆弾はいまも回っているのです・・

 

・・今回の判決の最も重要な意味は、問題の清算のない関係改善は、砂の上に城を築くのと同じであるという事実を再び確認してくれたことです。いろいろな手で、根本的な問題から目をそらさせることはできるかもしれませんが。まだまだ両国の間には宿題が存在し、この宿題を解決しないかぎり、いくら未来を強調し、協力と友愛を叫んでも、渡れない溝が存在することを、今回の判決は見せてくれたわけです。ユン政権は、第三者弁済のときのように問題を避けようとしないで、日本に変化を要求しなければなりません。日本のそのような変化をしてこそ、両国関係がよりしっかりと、明るく展開することができます。厳然と存在する問題を迂回しても意味がありません。必ず正面から飛び越えなければならない必須課題なのです(オーマイニュース)・・>>

 

繰り返しになりますが、「リスクは依然として存在するのに、配慮という名でそれらを棚に上げたところで、どうせ時間稼ぎ、しかもほんの少しの時間稼ぎにしかならない」という文章『だけ』はそのとおりです。でも、内容はここまで逆だとは、ある意味、驚きです。これって、本当に『真』の逆にある意見同士だからこうもなれるのかもしれません。ちなみに、先、日韓外相会談があるとお伝えしましたが、もともとは日中韓外相会談で、一部のメディアは「こんどこそ中韓、または日中韓首脳会談を」と報じたりしましたが、中国の王毅氏は晩餐会に参加しないと報じられるなど、そうスムーズに話が進むとは思えない雰囲気のようです。

 

 

おかげさまで、新刊「韓国人として生まれ、日本人として生きる」が発売中(2023年7月29日発売)です!2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」を受け入れ、その連続性を大事にしながらも、「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。「両国間の架け橋になりたい」などと全然思っていない理由は何か。『日本人』として初めて韓国を訪れたときの感想をメインにして、一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。新刊・準新刊紹介エントリーもぜひ御覧ください。ありがとうございます
・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

 ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年7月29日)からですが、<韓国人として生まれ、日本人として生きる>です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」より「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。帰化した人たちがよく口にする「両国間の架け橋になりたい」などの言葉について、私はなぜ「そんなつもりはありません」としか思っていないのか。一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。 ・新刊は、<韓国の借金経済(扶桑社新書)>です。本書は経済専門書ではありませんが、家計債務問題の現状を現すデータとともに、「なぜ、マンションを買えば貴族になれるのか」たる社会心理を、自分なりに考察した本です。帰化を進めている私の率直な気持ちを書いた<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。