与党作成の総選挙予想レポート、ソウル(49議席)で優勢は6席だけ・・ユン政権「推し」の岸田外交はどこへ行くのか

韓国には来年4月、総選挙があります。ユン大統領の任期中の総選挙はこれだけです。この総選挙で与党「国民の力」が過半数、少なくともねじれ国会を解消できるまで議席をとらないと、ユン政権はレームダック直行だと言われています。実はこの件、もっとも強調しているのは保守系の朝鮮日報です。11月にも紹介しましたが、朝鮮日報主筆出身のジャーナリストが「総選挙でまけたら、ユン大統領は(まだ任期が残っていても)やめたほうがいい」と主張したこともあります。完全にユン大統領VS李在明(イジェミョン)野党代表の構図になっているので、事実上の政権交代確定になってしまう、という話も出ています。

そんな中、与党が作成したレポートの一部が、記事になりました。非公開にしていたとのことで、取材の結果で一部が確認されたものと思われます。朝鮮日報が紹介しているのはソウル地域の予想ですが、国会議員49の議席があるソウルですが、いま与党は8つの議席を持っています。今回の予想レポートでは、「優勢」なのは6箇所(6議席)だけです。競合優勢が3議席ですので、競合優勢まですべて勝つとしても、9議席です。勝利の鍵になるとされているソウルで、共に民主党の大勝利と言われた2020年の総選挙と変わらない、むしろ議席数が減ってしまう可能性が高いわけです。記事によると、4月の総選挙は、今の時点(12月)に概ね世論が決まる、とのことですが・・

 

前の総選挙で、共に民主党は180議席を得ました。あれから巻き返して、ねじれ国会を解消できるかどうかが与党としては最大の目標になりますが・・いまよりは巻き返すとしても、ソウルでこれでは、さすがにちょっと。このままユン政権の大冒険は「1部・完」になるのでしょうか。それとも、奇跡の大逆転劇で保守側の新しい英雄になるのでしょうか。個人的には、まだ「与党が巻き返すだろうけど、勝利(ネジレ解消)まではむずかしい」という予想を維持していますが・・それはともかくして。ユン政権が真・レームダックになると、政権交代はほぼ決まったことになります。ユン政権「推し」の岸田総理の外交も、大きな影響を受けることになるでしょう。そもそも機能していないので影響も何も、といってしまえばそれだけですが。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・与党 国民の力が来年4月10日総選挙の勢力図を自ら分析した結果、ソウル49席のうち「優勢」地域は6カ所程度であることが7日分かった。6ヶ所ともに与党が伝統的に優勢な選挙区だ。与党の一部では、「総選挙世論は12月に大きな枠組みが決まるが、国民の力がなにも革新せずゴールデンタイムをのがしているのではないか」という話が出ている。国民の力事務所が作成した総選挙分析報告書には、国会議員選挙区別に「人物」「有権者地形」「各種世論調査結果」「今までの全国単位選挙結果」などを総合して見込んだ予測結果が盛り込まれたという。「優勢」「競合優勢」「競合」など5段階に分かれたが、ソウルで国民の力優勢地域は6カ所だけだ(※記事に載っている「競合優勢」地域は3箇所)・・

 

・・関係者は「ソウルが難しいのは事実」としながらも「競合優勢地域などを考慮すると、前の総選挙よりは良い結果が得られるだろう」と話した。国民の力は「未来統合党」だった頃の2020年4月15日の総選挙で、ソウル49席のうち8席を得た・・・・国民の力指導部の核心関係者と総選挙企画団委員は、最近該当報告書を閲覧したが、セキュリティなどを理由に外部に公開していない。この報告書が初めて出た時から、党内では外部流出の可能性に気を使ったという。

ある党内関係者は「ソウル優勢地域が6カ所しかない結果が出たのに、一部の高位人事たちは『総選挙までまだ時間がある。まだわからない』と楽観的な見通しだ。前の総選挙と同じにしか見えない」とした。 当時、未来統合党(衛星政党を含む)は総選挙直前まで「過半も可能だ」という楽観論だったが、結果は103席を得るのにとどまった(朝鮮日報)・・>>

 

 

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