ユン大統領の支持率アップ秘策・・それは、大企業総帥たちを呼び出して一緒にトッポッキを食べることである

この前、ジャンボリーで問題が起きると、急に国務総理が現場に現れて、マスコミのカメラの前でトイレを掃除しました。本当に隊員たちのためのインフラを心配してそんな行動をした可能性もなくはないですが、こういうパターン、あまり心地よく見ることはできなかったりします。市長が急に発展が遅れている地域に事務所を作り、「庶民の気持ちがわかった」と言ったり、有名芸能人が、急に練炭配達ボランティア活動(低所得層への配達ボランティア)を始め、それをテレビやネットで流したりします。でも、なぜでしょうか。行動そのものは問題ないのに、見ていると、どうも素直に褒めることができなかったりします。

芸能人とかなら、まだ分かります。練炭配達ボランティの広報になってくれる、肯定的な側面もあるからです。でも、政治家たちが、特に大統領がこんなことをするのは、ちょっとどうかな、としか思えません。これは、ユン大統領も同じです。釜山が、万国博覧会誘致に失敗しました。普通に誘致できなかったならともかく、直前まで「逆転できる」などと与党側が盛り上げていたこともあり、釜山での与党支持率が大きく揺れているという話が出ています。もともとは、与党が大勝利するのがあたりまえの地域なのに、なんか流れがおもわしくない、というのです。

 

また、8日に本ブログでもお伝えしましたが、「ソウルで与党優勢の選挙区は6箇所しかない」という与党作成のレポート。あれもまたまた大きな話題となり、複数の関連記事が出ています。与党側からは「驚くほうが驚きだ」(いまの状況だと驚くことでもないのに、なんで驚くのか)、という声まで出ている、とのことでして。そんな雰囲気を気にしたのか、ユン大統領がサムスン、ヒュンダイ、LGなど財閥企業の総帥たちと共に、釜山を訪れました。そして、市場を訪問し、トッポッキを食べました。ソース記事にはいろいろ遠回しな書き方になっていますが、「私は庶民の味方」をアピールするためです。現地ではどうなのか分かりませんが、一部から『また財閥総帥たちが動員された』とも指摘されています。アジア経済の記事によると、大統領がどこかを訪れるときには、彼らには呼び出しがかかる、とのことでして。大統領を引き立てるためです。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・ジョンジェス共に民主党議員は8日午後、CBSに出演し、「財閥総帥を屏風のように立てて、ユン大統領がトッポッキ、おでんを食べるのを見て、釜山の民心が何を思うだろうか」と話した。また、2030年万国博覧会釜山誘致と今回のことを関連づけた。議員は「まるで、自分への批判を財界総数たちとN分の1に分けようとしているようだ」、「LG、現代、サムスンの総帥たちの表情を見てください。あれが快い表情ですか」とし「低開発国でもないし、民主主義国家なのに、本当に残念です」と批判した。また、「財界にいる役員たちに会って話を聞いてみると、ユン大統領が就任してから、ほぼ一ヶ月に一度、海外に出るたびに財閥の人たちを呼び出すという」と主張した・・

・・一方、与党側はユン大統領になにかの理由があると期待した。国民の力のユンサンヒョン議員は「ユン大統領が、談話発表後一週間ぶりに釜山に行き、南部拠点都市に育てていくこと、釜山ビギニング(Busan is beginning)、新空港、釜山北港再開発、また、産業銀行移転問題などに対して公約を推進しようとした」、「一度は政府の強力な意志を見せて民心をある程度鎮める効果はあるだろう」と分析した。ホン・ジョンウク元議員も7日、「国を代表する企業家が本業に集中しなければならないこの難しい時期に、市場に集まってトッポッキを食べなければならなかった創造的な理由はちゃんとあると信じている」と話した(アジア経済)・・>>

 

この「(財閥と)どこでも一緒」な話は、前にも聞いたことがあります。ユン大統領だけでもありません。最大の権力者たる財閥総帥たちが、まるでSPのように大統領のまわりに集まって、大統領を引き立てること。大企業と対立していた共に民主党がいまさらこんな言及をしていること。こんなやり方で、確実に支持率が上がること(今回はどうなのかまだ分かりませんが)。すべて、本当に韓国的だな・・な気がして、エントリーしてみました。 次の更新は明日(11日)の11時頃になります。

 

 

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