韓国でベンツが売れる理由の一つ?・・「うちには金の牛があるよ」という言葉の意味

3年半前に紹介したことがある記事ですが、こういう記事がありました。「最高級外国車、高級ブランド品バックなどの贅沢消費は、富裕層の専有物だった。しかし、最近の若者たちは、半地下に住んでカップラーメンを食べながら、ベンツなど外国車に乗り、『車負心(車+自負心)』を誇る。数ヶ月もアルバイトして稼いだお金で、シャネルのバッグを買う。金スプーンがベンツに乗るなら、土スプーンもベンツに乗る、そんな時代が開かれたのだ」(マネートゥデイ2020年4月10日)」。

今日紹介するのもまた、「高い車に乗っていると、どんなマンションに暮らしているのか、年収はどうなのかは関係なく、道路の上で『序列』を上げることが出来る。自分より良いマンションに住む、年収の高い人たちより、上になる気分も味わえる」「バッグなどは偽装(本物でないものを使う)できるけど、車はそうではないので、無理して高いクルマを買う人が多い」という内容です。昨日、12月17日毎日経済ですが、2020年に紹介した記事から趣旨は何も変わっていません。異なる点と言えば、本物ではないものを使うと当たり前のように書いてあるところでしょうか。他にもいくつか似たような話が出ていますが、そちらはちょっと後にして、まず<<~>>で引用してみます。

 

<<・・「私の家には金の牛があるぞ(もともとは「うちはすごいぞ」という意味でしたが、いつからか、『家に何があるか他の人たちは知らないから、ありもしないものを自慢しようとする』という意味の慣用表現になりました)」とでも言おうか。道路では、自分が住むマンションの価格がどうであっても、預金をどれくらい持っているかは、他の人には分かりません。車だけで自分の身分・階級と経済的状況を偽装することができるわけです。これで、自分より社会的に「上」かもしれない他の人に対し、もっと「上」として行動できるかもしれません・・

 

・・配列を徹底的に偽装するには問題があります。 お金です。 一般の高級品の場合、本物以外や中古品を購入し、なんとかできます・・・・しかし、家の次に高価な車は、そうではありません。中古車は「高級バッグ」とは異なり、新品ではないとすぐわかります。こういう考えがあるからこそ、高価な車を売らなければ利益が出せない自動車・金融会社は、割賦・リース・レンタルなどを勧めてきます。カープア(高い車を買って経済的に困る人たち)になることもありますが、「上の人」になりたくて、問題にしないと考えられます(毎日経済)・・>>

 

記事は、「人が車を作り、マナーが人を作る」と、本当に大事なのはマナー(交通マナーなど)だと強調していますが・・旧ブログの頃からずっと紹介してきたことですし、最近も「外国車に乗らないと子の気を抑えることになる」「ゴジ(モノ◯イ)と呼ばれる」などの記事をエントリーしたばかりですが・・本ブログだけでなく、最近になって似たような記事が増えた気がします。ソウル経済やアジア経済など複数のメディアに、またもやソウル一部地域の子供たちの間で「服による階級」付けが流行って、しかも流行によってブランドが変わり、旧型モデルは高くてもノーカン扱いで、親の負担がはんぱないという記事が載りました。これまた旧ブログのとき、地上波放送が結構大きく取り上げた内容を紹介したりしましたが・・

どうやら、それからもブランドを変え、形(ロングパディングだったり、ショートパディングだったり)を変え、いまでもずっと続いています。記事によっては、16万円クラスのものでないと、ゴジ呼ばわりされる、とも。韓国経済によると、ベビーチェア関連でも同じことがあって、他の人たち(ママ友など)と同じく高価ブランドのものに座らせないと、『子の気が抑えられてしまう』というのです。仕方なく、似たようなデザインの別のものを買った、とも。子供用のパディング(服)でも同じで、とても買えそうにないものでも、仕方なく店に並び、カードで購入し、場合によっては海外から注文、または買ってくる人たちもいるとかなんとか。疲れる話です。ちなみに、2020年のもの以外は、これらの関連記事(紹介はしていませんが似たような内容の記事まで含めて)は全て11月~12月に出ています。

 

 

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