韓国メディア「日本と台湾の半導体協力、最高潮に」・・日本国内でも、信越化学の半導体素材国内新工場など、相次ぐ半導体関連ニュース

岸田総理が訪米し、公式日程を初めました。日米首脳会談は11日の未明になるとのことで、良い結果を期待したいところです。安保面ではいうまでもなく、半導体など『経済安保』においても、良い知らせを期待してみます。で、そんなところ、ですが・・昨日、TSMC第2工場が「確定」したこともあり(前から話はありましたが、おなじ熊本県菊陽町に建設すると、魏哲家CEOが岸田総理に直接表明しました)、韓国ではまた日本と台湾の半導体協力に関する記事が大幅に増えました。

昨日お伝えした半導体装備輸出措置関連の話はもちろん、ニュース1が米国と日本の半導体インフラ再構築をシリーズ記事で報じるなど、半導体関連記事は数多く出ていますが、本エントリーではSBSの「日台協力が最高潮に」とする記事を<<~>>で引用してみます。ちなみに、TSMCだけがクローズアップされているものの、「ロイターが集計したところによると、過去2年間、少なくとも9つの台湾半導体会社が日本に事務所を設置したり、事業を拡大したりした(2月22日聯合ニュース)」など、人的・物的交流はどんどん拡大されています。

 

<<・・世界最大のファウンドリメーカー台湾TSMCが日本熊本県に第1工場に続き、第2工場も建設するという意向を明らかにしました。これに岸田文雄日本首相はすべての政策を動員すると言いながら、半導体復活を夢見る日本と台湾の協力が最高潮に達する姿です。7日、日本経済新聞によると、ウェイザーTSMC最高経営者(CEO)は前日、日本第1工場を視察するために熊本県を訪れた岸田文夫日本首相に会い、第2工場を熊本県菊陽町に建設する予定 という意思を伝えました。日本政府は先立って第1工場に最大4760億円を支援することにし、第2工場にも最大7320億円を投入する 方針です。日本政府は、半導体産業での栄光を取り戻すために力を入れています。

岸田首相はTSMCだけでなく、サムスン電子と米国インテル、IBM、ミクロンテクノロジーなどCEOに直接会って投資企業に補助金支援を約束するなど、積極的に動いており、また最近、自国「半導体ドリームチーム」と呼ばれるラピダスにも5900億円規模を追加で支援するとしました・・・・ここに日本最大の物流業者である日本通運も、九州や北海道など、日本の5カ所に半導体用物流拠点を新設することなど、大胆な投資を続けています(SBS)・・>>

 

日本でも、信越化学工業が、なんと56年ぶりとなる半導体素材の新工場を建設(群馬県)すること、三井化学が山口県の拠点を増産体制に整える、などなどのニュースが相次いでいます。韓国ではマネートゥデイなどが報じており、「半導体露光工程の核心素材であるフォトレジストは、日本企業が強さを持つ素材の一つだ。フォトレジスト市場の90%以上は日本企業が掌握している。特に信越化学の世界市場シェアは約20%で、先端半導体関連シェアで40%以上に達する。信越化学のフォトレジストは現在、日本新潟県と台湾の工場で生産しており、台湾工場は2021年、新潟県工場は2022年に増設した」、とのことです。良い、というか『適切』な動きでありましょう。

他に、韓国では、台湾でおきた地震のことで、「サムスン電子など国内メーカーに大きなチャンスが訪れる」というニュースがあふれています。国民日報(6日)がこのことを取り上げ、「災害をお金のチャンスとしか見ない現実が、地震よりもさらにこわい」と書いたのは、印象的でした。ビジネス的な側面から見ただけ・・とも言えますが、そういう分析、そういう記事ばかりだから、でしょう。同じ新聞にも、似たような記事はありましたけど(書いた人による、といったところでしょうか)。

 

そういえば、岸田総理の訪米、推しの子のOPテーマでもある「アイドル」などで有名な「YOASOBI」も主催側から招待されたとのことで、面白いことだな、と思いました。アメリカとしては「日本のグループなどを招待することで、日本との友好をアピール(NHK)」が目的でしょうけど、ある意味、アニメ人気というのもありますので。もちろんYOASOBIさんがアニメだけに属しているわけではありませんが、今回の招待に「アイドル」の影響はかなり強かったはずです。つい十数年前までも、アメリカでは「日本では大人も漫画を読んだりアニメを見たりする」が不思議なこととされていましたが。

ちなみに「推しの子」は、韓国では「最愛のアイ」というタイトルで配信されたと聞いています。これはこれでかわいいタイトルですが、『推しの子』って、実は韓国語に翻訳するのがとても難しい、というかほぼ不可能です。似たような言い方ならいくつかありますが、作品タイトルなどの形で短く表すことはできません。だからこんなタイトルになったのかな、と。推測ですが。ちなみに、「最愛」も、辞典には載っていますが一般的に使う言葉ではないので、意味をネットで調べる人が相次ぎました。その影響か、いまでもポータルサイトで「チェエ(最愛)」と書いてからスペースキーを押すと、検察候補として「意味」が一番上に来ます。

 

 

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