文大統領、「北米(米朝)対話」を誘導か・・その真意は?

聯合ニュースが、文在寅大統領が米朝対話を進めている、と報道しました。

文大統領はトランプ大統領との電話通話で、こう話したとのことです。

<平昌冬季オリンピックが朝鮮半島の平和政策の重要な転機にならなければならないという点を強調した。文大統領は「平昌オリンピックを契機とした南北対話の改善の勢いが今後も持続し、朝鮮半島の平和定着に寄与することを希望する」とし「フェンス副大統領の訪韓が、そのための重要な転機になることを願う」と述べた。

 

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文大統領の発言は、オリンピック期間に北朝鮮と米国の最高位級人事が集まるだけに、これを会話のきっかけにしてほしいという積極的なご注文であるだけでなく、米朝対話に進むことができるよう足場を敷く重要「一手」を置いたと見られる。

大統領府の関係者は3日、聯合ニュースとの通話で「北朝鮮と米国の最高位級人事が一堂に集まることは容易ではない。オリンピックを契機に、双方が出会い、米朝間の対話の出発点になれるというのが大統領の考えである」と述べた・・>

http://v.media.daum.net/v/20180203104856947?d=y

 

単に「圧迫だけでなく対話もしてよ」という路線ならまだわかりますが、気になるのは、文大統領がすでに去年から「北朝鮮の金正恩政権を認める発言」をしていたことです。

米国の北朝鮮との対話路線は、基本的に「韓国を経由せよ」です。米国は朝鮮半島の政府として韓国しか認めていませんから。北朝鮮を政府として認めていない韓国の憲法上、米国のこのような態度は韓国にとってとても重要なものであり、米国としても韓国という国の「存在」に対する大きな配慮でした。

文大統領は、将来的には「米朝間の直接対話(韓国を経由せいない対話)」を仕掛けようとしているのではないか、と疑われます。

北朝鮮と米国の直接対話は、北朝鮮にとっては対話というよりは対南戦略の一種です。マイナーな用語ではありますが、こういう北朝鮮の動きを「通米封南」と言います。アメリカとの直接対話で、韓国の「外交通路」としての存在価値を下げるということですね。

 

さて、文在寅大統「首」領・・何を考えているのかわかりませんが・・悪い予感しかしません。

 

 

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