いままで「慰安婦イ・ヨンス(李容洙)は嘘つき」「まるで権力者のように挺対協とともに従北勢力のために働いている」などの趣旨を報道してきたネットメディアがあります。保守系のメディアで、「メディアウォッチ」と言います。
今月、またもや「従北文在寅のための嘘つきばあさん、日本軍慰安婦イ・ヨンス」という記事を3回(1~3)に渡って掲載し、挺対協が抗議する騒ぎがありました。
彼らの報道で目新しい内容はありません。慰安婦の証言がいつもそうですが、特にイ・ヨンスの証言は「証言するたびに重要な内容が変わる」ことで有名です。慰安婦だった時期期間も変わるし、最初は就業詐欺で騙されたと言っておいて後で強制連行されたという話になるし、結婚もしたと言っておいてしなかったというし、いろいろ、日本側のネットでよく指摘されてきた内容です。
下のURLは(1)のものです。
http://www.mediawatch.kr/news/article.html?no=253196
(ここから「続きを読む」の後になります)
今日のエントリーでこの件を取り上げたのは、メディアウォッチがイ・ヨンスと挺対協を告訴すると明らかにしたからです。
イ・ヨンスは朴裕河(パク・ユハ)教授や鈴木信行さんを名誉毀損などで訴えました。その際、自分のことを「強制連行された日本軍慰安婦被害者だ」としています。もしイ・ヨンスが強制連行されてないなら、さらに日本軍慰安婦ですらなかったとすれば、この件を明らかな「謀害偽証罪(他人を傷つけようと企んでの偽証)」にあたいする、とメディアウォッチは主張しています。
記事によると、メディアウォッチは強気のようです。
<・・メディアウォッチのファンウィウォン(황의원)代表は「まだ多くの人が挺対協とイ・ヨンスの実体をよく知らないため、起きてはならないことがいろいろと起きてしまった」とし「知ってしまえば、挺対協とイ・ヨンスは名誉を守るとかそんなこと云々する資格など全くない『慰安婦詐欺団』に過ぎないだけに、法曹界の人たちと相談して、遅くとも5月中には、この犯罪者たちを謀害偽証罪に加えて誣告罪、訴訟詐欺罪まで追加し、全員を告訴・告発する方針だ」との立場を明らかにした・・>
http://www.mediawatch.kr/news/article.html?no=253239
メディアウォッチは「日本軍慰安婦問題を否定するわけではない。嘘つきイ・ヨンスのせいで慰安婦問題は国際詐欺劇だと言われるかもしれない」としながら、ターゲットをイ・ヨンスと挺対協に絞っています。彼らは左派が嫌いなだけで、慰安婦問題を否定しているわけではありません。
それに、弱小ネットメディアのメディアウォッチが、この件で勝利する可能性はほぼありません。本件、コメント欄で「ミノル」さんの情報提供を読むまでは、私も気が付きませんでした。韓国ではこれといって話題になっていません。
ただ、本当にメディアウォッチが告訴まで行くなら、挺対協と韓国の裁判所がイ・ヨンスの嘘をどう弁護するのか、見てみたい気はします。
余談ですが、この前トランプ大統領にハニートラップ(違うか)をかけたのもイ・ヨンスです。
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